SUPER GT 2024 Round.1
2024年シーズン、開幕戦岡山のポールはau TOM’S GR Supraがゲット!
4月13日、岡山国際サーキットにおいて2024年SUPER GTが開幕。初戦は、穏やかな日差しが降り注ぐ中でまず予選が行なわれ、昨シーズンのシリーズチャンピオンであるNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が総合トップタイムをマークし、ポールポジションを手にしている。
サーキット周辺の桜がまだ咲き誇るなか、ついにシーズンインとなったSUPER GT。前身の全日本GT選手権から今年で30周年を迎える記念すべきシーズンでもある。予選日は初夏を感じさせるほどの陽気となり、訪れたファンにとっては絶好の観戦日和だったが、今シーズンから新たなレギュレーションにそって予選を戦うチーム、ドライバーにとってはなかなかタフな一日となったようだ。
午前中の公式練習は、気温20度、路面温度26度のコンディションでスタートしたが、終了時にはそれぞれ26度、32度まで上昇。午後からの”新方式”の予選に向けて、各チームは粛々と準備に取り組み、GT500クラスでは、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)がトップタイムをマークした。
午前2時の予選を迎えると、気温、路面温度はさらに上昇。それぞれ27度、36度のなかでいよいよセッションが幕を開けた。なお、今シーズンからは「タイム合算方式」による予選を実施するため、全ドライバーがQ1もしくはQ2に出走することになる。どのドライバーも予選アタックをすることになる一方、予選Q1から決勝スタート前に装着できるするタイヤはたった1セット。Q2を担当するドライバーはユーズドタイヤでアタックしなければならない。ガラリと変更された予選で各ドライバーがどんなアタックを見せるのか見どころではあるが、”タイヤにやさしい”走りが必要となるだけに、その”さじ加減”にも注目が集まった。
Q1でトップタイムをマークしたのは、No.23 MOTUL AUTECH Zの千代勝正。今シーズンから新たにニッサンのエースカーを託されたプレッシャーを跳ね除けるかのようなパフォーマンスをしてみせた。GT300クラスの予選をはさみ、Q2にも全15台が出走。そのなかでユーズドタイヤでのアタックをうまくコントロールしてみせたのは、36号車の坪井翔。アタック中、走行ラインが乱れタイムロスしながらもライバルに0.2秒の差をつけてトップタイムをマーク。Q1とQ2タイム合算により、36号車がシーズン最初のポールポジションを手にしている。2番手にはNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が続き、3番手には今シーズンからニューマシンのシビックを投入したホンダのNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が入った。
参加台数が多いGT300は、各セッションを2組に分けて出走を行なった。Q1の2組上位8台、計16台はQ2のグループ1に、残り10台がQ2のグループ2に分けてアタックを実施。そのなかでトータルトップタイムをマークしたのは、No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)。昨シーズン、最後までチャンピオン争いに残るも夢が叶わなかったNo. 2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が、トップと0.067秒差という僅差で2番手に続いた。3番手はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。昨シーズンからつねに上位争いに食い込む実力あるチームがトップ3を占めた。
決勝日も予選日と同じような天候になると言われているだけに、予選をアタックしたタイヤでスタートを切る開幕戦は、序盤から荒れ模様となるのか。例年よりもさらに筋書きが読めないレース展開となりそうだ。
第1戦岡山 予選結果 各クラストップ3(Q1、Q2合算タイム)
GT500
1.No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)2’35.561
2.No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)2’35.787
3.No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)2’35.883
GT300
1.No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)2’52.198
2.No. 2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)2’52.265
3.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)2’52.513