SUPER GT 2024 Round.2 本選 - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 国内イベント・レースレポート
  3. SUPER GT 2024
  4. Round.2 本選

SUPER GT 2024 Round.2

2024年5月5日

GT初の3時間レースでNo. 3 Niterra MOTUL Zが完勝


2024gtRd2_f01
 

ゴールデンウィークのみどりの日にあたる5月4日、静岡・富士スピードウェイにおいて「FUJI 3Hours RACE」の決勝レースが行なわれ、予選2位スタートのNo. 3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)が申し分のないレース運びを見せて優勝。今シーズン初勝利を独走で飾っている。
 

予選日と決勝日の両日で8万8400人もの観客が訪れた富士。連日、初夏のような爽やかな好天気に恵まれ、絶好の観戦日和となった。
 
2024gtRd2_f022024gtRd2_f03

 
決勝を前にしたウォームアップ走行を経て、午後1時30分に号砲となったレースは、SUPER GTとして初めての3時間レース。気温23度、路面温度41度というコンディションのなか、まずはポールポジションスタートのNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)がフォーメーションラップからの好スタートを切る。だが、予選2番手のNo. 3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)の伸びがよく、いきなり”大外刈状態”でトップを奪取すると、オープニングラップからトップでレースを組み立てていった。
 

2番手にドロップした17号車も懸命に食らいつくが、2台の差はじりじりと広がることとなり、そのなかで1回目のピットストップのタイミングを迎えた。ひと足先にピットインしたのは17号車。一方の3号車はこれより6周あとにピットへ。両チームともドライバー交代はせず、ダブルスティントでトップ争いを継続する。だが、GT500全車両が最初のピットインを終える頃には、2台の差は15秒近くまで開き、レース折り返しを前に3号車が独走態勢を築き始めた。
 

一方、トップ争いに続く3番手の座は予選3番手スタートのNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)がキープ。途中、予選4番手のNo. 8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)がペースアップし、23号車を追い立てていく。そんななか、2回目のルーティンワークが70周を過ぎてから始まると、上位陣では17号車が74周終わりでピットへ。ドライバー交代はじめ、タイヤ交換や給油作業を行なったが、17号車はピットでやや時間を要する形となり、その翌周にピットへ戻った3号車が同様の作業を終えてコース復帰すると、さらに2台の差が広がる形となり、さらには77周終わりで作業を終えた23号車だけでなく、その23号車を追い立てていた8号車までもが17号車の前で終盤の戦いを進めていった。
 

3時間レースのチェッカーまで残り15分ほどの時点で4番手を走る17号車は、目前の8号車を逆転しようと激しい攻防戦を展開。しかし、ヘアピンでブレーキをロックさせて逆転ならず。だが、そのパフォーマンスにスタンドも大いに盛り上がった。ギリギリの攻防を凌いだ8号車だったが、残り10分を切った110周目、突如としてスピードを失うとそのままガレージイン。まさかのミッショントラブルに泣くこととなった。
 

2024gtRd2_f04
 

残り5分の時点で、トップを快走する3号車と2位23号車の差は20秒近くあり、そのままチェッカー。3号車は今シーズン初勝利を完璧なレース戦略で手中に収めている。また、今シーズンから新コンビとなった3号車のドライバーに迎え入れられた三宅にとっては、自身初のGT500勝利となった。2位に23号車が続いたことで、NISMOはワン・ツー・フィニッシュを達成。これにタフな攻防戦を凌いだ17号車が残る表彰台の一角を掴んだことで、新型シビックは開幕戦に続き3位表彰台に立った。
 

GT300クラスは、初ポールからスタートを切ったNo.88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がレースでもブレない強さ、速さを披露。これに安定感を強みとする予選2番手のNo. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が続くも、タイヤ無交換の戦略が採れるチームが徐々に戦力を発揮し、ルーティンのピット作業を終えるとポジションを徐々に引き上げていく。
 

だが、依然としてトップ88号車の快走に一切揺るぎはなく、2回目のピットインを終えても不動のクラストップをキープ。開幕戦の岡山でタイヤ無交換でポジションを上げたり、勝利したチームも、搭載するサクセスウェイトの影響もあり、また2回のピットインのうち、最低でも1度は交換の必要があったことから、大逆転のポジションアップにつなげることは難しかったようだ。
 

それでも、88号車の快進撃に続いたのは、No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)。無交換によるレース戦略に長けるチームの強みを活かし、予選10番手から2番手までジャンプアップ。そのままチェッカーを目指したが、ここに立ちはだかったのがNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)。地力に勝る56号車は確実なレース運びを見せ、まずは目前にいた4号車を逆転。さらにその勢いで52号車に迫る。結果、残り10分の時点で2位の座をもぎ取り、このままチェッカーを受けた。
 

88号車の勝利は昨シーズン最終戦に続くものだったが、今大会では両ドライバーが初めてのポール・トゥ・ウィンを果たすこととなった。2位の56号車は今シーズン初表彰台を獲得。チャンピオンチームの経験を活かした強いレース運びを披露したといえる。また、3位に続いた52号車もシーズン初の表彰台となった。
 

次戦の舞台は三重・鈴鹿サーキット。今回同様の3時間レースで熱い戦いを繰り広げることとなる。
 

第1戦岡山 富士結果 各クラストップ3

GT500
1.No. 3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)3H01’16.898 117周
2.No.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)+13.738
3.No.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)+22.616
 

GT300
1.No.88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)3H02’17.680 108周
2.No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)+17.702
3.No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)+19.730
 

2024gtRd2_f052024gtRd2_f06
 

2024gtRd2_f072024gtRd2_f08
 

2024gtRd2_f092024gtRd2_f10
 





スポーツカーの中古車情報ならGTNET