SUPER FORMULA 2020 Round.5 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER FORMULA 2020 Round.5

2020年12月4日

SUPER FORMULA第5&6戦鈴鹿 プレビュー


いよいよタイトル争いも佳境! 鈴鹿戦はダブルヘッダーのタフな一戦に

 

シリーズ後半戦を迎える全日本スーパーフォーミュラ選手権。今週末は、第5戦および第6戦が三重・鈴鹿サーキットにおいて開催される。気温がすっかり下がる中、各チーム、ドライバーはどのようなパフォーマンスを披露するのか。タイトル争いが佳境に入る中での戦いに注目が集まる。
 

■シーズンの山場は寒さとの戦いに!?

2020年シーズンのSUPER GTは11月最終週で全戦を終えているが、日本最高峰のフォーミュラーレースである全日本スーパーフォーミュラ選手権ではまだ3戦が残っている。12月に入り、本来であればシリーズチャンピオンも決まり、どのカテゴリーも”オフシーズン”を迎える頃だが、コロナ禍で大幅に開催スケジュールが遅れたモータースポーツ界において、このSUPER FORMULAでは12月に2大会3レースを開催することになっている。
 

幸い、今週末の天気は安定しているようでウェットタイヤでのレースは避けられそうだが、どうしても気がかりなのは装着タイヤの発動だと思われる。元来、SUPER FORMULAではタイヤへの加熱はレギュレーションで禁止されている。だが、12月開催という状況を鑑み、今大会と最終戦富士の全3戦は加熱作業が容認されることになった。ただし、F1等で使用されている個々のタイヤをブランケットのようなもので包み込む「タイヤウォーマー」は使用を禁じており、布やパネルなどで個々あるいはセットごとに覆うことも不可となっている。タイヤを温める、とは言うものの、やみくもに熱を入れるものではなく、提供されるタイヤをいかに上手く発動させるかを見極める力が求められる。幸い、前大会オートポリス戦からノックアウト予選に与えられる時間の見直しがあり、これまで7分間だったセッションがすべて10分間へと変更された。タイヤ加熱のノウハウ、またそのタイヤでのアタックラップへのアプローチ。そして10分間の使い方…。これらすべてがうまく噛み合ってこそ、好タイムが期待できるわけで、まさにチーム一丸となったアタック合戦にも期待が集まる。
 

レースウォーク初日の金曜日は、午前9時45分から専有走行が1時間実施されたが、その中ではタイヤバーストを起こすチームなどもあったという。タイヤに限らずクルマのセットアップ等とコンディションを確認するために、金曜日は午前の専有走行、そして午後からのフリー走行では多くのミッションを次々とこなしたことだろう。
 

■ダブルヘッダーの戦いに求められる即戦力

今シーズン、すべての日程において予選と決勝を同日に行う「ワンデーレース」が行われてきたSUPER FORMULA。レーススケジュールの進め方という点では、どのチームもすでに手慣れたものになっているだろう。だが、今大会はそのスケジュールが土曜日、日曜日とそれぞれ1戦ずつ実施される「ダブルヘッダー」の形式に。ただし、これまでの戦いよりも若干短く、今大会は30周・180kmでの戦いになる。
 

トップドライバーであっても、2日間の両日で予選と決勝を消化するという極めてタフなスケジュールは、いくら冬場の戦いとはいえ肉体的にも精神的にもハードワークになることが予想される。その中で問われるのは、やはり精神的な強さになってくるのではないだろうか。もちろん、その強靭な精神力は健全な肉体があってこそ。つまり、ドライバーとしてのスキル、ポテンシャルが明確に現れてくるだけに、また別の意味でも興味深い点といえる。
 

■第5戦と第6戦との違いは

今大会におけるレースフォーマットはこれまでと変わりはない。第2戦岡山大会以降導入されているタイヤ交換義務(トップ社業が10周回を終えてから最終ラップに入るまでの間に終えることが必要)が生じる。一方、給油作業は認めていない。今シーズンを見る限り、レースの展開次第ではどのタイミングにルーティンのピットインを済ませるかで明暗が分かれることもあった。特にセーフティカー導入のタイミングは、ときにチーム戦略を大きく揺るがしかねない。それだけに、”不確定要素”に戦いの邪魔をされないよう、と早めのタイミングでピットインを実施するチームもあるやもしれない。特に、ピットで温めていたタイヤを手早く装着するメカニックの技量も問われる今回は、すべてにおいてひとつのミスも許されない状態にある。ひりひりとした緊張感の中で戦いが進んでいくこと、間違いなしだ。
 

なお、レース中の攻防戦に有効となるオーバーテイクシステムについては今回変更がみられる。第5戦ではこれまで通りトータルで100秒間の使用が可能となるが、日曜日決戦の第6戦ではその時間が2倍へ。つまりトータル200秒が使用できることになるため、激しいポジション争いの中でどのような作用を生むのか、見どころが多くなると思われる。
 

冬晴れの中、果たして鈴鹿の2レースを制するのはどのドライバーか。タイトル争いも絡む終盤の戦いから目が離せそうにない。
 

■主なタイムスケジュール

・12月4日(金)
09:45 – 10:45 専有走行
13:45 – 14:45 フリー走行
 

・12月5日(土):第5戦
09:10 – 公式予選(ノックアウト方式)
09:10 – 09:20 Q1(A組→上位7台)
09:30 – 09:40 Q1(B組→上位7台)
09:50 – 10:00 Q2(A+B上位7台・計14台→ 8台)
10:10 − 10:20 Q3
12:30 – 13:15 スタート進行
13:15 – 決勝(30Laps)
 

・12月6日(日):第6戦
09:15 – 公式予選(ノックアウト方式)
09:15 – 09:25 Q1(A組→上位7台)
09:35 – 09:45 Q1(B組→上位7台)
09:55 – 10:05 Q2(A+B上位7台・計14台→ 8台)
10:15 − 10:25 Q3
12:30 – 13:15 スタート進行
13:15 – 決勝(30Laps)





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