SUPER GT 2020 Round.3 本選 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2020 Round.3

2020年8月24日

MOTUL AUTECH GT-R、SUPER GT第3戦鈴鹿で待望のシーズン初優勝!


前日の予選に続き、灼熱の太陽が降り注いだ三重・鈴鹿サーキット。2020年SUPER GT第3戦鈴鹿300kmレースは、予選2位からスタートを切ったNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が序盤にトップを奪取、再三に渡るセーフティカー導入など波乱に満ちた一戦を制し、2018年第2戦富士以来の優勝をつかんでいる。
 

午後1時にスタートした決勝レース。気温32度、路面温度49度と厳しい条件の下、ポールポジションスタートのNo.64 Modulo NSX-GTがクリアスタートを決めてホールショットを奪う。もう一台のフロントロウ、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rが揺さぶりをかけるがごとくトップ64号車に容赦なく襲いかかるが、ポジションは変わらなかった。一方、はるか後方のGT300クラスでアクシデントが発生。早速オープニングラップからセーフティカーがコースインする。レースは5周目にリスタート。ところが、最終コーナーを立ち上がったNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京組)がコースオフ。左リアタイヤを失ったままメインストレートを走行し、そのままピットロード出口でマシンを止めた形で戦列を去る。
 

GT500の上位がGT300車両を周回遅れにしはじめると、レースはますます大混乱。10周を過ぎると、トップ争いが2台から3台、最終的には5台による攻防戦へと展開する。その中で、ペースを落とした64号車に対して2番手の23号車がダンロップで逆転、トップに立った。しかし、17周目には2度目のセーフティカーが導入。これはバックストレート上にNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー組)のフロントカウルが脱落したため。幸い、走行中の車両に接触するなどの大事には至らなかった。レースは23周目にリスタート。これを機にルーティンのピットインを行うチームが多い中、トップ23号車は1周後の24周目にピットイン。コース復帰を果たすと、その後方にNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組) 、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一組)が続いた。
 

慌ただしい展開が続くレースにおいて、3度目のセーフティカーがコースインしたのは29周目のとき。GT300クラス同士の接触が発生し、コースのそばで1台が停止したことでまたもレースは仕切り直しに。その都度築き上げた各車のマージンがリセットされるという厳しい戦いとなったが、それでもなお23号車の力走は続き、レース終盤になると、2位100号車との差が徐々に開いていった。一方、激しいバトルとなったのが3位争い。39号車の背後に迫ったNo. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)。前日の予選ではまさかの14番手に沈んだが、サバイバル要素が強くなる中、徐々にポジションアップを決め、ついに表彰台の一角が見えていた。しかし、36周目のヘアピンで攻防戦の末に8号車が39号車に追突。39号車はスピンでポジションダウン、8号車はフロントバンパー左側を激しく破損し、ピットイン。負ったダメージは大きく、その場でレースを終えた。
 

これにより3位にNo.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組)が浮上。第1戦から連続2位の好調な36号車。今大会では最重量のウェイトハンディ60kgを搭載しての戦いとなり、予選も12番手に甘んじていたが、アクシデントをかいくぐり、粘りあるパフォーマンスで3番手までポジションアップ。このままチェッカーを受けて、ランキングでもトップをキープしている。そして、今季初優勝となった23号車。GT-Rとしては久々の勝利となり、松田自身はGT500最多勝利記録を通算21勝へと伸ばしている。また2位100号車も今季初の表彰台。今大会の結果でホンダ勢ランキングトップになった。
 

一方、GT300クラスも激しくポジションが動く展開を見せた。ポールポジションスタートのNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組)が安定した速さでトップをキープ。これに予選2番手のNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組)がつけ、3位も予選同様No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が続き、金箔したポジション争いを繰り広げていた。
 

2度目のセーフティカーランが終わったタイミングで上位陣が続々とピットイン。このとき、31号車はピット作業に時間を要し、事実上トップ争いから脱落。さらに全車がルーティンのピットワークを済ませていないタイミングで3度目のセーフティカー導入となったため、この先、チームが採った戦略によってポジションが大きく変動した。その中でトップに浮上したのが、No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)。予選7番手の11号車は見事なピット作業で時間を短縮。チーム総力でポジションアップを果たす。その後ろは56号車、55号車と序盤から速さのあったクルマが並び、さらにNo.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/松浦孝亮組)がペースアップを果たし4番手につける。3台がひとかたまりとなった状態で終盤戦へと突入するが、56号車と55号車が急接近し、デグナーカーブで接触。55号車が表彰台への道を閉ざされ、18号車が2位へ。さらに3位の権利が巡ってきたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)とNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組)に加え、挽回を目指す56号車による三つ巴の戦いになったが、65号車がダンロップコーナーでスピン。すると、ひるんだ2台の背後にいたNo. 2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組)がするりとポジションアップに成功。セミファイナルラップで3番手をもぎ取り、チェッカーを受けている。
 

・第3戦鈴鹿 決勝結果 各クラストップ3

GT500
1.No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)1H58’43.467 52Laps
2.No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組) +3.725
3.No.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組)+12.279

GT300
1.No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)2H00’15.804 50Laps
2.No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/松浦孝亮組)+4.049
3.No. 2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組)+15.952
 

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