SUPER GT 2012 Round2 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2012 Round2

2012年4月27日

レースプレビュー・SUPER GT第2戦富士


SUPER GT第2戦は長丁場の富士500km!

ゴールデンウィーク真っ只中の5月3-4日、静岡・富士スピードウェイにてSUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」が開催される。2012年の開幕戦から1ヶ月あまり、実戦を経てライバルの動向をしかと見据えた今、次なる戦略を立てて激戦が繰り広げられることだろう。

未知数の富士で何が起こる?

今シーズンの開幕を前に、GT500では3メーカーがともに合同テストを行った時間、回数は僅かなもの。さらに、今回の舞台となる富士スピードウェイにおいては、GTA(GTアソシエイション)が主催する合同テストは行われていない。つまり、初戦でライバルのポテンシャルはある程度把握することができたものの、岡山とは大きく異なるハイスピードサーキットの富士をどう攻略してくるのか、ライバルの動向を予期するにはまだ十分ではない状態というのが、どのチームにとっても本音だと思われる。

さらに気になるのが、天候。開幕戦の岡山では不安定な雨の降り方に、予選で翻弄されたチームもあったが、加えて誤算だったのが気温の低さだった。さすがに弥生五月の季節ともなると、寒さの心配はないが、天候の急激な変化は富士でも起こりうる。曇天模様の中、多数のGT車両がエンジンをかけ始めたところ雨が降ってきた、などという話は過去にたくさんある。気温、路面温度、そして天気をうまく味方につけて、クルマのパフォーマンスを最大限に引き出すことも、ライバルを出し抜く手段として侮れない。

本領発揮は、レクサス? それともGT-R

前回、岡山ではクルマのセットアップが定まらない中、安定した速さとレース巧者の戦いでNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)が追いすがるNo.100 RAYBRIG HSV-010 GT(伊沢拓也/山本尚貴組)をシャットアウト。新たに開発されたアップデートにおいて今ひとつ効果を発揮できていないのでは、とウワサされていたレクサス勢の中で、38号車はひと際目立った活躍を見せた。

では、高速サーキットの富士でパフォーマンス競争になった場合、どのメーカーが本領を発揮するのだろう? 今シーズンはレギュレーション変更によって、エアリストリクター径が拡大されていることから、タイムアップは間違いない。コースレコード更新はもちろんのこと、予選のタイムアタックでは新レコード達成を狙い、熾烈なタイム争いに期待したい。

なにしろ、レクサス勢にとってお膝元である富士で勝利すれば、今シーズンの序盤で大きな流れを作ることになるだけに、前回の覇者、38号車を筆頭に、虎視眈々とチャンスをつかみにくるだろう。その対抗馬としてはミシュランタイヤを装着するチャンピオンカー、No.1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)が濃厚か。晴れても雨になってもオールラウンダー的強さを持つだけに、まずは予選での仕事ぶりに着目したい。

GT300は参加条件が一部変更に

岡山での戦いを終え、GTAはGT300に対して参加条件の一部を変更。多くの車種がこの変更に何らかの影響を受けているようだ。この背景には、FIA-GT3規定とJAF-GT規定の存在が見え隠れする。第1戦では、FIA-GT3規定がそのままGT300クラスのBOPとして導入されたが、4月に入り、FIAが新たなGT3のBOPを発行。これによって、車重は軽くなるものの、その分リストリクターが絞られることになったのが、アウディR8やランボルギーニ・ガイヤルド、さらにBMW Z4 GT3やメルセデスSLS AMGなども含まれている。一方で、ポルシェはこの変更を受けないことから、開幕戦で見せた速さはそのまま富士でも通用しそうだ。

長距離レースは波乱ぶくみ?

昨年は東日本大震災の影響で、開催日程が大幅にずれ込んだSUPER GT。さらに、決勝レース距離が大幅に短縮されるなど、色々な形で影響を受けることになった。しかし、今シーズンはレース距離をこれまで同様に変更。今回の富士は500kmという長丁場になる。第3ドライバーの登録も可能のため、チームによっては3人体制で挑むことも考えられる。

距離が長くなると、レース展開はますます複雑化し、終盤ともなるとGT300とGT500の混走そのものが危険分子をはらんでいる。さらには、今シーズンから多くのGT300がFIA-GT3車両へとスイッチしていることによって、車両のストレートスピードが伸びている。これはすなわち、ストレートでのパッシングがGT500にとって決してたやすいことではない状況になっていることを意味する。いずれにせよ、富士では力と力、技と技がブツかりあうSUPER GTならではの迫力ある好バトルがあちこちで展開されることだろう。

主なスケジュール

・5月3日(木:予選日)
07:20 – 08:10 オープンピット
09:00 – 11:00 公式練習
11:50 – 12:40 ピットウォーク
13:00 – 13:30 公式予選 Q1
13:00 – 13:15>>GT300
13:15 – 13:30>>GT500
14:30 –       スーパーラップ
16:35 – 17:25 GTキッズウォーク

・5月4日(金:決勝日)
08:30 – 09:00 フリー走行
09:10 – 09:25 サーキットサファリ
10:35 – 11:25 ピットウォーク
12:55 –      ウォームアップ
14:00 –      決勝 (110Laps)
17:15 – 18:15 コースウォーク

(記事:島村元子)





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