SUPER GT 2022 Round.6 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2022 Round.6

2022年9月12日

SUPER GT第6戦SUGO プレビュー


シーズン終盤、”魔物が棲む”SUGOで流れが変わる!?
 

9月に入り、台風の上陸や通過で不安定な天候が続くようになっているが、17、18日には宮城・スポーツランドSUGOにおいて、SUPER GTの第6戦が開催される。この大会を含め、残すは3戦。シーズン終盤を迎える中、いよいよチャンピオンを巡る熾烈な戦いがヒートアップするだけに、見逃せない一戦になることは言うまでもない。
 

■搭載ウェイトの差が予選順位の差に!?

コンパクトなコースながら、アップダウンのレイアウトを持つSUGO。中高速サーキットを好むドライバーも多く、これまでのSUEPR GTでも数々の名勝負を生み出してきた。終盤戦に入る今シーズンの戦いも、あちこちでダイナミックな攻防戦や、驚くようなドラマを演出してくれるに違いない。
 

そんなコースを最も得意とするのは、と言えば、NSX-GTではないだろうか。なにしろ2017年から昨シーズンまで、予選ポールポジションを獲得(2020年は開催せず)。一発勝負のアタックでは敵ナシを誇るだけに、今大会でもライバルを退けるようなアタックを見せてくれそうだ。また、ホンダではその功績を継続させるべく、シーズン2基目のエンジンを投入する。前回の鈴鹿では、No.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治組)がトップを快走しながらも、2回目のルーティンピットで正しく給油されなかったことが響き、シーズン初優勝を逃したことが悔やまれるだけに、SUGOでは各チームとも万全の態勢で臨むはずだ。17号車に負けじと本領発揮を狙うのは、No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)。昨シーズンも終盤から巻き返しを見せ、最後までタイトル争いに残った実力チームならではの粘りある戦いに期待がかかる。もちろん、今シーズン存分な結果を残せず、サクセスウェイトの軽いチームにとっても大きなチャンス到来の一戦になることだろう。
 

もちろん、Z GT500やGR Supraとて手をこまねいているわけではない。今シーズンは決勝での速さが見ものとなっているZ GT500は、SUGO初挑戦。鈴鹿ではNo.12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット組)がミラクルな大逆転を披露し、ランキングトップへと浮上。ウェイトを考慮するとさすがに連勝というわけにはいかないが、それでもチャンス次第で表彰台の一角を狙える可能性もある。波乱含みの展開ともなれば、勢いを味方に上位へと駆け昇ってくるかもしれない。また、予選での速さが決勝につながれば、表彰台の真ん中も夢ではないのが、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)。あと一歩のところまで近づく中で、タイヤとコンディションとの相性等さまざまな条件もあるが、パズルのピースがパチンと整えば、優勝もぐんと近づくはずだ。一方、今シーズンはなかなか結果がついてこないNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)の復活も気になるところ。空回りが続き、結果につながっていない現状を打破する一戦にしてもらいたい。
 

ウェイトが軽いチームの躍進に注目が集まるのは、GR Supra勢とて同じこと。中でも、今シーズンはなぜか不運が多いNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組)のがんばりが一番の見どころではないだろうか。8月の富士、鈴鹿でようやく流れが見えてきたと思ったら、決勝になるとまたしても車両トラブルが発生するなど”堂々巡り”が続いているのだが、SUGOに向けてトラブルシューティングも行われているはず。SUGOからの残り3戦で面目躍如の活躍を見せてもらいたい。
 

なお、SUPER GTで採用されているサクセスウェイトは、このSUGO大会を最後に規定が変更される。これまでは獲得ポイントを2倍した数値分のウェイトを搭載してきたが、次戦第7戦はこのウェイトが半減される仕組みだけに、しっかりと好順位でチェッカーを受け、終盤戦に向けてのいい流れを構築することが問われる。ここのところ、SCなどの”外的要因”をきっかけとしたレース展開で勝負が左右されることも少なくない。ましてやSUGOは”魔物が棲む”と言われることが多く、いかなるドラマになったとしても速やかに対処できるチーム力が問われることになる。ハプニングが起こったとしても、臨機応変な対応とレース運びの中で戦略を活かすことが、優勝を引き寄せる大きな力となるはずだ。ドライバーの速さはもちろんのこと、チームとしての底力をしかと見届けたい。
 

■ヘビィウェイトもなんのその。GT300も混戦模様!?

現在、GT300クラスのランキングトップを快走するのは、No.56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)。決勝はコース上でのハプニング等で落ち着かないレース展開となってしまい、連続入賞の記録が途絶えてしまった。しかし、このチームの一番の強みは予選での速さではないだろうか。GT300クラスは搭載ウェイトの上限が100kgに定められているのだが、56号車はそのヘビィウェイトをうまく操るようにアタックを決めて予選上位に食い込む健闘を見せ続けている。その流れは今大会でも同じだと思われる。とはいえ、コンパクトかつアップダウンに富んだSUGOだけに、厳しい一戦であることは確か。ガマン比べの戦いの中で、どこまでポジションを上げてくるのか注目が集まる。そして、前回の鈴鹿で速さと強さを発揮してシーズン初優勝を遂げたNo.10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき組)の存在も侮れない。着実なレース運びを見せて56号車とのタイトル争いに挑んでくることだろう。
 

そんな中で、サクセスウェイトの軽いチームが好機到来とばかり、表彰台を視野に入れた戦いを見せてくれるのではないかという期待も膨らむ。これまでの戦いで、トラブルやアクシデントで結果を掴み損ねたというチームがここぞとばかり攻めの戦いを繰り広げるやもしれない。いずれにせよ、多くの実力はチームが今まで以上に奮闘する展開になりそうだ。
 

秋が近づくなか、SUGOでの一戦はレースウィーク中の天候次第でコンディションも大きく変化する。様々な要素を味方につけて表彰台に上がるのは、果たしてどのチームになるのか目が離せない。
 

■主なスケジュール

SUGO GT 300km RACE
 

9月17日(土)
09:25〜10:50 公式練習(GT300+GT500)
10:50〜11:00 公式練習(GT300専有)
11:00〜11:10 公式練習(GT500専有)
11:55〜12:45 ピットビューイング
14:30〜14:40 公式予選Q1 GT300 A組
14:48〜14:58 公式予選Q1 GT300 B組
15:03〜15:13 公式予選Q1 GT500
15:23〜15:33 公式予選Q2 GT300
15:41〜15:51 公式予選Q2 GT500
 

9月18日(日)
10:30〜11:30 ピットビューイング
10:00〜10:20 ドライバートークショー
12:00〜12:25 ドライバーアピアランス
12:40〜13:00 ウォームアップ
13:00〜14:00 スタート進行
14:00〜決勝(84周)





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