スーパーフォーミュラ2019 Round.2 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ2019 Round.2

2019年5月20日

SF第2戦、関口雄飛が力走による大逆転勝利!


5月19日、午後2時に号砲となった全日本スーパーフォーミュラ第2戦決勝。決戦の舞台、大分・オートポリスでは待ちわびたドライコンディションにおよる54周の戦いが繰り広げられた。レースは予選16番手からスタートしたNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が、ずば抜けた速さでレースを掌握。見事な逆転勝利でシーズン初優勝を飾っている。
 

予選日が雨となり、走行が難しかった今大会。結局セッションはキャンセルとなり、決勝日の朝から予選を実施。それからわずか4時間半で決勝を迎えることになった。車両がグリッドに着くころ、またしても灰色の雲が広がり、再び雨を運ぶのではないかという心配もあったが、幸いにしてドライコンディションのままレースは推移した。
 

ポールポジションスタートのNo.4 国本雄資(KONDO RACING)
は雨寄りのセットを施し、足元にはソフトタイヤを装着。まず、序盤で逃げ切りの戦略に賭けた。だがレース早々、2周目のタイミングでNo.15 ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)がコースアウト、ストップ。これを受けてセーフティカーが導入された。一方、後方車両はこれを好機にして続々とピットイン。ミディアムタイヤからソフトタイヤへと交換。路面コンディションに見合うタイヤを武器にしてペースアップし始める。
 

ペースに伸び悩む国本の背後には関口。予選でまともにアタックできず、16番手に甘んじた関口はソフトタイヤでスタート。あっという間にポジションを上げ、さらには12周目に国本を逆転する。そこから始まったのが、関口の最速ショー。他を寄せ付けぬ速さをもってマージンを積み上げていく。レースは30周を迎えると、トップの関口とピットインを終えたグループのトップとなったNo.1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とのマージンは30秒強。オープニングラップでミディアムタイヤからソフトタイヤへと交換を済ませていた山本も、予選17番手と厳しいポジションからのスタートだったが、戦略を味方に上位へと浮上。さらには関口とのトップ争いをするほどの健闘を見せていた。

レースは40周を終えた関口がピットイン。タイヤ交換と給油を13.1秒で済ませてコースに復帰。その直前、山本との差を40秒強まで広げていた関口は、大きなマージンを活用して山本の逆転を阻止。51周目で再びトップに立つと、そのままチェッカー! 昨年第6戦岡山大会以来となる、通算6回目の勝利を手にした。
 

■第2戦オートポリス 決勝結果(TOP6)
1.No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1:30’29.891 54Laps
2.No. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+3.633
3.No. 8 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)+7.374
4.No.65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)+17.594
5.No. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+18.739
6.No.64 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)+29.782



2019年5月19日

スーパーフォーミュラ第2戦のポールは国本雄資の手に!


5月19日、午前8時45分より大分・オートポリスにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の予選が行われた。なお、前日、午後3時から予定していたセッションは、開始直前に悪天候のため遅延となり、様子見となったが、その後も回復せずキャンセル扱いとなっている。
 

実質、ワンデーレースのようなスケジュールで行われることとなった第2戦。日曜日の午前8時45分から9時25分の40分間、計時による公式予選として実施されたが、天候は依然としてウエットコンディションのままだった。
 

先行き不透明な天気の行方を懸念し、開始を前に早くもピットロード出口へと各車が陣取り、すぐさまタイムアタックに向けての準備に取り掛かる。途中、コース上でペースを落とし、視界確保に向けての対策を取るなど、思い思いの形でアタックが始まった。だが、開始7分の時点でまずNo. 1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が第2ヘアピン手前でスピン、フロントウィングを失うクラッシュを喫する。さらに立て続けに同じ場所でNo. 7 アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がスピン、態勢を乱してガードレールに激しく車両のリヤをぶつけてしまった。結果、このアクシデントによってセッションは赤旗中断。再開はそれから20分してからだった。
 

今回の予選は赤旗中断による時間延長がなかったこともあり、まだ存分にアタックができていないドライバーたちは、この再開で我先とピットロード出口に向かうことになる。だが、再開してわずか4分後に2度目の赤旗が出され、セッションはまたもストップ。これはNo.20 平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3コーナーでコースアウトしたためだった。
 

そしていよいよ残り時間9分で始まったタイムアタックだったが、なんと3分もしないうちに今度はNo.51 ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing team with motopark)がジェットコースターストレートでストップ。またしても赤旗でアタックが中断され、結局、そのままタイムアップを迎えた。3度の赤旗中断によって消化不良の予選アタックとなる中で、ファステストラップを刻んだのは、No. 4 国本雄資(KONDO RACING)。最初の赤旗が出る前に1分47秒602をマークしている。2番手はルーキーのNo.39 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)。最初の赤旗提示とほぼ同時に最速タイムを刻んだが、赤旗提示中のタイムと判定される不運に見舞われ、ベストタイムが不運にも抹消された。だが、再開後のアタックで奮闘。残るフロントローの座を手にした。また、3番手にはNo. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いている。
 

天候は午後に入り、次第に回復。ところどころに青空が広がり始めている。風はまだ強く吹き付けているため、特に横風の影響を受けやすいフォーミュラカーによる決戦の行方はまだまだ先が読めない。
 

■第2戦オートポリス 予選結果(TOP6)
1.No. 4 国本雄資(KONDO RACING)1’47.602
2.No.39 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)1’47.877
3.No. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’48.059
4.No.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1’49.331
5.No.50 ルーカス・アウアー(B-Max Racing team with motopark)1’49.463
6.No.38 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)1’50.036
 
