スーパーフォーミュラ2019 Round.7
SUPER FORMULA第7戦鈴鹿サーキット プレビュー
僅差のタイトル争い、誰が王者に!?
前回の岡山大会からほぼ1ヶ月。ついに今シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権が大団円を迎える。4月に開幕してからここまで、すべてのレースで覇者が異なるという前代未聞の展開となっており、結果として混沌とした中でチャンピオン争いを迎える最終戦は、ドライバーの意地と意地とがぶつかり合う、白熱の戦いになること間違いなし。最終戦を制するのは、そして新型シャシーSF19の初代チャンピオンに輝くのは、一体どのドライバーになるのだろうか。
■上位5選手がタイトル可能性を持つ
岡山大会では、予選2位スタートのNo. 3 山下健太(KONDO RACING)が念願の自身初優勝を達成。結果、開幕戦からまたしても新たな勝者が誕生することになった。一方、気になるシリーズタイトル争いだが、最終戦を前にチャンピオン獲得の権利を持つドライバーは5名。うち、自力でチャンピオンを獲得できるチャンスがあるのは3名になる。ランキングトップはディフェンディングチャンピオンでもあるNo. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。29ポイントを保有する。それを1ポイント差で迫るのがNo.37 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)。去年もこのふたりによる歯列なチャンピオン争いが展開されたのだが、2シーズン連続でこのふたりがタイトルを巡って火花を散らすことになった。そして3番手につけるのがルーキーのNo.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)。山本との差は4ポイントだ。通常、スーパーフォーミュラでは、予選でポールポジションを獲得すると1ポイント、そして優勝すれば10ポイントが獲得できる。さらに、最終戦ならではの特典として、覇者にはボーナスポイントとして3ポイントが与えられる。つまり、鈴鹿で完勝を果たしたドライバーは、14ポイントを手にできることになる。ランキング2、3位から逆転タイトルを奪取するには、シンプルに優勝を目指せばいいだけのこと。たとえトップの山本が背後でチェッカーを受けても問題はないことになる。一方、前回の優勝によって一気にランキング4位へとジャンプアップを果たした山下、さらに5位のNo.18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)は完勝での14ポイント計上はもちろんのこと、自身より上位のドライバーの表彰台獲得を阻止することが条件となる。展開を考えると決して容易なことではないが、タイトル獲得を目指し、各選手はシーズン最後の一戦にふさわしい渾身の力を振り絞ってくることだろう。
■予選でのタイムアタックバトルにも注目
テクニカルコースの鈴鹿での戦いは今シーズン2度目。熟成の進むSF19とノックアウト予選Q2、Q3で装着が可能となるソフトタイヤとの好相性を引き出せるかがカギとなるのは言うまでもない。だが、そのツールを最大限利用できるかどうかは、ドライバーの腕次第でもある。一方、ミディアムタイヤでアタックするQ1に関して、最終戦の特別ルールが設けられた。それがSUGO、岡山でも導入されたクラス分けだ。ただ、今回は抽選ではなくランキング順にA組とB組に区分される。クラス分けを行う場合、10分と通常のQ1よりもセッションの時間が短くなるため、ミディアムタイヤをいかにうまくタイヤを温め、クリアラップを確保できるかがカギとなる。前回の岡山では、Q1でまさかの予選落ちをする実力派ドライバーもいたことから、鈴鹿でも思わぬ波乱が見られる可能性があるかもしれない。いずれにせよ、最終戦は決勝だけでなく予選から見逃せないポイントが盛りだくさんということには違いない。
決勝は使用タイヤに関しても岡山同様特別規則が導入されている。各チームとドライバーは最善のセッティングを準備するだけでなく、ライバルを出し抜くような戦略によってポジションアップを狙うシーンも見られそうだ。シーズン最後の決戦にふさわしい集大成の戦いに期待したい。
■主なタイムスケジュール
・10月26日(土)
09:20 – 10:20 フリー走行
12:25 – 公式予選(ノックアウト方式)
12:25 – 12:35 Q1_A組(10台→6台)
12:45 – 12:55 Q1_B組(10台→6台)
13:05 – 13:12 Q2(12台→8台)
13:22 – 13:29 Q3
13:40 – 14:25 ピットウォーク
17:00 – 17:40 キッズピットウォーク
・10月27日(日)
08:10 – 08:45 フリー走行
09:00 – 09:20 ピットウォーク
12:15 – 12:50 ピットウォーク
14:00 – 決勝(43Laps)
決勝終了後 表彰式・シーズンエンドセレモニー