SUPER GT 2022 Round.7 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2022 Round.7

2022年10月3日

第7戦オートポリス、Astemo NSX-GTが今季初勝利!


10月2日、大分・オートポリスにおいてSUPER GT第7戦の決勝レースが行われ、巧みな戦略とスピードを駆使したNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治組)がトップでチェッカーを受け、チームとしてシーズン初優勝を遂げた。
 

10月に入ったばかりのオートポリスは連日好天気に恵まれ、決勝日は夏日となる絶好の観戦日和に。一方で、レースを戦う各チーム、ドライバーにとっては、タイヤへの攻撃性が高いオートポリスでのピックアップへの懸念を持ちつつ決戦を迎えることになった。
 

午後1時30分、大分県警の白バイとパトカーによるパレードラップからフォーメーションラップを終えると、300km・65周に渡る戦いの幕が上がった。ポールポジションスタートのNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)がホールショットを取り、そのままオープニングラップを終えると安定したペースで後続を率いた形で周回を重ねていく。想定以上に気温、路面温度が上がる中、装着したタイヤのパフォーマンスも良く、徐々に2位以下との差を広げる好走を見せた。
 

一方、トップ24号車の快走を受け、2位以下はルーティンのピット戦略で逆転をもくろみ、22周終わりで2番手にいたNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)が、その翌周には3番手にいた17号車がピットインを行う。また、100号車のピットでタイヤ交換の作業に若干時間を要したことにより、17号車は100号車の前でコース復帰に成功することになった。作業を終えたこの2台が”見えない敵”24号車との戦いへとスイッチする中、その動きを見守る形となった24号車は、ピット作業前後のロスタイムを考慮した上でタイミングをずらしてピットインを敢行。ところが、アウトラップ時にコース上には作業を終えてまだ充分にペースアップしていない車両が多数おり、思うようなペースでの周回が果たせなかった24号車は、順位を3番手に落としてしまう。結果としてこの戦略が裏目に出た24号車だったが、今度は目の前の100号車にターゲットを定め、猛追を開始した。
 

レースは後半に入ると、トップ17号車の快走に対し、100号車はタイヤのピックアップに苦しむようになりその差がじわりじわりと広がる。逆に24号車は100号車の背後にロックオン。長きにわたり、テール・トゥ・ノーズの攻防戦を展開した。そんな中、51周目には2度目となるFCY(フルコースイエロー)が導入され、走行速度が制限される。これで若干タイヤコンディションを持ち直した100号車は、度重なる24号車からの猛追をシャットアウトすることに成功した。
 

終盤、17号車は2位以下に10秒超の大差をつけて独走でのチェッカー。待望の今シーズン初優勝を遂げた。予選日の公式練習走行で激しい大クラッシュを演じた17号車だったが、その後の予選に向けてチームスタッフが奮闘して修復作業を完遂。今回の勝利はその労をねぎらうものでもあった。2位の100号車にとっても今シーズン初となる表彰台に。そして善戦するも3位フィニッシュとなった24号車にとっては、シーズン2度目となる3位表彰台だった。
 

GT300では、ポールポジションスタートのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)に対し、予選2番手のNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)がレース序盤から猛プッシュを見せた。サクセスウェイトでも有利な52号車は、GT500車両と混戦したタイミングを活用し、61号車を第2ヘアピンで逆転。その後は61号車を引き離す走りを見せた。
 

ルーティンのピットインは23周終わりで実施。61号車がその2周後にルーティンピットを行ったが、コース復帰後も52号車がトップを死守。安定したタイヤパフォーマンスをも味方にして、後続を寄せ付けず。待ちわびたのシーズン初優勝を飾り、最終戦に向けてチャンピオン争いにも名乗りを上げることになった。
 

第7戦オートポリス 決勝結果 各クラストップ3

1.No.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治組)1:54’02.214 65Laps
2.No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)+13.162
3.No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)+13.453
 

GT300
1.No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)1:55’43.132 61Laps
2.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)60Laps
3.No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組)60Laps
 

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2022年10月2日

リアライズコーポレーション ADVAN Zが今季初ポールを獲得!


10月1日、大分・オートポリスにおいてSUPER GT第7戦の予選が行われた。快晴の秋空の下、強い日差しが続く中で行われたノックアウト予選では、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)が躍進。まずQ1で3位通過を果たすと、Q2では2位に対して0.2秒弱の差をつけてトップに。チームとしては今シーズン初の、またヨコハマタイヤ勢としては今シーズン5回目のポールポジション獲得を果たしている。
 

午前9時20分から行われた公式練習で速さを見せたのは、前回のSUGOで3位表彰台を手にしたNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)。一方、セッション終盤のGT500専有走行時には2度に渡る赤旗中断となり、アタックシミュレーションができていないチームもあったため、午後からのノックアウト予選では、また異なる展開になる可能性も潜んでいた。
 

ノックアウト予選を迎えるとさらに日差しが強くなり、気温25度、路面温度40度前後まで上昇する。そんな中、Q1でトップタイムをマークしたのは、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井 翔/ジュリアーノ・アレジ組)。これにNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)が続いた。
 

Q2に入ると若干路気温が下降。Q1同様、36号車が早めのアタックでトップタイムをマークするが、これに続くような形で後続車がベストタイムを更新し、100号車が代わってトップに立った。さらには、公式練習でバランスを崩して車両をクラッシュさせてしまったNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治組)が奮闘。修復を終えたばかりのクルマで2番手のタイムをマークした。しかし、今シーズン4度のポールポジション獲得を誇るNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組)が2番手を奪取、すると、一番最後にアタックを行った24号車が1分31秒679の最速タイムを叩き出し、トップへ。これにより、24号車がチームとして通算2回目、また今シーズン初となる待望のポールポジションを手にしている。
 

GT300は、タイトル争いを繰り広げる車両が上位争いを見せた。今大会からサクセスウェイトはこれまでから半減してはいるが、50kg超の車両も多い。しかしながら、Q1・A組でランキングトップのNo.56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が3番手に、またQ1・B組ではランキング2位のNo.10 TANAX GAINER GT-R(大草りき/塩津佑介組)がトップにつけるなど、安定の速さを見せつける。だが、Q2で本領発揮となったのがNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)。公式練習中に走行を中断してセットアップの作業に長く時間を割く”英断”が結実し、トップタイムを叩き出すことに成功した。これにより、アタックを担当した山内はシーズン4度目のポールポジション獲得を果たすこととなった。
 

秋晴れのオートポリスでは秋晴れの中、気温も路面温度も想定以上に高い状態が続いている。もともとタイヤに負担がかかるサーキットであるため、決勝ではタイヤマネージメントを含め、チーム戦略が勝敗の鍵を握るのは間違いなさそうだ。
 

第7戦オートポリス 予選結果 各クラストップ3

GT500
1.No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)1’31.679
2.No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)1’31.867
3.No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組)1’32.055
 

GT300
1.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)1’42.796
2.No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)1’42.912
3.No. 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤 優威組)1’43.196
 

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