SUPER GT 2020 Round.8 予選 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2020 Round.8

2020年11月29日

SUPER GT第8戦富士、ランキング2位のKeePer TOM’S GR Supraがポール獲得


11月最終の週末、ついにSUPER GTの最終戦が静岡・富士スピードウェイにて開催された。予選日は時節柄朝の冷え込みこそ厳しいものがあったが、日中は穏やかな日差しに恵まれるレース観戦日和となった。その中で行われた予選では、GT300、GT500クラスでコースレコード更新の走りを見せる車両が続出。GT500クラスでは、チャンピオン奪還を目指すNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/山下健太組)がチームとして今季2度目のポールポジションを獲得している。
 

前日は薄曇りの寒い一日だった富士スピードウェイ。予選日は気温こそぐっと下がったものの青空がサーキット一面に広がり、うっすら雪化粧した富士山を眺望できるほど絶好の天候に恵まれた。最終戦を迎える中、GT500クラスはシリーズタイトル争いが白熱。僅差で自力優勝の可能性を残すチームが多く、予選での激しいポジション争いが注目される。まず、朝の公式練習から気を吐いたのが、37号車。第6戦まで平川とともに戦ってきたニック・キャシディが自身の来季フォーミュラE参戦に向けての準備からチームを早期離脱したため、代わって前大会から山下健太がシートに収まっている。その山下はこのセッションでトップタイムをマーク。ランキング2位からの逆転を目指す平川にとってなによりの”助っ人”となっている。なお、朝の走行で速さを見せたのは、GR Supra勢。トップ5を占め、開幕戦の舞台でもあったここ富士での強さを改めてアピールする形となった。一方、ランキングトップにつけるNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組)は7番手に留まり、午後からの予選の行方がいっそう気になる結果となった。
 

GT500クラスの公式予選は午後1時48分にスタート。気温、路面温度とも朝のセッションとほぼ同じ数値を刻んでおり、タイヤには厳しい状況。各車、アタックラップのタイミングをしっかりと見極め、チャンスにかけた。その中で37号車の平川がQ1トップタイムをマーク。僚友のNo.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組)がこれに続くなど、またしてもGR Supra勢が上位4台を独占。5番手にはシーズン中盤からの健闘が光るNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹組)がつけた。逆に、17号車はまさかの12位。Q2進出を逃している。
 

Q2でもコースコンディションに変わりはなく、各車がタイヤをしっかりと温めてのアタックを行う中、最終アタックで1分26秒386のコースレコードでトップに躍り出たのが37号車の山下。前回、キャシディの代役としてQ1に出走したものの平川にQ2のバトンを渡せなかった山下が、雪辱を果たす結果を残している。ポールポジション獲得により、37号車はシリーズ争いにおいて貴重な1点を計上。これまで同ポイントながら勝利数で上回る17号車にランキングトップを許していたが、決戦を前にポジションが逆転。1点リードでタイトル争いの最終スタートを切る形となっている。
 

GT300クラスはこれまで各車を苦しめていたウェイトハンディから開放されたように、コースレコード更新しながら各車が好タイムをマークしていった。Q1では、AグループでNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)が、そしてBグループではNo.6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗組)がそれぞれトップタイムをマークし、Q2へと駒を進める。だが、Q2で躍進を見せたのはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)。今季GT300にデビューしたルーキーの川合がコースレコード更新の1分34秒665をマーク。今季初優勝を目指すNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)は、朝の公式練習でトップタイムをマークしていたが、その61号車を予選2番手に追いやる活躍を見せている。
 

なお、チャンピオン争いでは、ポイントリーダーのNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が7番手から、そして同2位のNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組)は5番手、また、同3位のNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)が6番手となり、スタート直後から激しいポジション争いを繰り広げそうな様相となっている。
 

・第8戦富士 予選結果 各クラストップ3

GT500
1.No.37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/山下健太組)1’26.386
2.No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一組)1’26.753
3.No.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組) 1’26.841
 

GT300
1.No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)1’34.665
2.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)1’35.009
3.No.6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗組)1’35.174
 
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