SUPER GT 2022 Round.3 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2022 Round.3

2022年5月23日

SUPER GT第3戦鈴鹿 プレビュー


シーズン序盤の締め括り、鈴鹿の一戦が熱い!
 

度重なるアクシデントにより、二度の赤旗中断を招いた前回の第2戦富士。100周、450kmという長距離戦での戦いがコンプリートせずにチェッカーを迎えるといういささか後味の悪い終わり方だと感じたファンも少なくないのではないだろうか。そんな中、早くもシーズン3戦目が開催されるのだが、今度の舞台は三重・鈴鹿サーキット。テクニカルコースで知られる鈴鹿では、高速サーキットの富士戦とは異なるバトルに注目が集まる。
 

インターバルを前に勝ち名乗りを上げるのは?

4月中旬に幕を開けた2022年シーズン。岡山、富士での戦いを終えて迎える鈴鹿だが、この戦いを区切りとして、SUPER GTはしばし長いインターバルを迎える。第4戦が8月頭の富士戦になることから、ほぼ丸2ヶ月の”お休み”ということになる。もちろん、ドライバーはじめエンジニアやメカニックが休みに入るということではない。レースという実戦から一旦距離を置くだけであり、その間も過去の戦いから得たデータをもとに、夏場の”ホットな戦い”に対しどうアプローチするか、これまでの戦いを振り返りつつ今後の戦略を検討する重要な時間に突入するという感じだろう。そういう意味でも、今大会の鈴鹿はシーズン中盤戦、そして後半を戦う上で、とても大事な一戦になるはずだ。
 

その鈴鹿でまずはぜひとも優勝を! と張り切っているのはやはりホンダ勢だろう。今シーズンのNSX-GTは進化型の一台につき、ホンダのお膝元である鈴鹿で是が非でも勝利したいと思うのは当然のこと。またステアリングを握るドライバーたちも鈴鹿育ちが少なくない。プロドライバー目指してスクール時代から何周も走り込んだコースで速さ、強さをしかと披露したいと思うはずだ。これまでのNSX-GTと比較しても、22年シーズンのNSX-GTはセットアップがマイルドになっており、ひと言で表すと”乗りやすい”クルマだという。過去には予選での一発の速さを見せることは多々あったが、いざ決戦となると思うように速さを披露できず、苦戦することも少なくなかった。その中で各チームが上位の成績を残してきたのは、チーム力、ドライバー力の賜物と言っていい。だが、今シーズンはもともとからの速さに加えて安定感のある強さを身に着けているのも事実。正直なところ、2戦を終えた時点ではっきりとしたリザルトにはつながっていないものの、レース展開がシビアな内容になればなるほど、底力を見せてくるのは間違いないだろう。また、ホンダ勢はNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)とNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹組)がダンロップタイヤを装着する。レースウィークのコンディションによってはダンロップ勢の躍進も大いに期待できるため、さまざまな状況の中でもそれぞれのメリットを引き出す形で戦いを見せてくれるのではないだろうか。
 

その一方で、昨シーズンの鈴鹿戦で躍進を見せていたのが日産勢。昨年の第3戦は、予選でフロントロウをホンダ系2台に独占されたが、決勝の表彰台を占めたのは日産系チームの3台だった。また、コロナ禍でレーススケジュールが大幅に変更された2020年は、2回開催された鈴鹿戦で連勝。つまり、2020年以降、鈴鹿では3連勝を達成しており、今大会で勝利すれば、その記録を伸ばすことができる。戦闘車両こそGT-RからZへと変更されたが、だからこそ、今シーズンのZによる初勝利を! と意気込んでいるはず。鈴鹿を得意としていたGT-Rからしっかりと受け継がれているであろう速さと強さのDNAを遺憾なく発揮したいところだ。
 

そんななかでも安定感ある戦闘力を見せているといえば、やはりトヨタのGR Supraか。前回の富士ではつねに上位陣を占める戦いを見せていた。残念ながら、レース再開後のペナルティ等でリザルト的には理想的な結果を残すことは叶わなかったが、決勝での速さと強さはライバルを圧倒するものだった。ただ、GR Supraとのバトルを繰り広げていたのはZであったことも忘れてはならない。結果、今回の鈴鹿では、どのメーカーにとっても、優勝のチャンスが存分にあるということ。その中で、第2戦までのリザルトによって異なるコンディション_サクセスウェイトがどこまで影響するかどうかを意識し、各車のパフォーマンスを見てもらいたい。
 

鈴鹿と相性の良いGT300マシンは?

コーナリングスピードでいかにスピードを稼ぐことができるか_これが鈴鹿での躍進を握るカギになりそう。となれば、GT300規定車両を筆頭にMC(マザーシャシー)に期待がかかる。なかでもはやり、ポールポジション量産チーム!? であるNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)の予選アタックは見ものだろう。一方で、タイヤパフォーマンスからレース戦略を立ててくるチームもいるはず。これまでの実績、当日の天候を加味してライバルを出し抜く驚きの戦法を繰り広げるやもしれない。”チーム事情”に合わせたさまざまな戦い方を比較しながらレースを観戦するのも楽しみといえよう。
 

天候が良ければ、爽やかな初夏のレース観戦にもなる鈴鹿戦。まずは何事もなくクリーンなバトルを繰り広げてもらいたい。
 

主なスケジュール

たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE
 
5月28日(土)
09:25〜10:50 公式練習(GT300+GT500)
10:50〜11:00 公式練習(GT300専有)
11:00〜11:10 公式練習(GT500専有)
12 : 30〜13 : 15 ピットウォーク
14:45〜14:55 公式予選Q1 GT300 A組
15:03〜15:13 公式予選Q1 GT300 B組
15:18〜15:28 公式予選Q1 GT500
15:38〜15:48 公式予選Q2 GT300
15:56〜16:06 公式予選Q2 GT500
17:40〜18:10 キッズピットビューイング
 

5月29日(日)
09:50〜10:35 ピットウォーク
12:430〜12:55 ドライバーアピアランス
13:10〜13:30 ウォームアップ
13:30〜14:30 スタート進行
14:30〜決勝 300km RACE(52周)





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