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2019年5月19日

スーパーフォーミュラ第2戦AP、予選は悪天候で中止に


5月18日、大分・オートポリスにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が開幕。予選日にあたるこの日は朝から強い風が吹き付ける雨の天気に見舞われた。結果、午後3時からのノックアウト予選は天候悪化によりキャンセルされることになった。
 

今シーズン新たに導入されたSF19で迎える2戦目のオートポリス。新緑がまぶしい絶好の季節での開催ながら、前日の金曜日から曇り空と強風の不安定な天気だったが、土曜日は早朝から雨模様。午前8時50分から1時間で行われる予定だったフリー走行も30分遅れで実施された上に30分に短縮された。レインタイヤを装着し、コースインした各車だったが、開始5分もしないうちに1台の車両がコースアウト、クラッシュ。これを受けてセッションが赤旗中断となる。
 

およそ10分後に再開されると、タイムアップする車両が続出。併せてトップタイムも次々更新され、その中でNo.38 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が1分40秒680のタイムを刻んだ。だがその矢先、No.65 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が第2ヘアピン手前でスピンし、ガードレールに激しくヒット。車両はフロントウィングを失い、左前後のサスペンションが曲がるほどだった。これを受け、2度目の赤旗が出され、結局このままセッション終了がアナウンスされた。
 

ノックアウト予選開始予定時刻は午後3時。開始前に「遅延の見込み」となり、コンディションの様子見が続いた。しかしながら、折からの強風もあり、回復の見込みは少ないという判断から予選セッションは中止に。現時点では、日曜日の朝に行われる予定の30分のフリー走行を40分に延長し、フリー走行およびタイム予選形式にて実施する予定となっている。



2019年5月16日

SUPER FORMULA第2戦オートポリス プレビュー


ニューマシンによる”ノーデータ”の戦いの行方は?

 

5月18、19日の両日、大分・オートポリスにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が開催される。およそ1ヶ月前に行われた開幕戦は荒れ模様の展開の一方で、見どころの多い一戦でもあった。SF19で迎える初オートポリス戦、今回はどのようなドラマを繰り広げるのだろうか。
 

■オートポリス、初見参のSF19
昨年も第2戦として開催されたオートポリス戦。しかしながら、決勝は激しい雨となり、天候悪化による赤旗によってレースは不成立となった。それだけに、今年こそは天候に恵まれたコンディションでの開催を期待したい。なにしろ、今シーズン新たに投入されたSF19が初めてこのオートポリスを走るわけで、ドライバーはもとよりクルマを作るエンジニア、そして効率のよいピット作業を求められるメカニック含め、誰もが安定したコンディションで仕事に邁進したいと考えているからだ。
 

新車が各チームにデリバリーされると、オフシーズンの間にはレースをオーガナイズするJRP(日本レースプロモーション)主催で公式テストも実施されている。だが、それは鈴鹿サーキット(三重県)と富士スピードウェイ(静岡県)に限ってのことであり、他のサーキットでのテストは実施されておらず、唯一頼りになるのは開発車を使って収集されたデータしかない。つまり、チームはデータをもとに作り上げたクルマを初めてサーキットで走らせることになるため、その出来栄えはレースウィークにならなければ確認できないのだ。
 

現在、スーパーフォーミュラでは、金曜日に専有走行が実施されている。走行時間は1時間、この僅かな時間で持ち込みセットの状況やタイヤの確認等、やらなければならない作業は尽きない。それが初走行のオートポリスとなれば、なおさらだ。開幕戦の鈴鹿では、この貴重な時間に2度赤旗中断があり、実質走行できたのは45分ほどだった。今回こそフルに時間を活用し、予選に備えたいと願うドライバーは多いことだろう。
 

■未知数だらけで挑むオートポリス、決勝はどんな戦いに?
アップダウンに富み、コースレイアウトにも特徴を持つオートポリス。攻め甲斐があると好むドライバーも少なくない。一方で、路面は他のサーキットに比べてタイヤへの負荷がかかりやすいという。SF19に合わせて新たに開発されたフロントタイヤは20mm増となるなど、新しい車両本体に合わせて変更されたツールも多いため、手探りな部分をもって挑むことになる。クルマを仕上げるエンジニアにとっては、これまで蓄積してきたデータを活用するのが最善ではあろうが、その”セオリー”がどこまで通用するかは未知数。その都度思い切った変更を求められる可能性すらある。準備する側にとってはなんとも頭の痛い一戦に違いないだろうが、そこに挑むことこそがなによりの醍醐味でもあるだけに、まさしく”腕の見せどころ”になるのではないだろうか。
 

それに加え、決勝時の戦略にも様々な思惑が見え隠れしそうな気配だ。タイヤ交換を含むピット作業を義務つけているスーパーフォーミュラでは、そのタイミングや内容を味方にして上位に浮上するチームも存在する。この戦略によって好成績を手にすることも珍しくない。ときに敵を欺くような手法で驚きのポジションアップを果たすこともあり、それもまたチームの総合力を垣間見るいい機会になることだろう。
 

ベテランドライバーにとっても、今回のオートポリス戦はルーキードライバー同様、新たな気持ちで挑む戦いになりそうだが、”未知数”という難敵をしっかりと受け止め、万全に対処するのはどのドライバーであり、どのチームなのか。予測不可能な要素が多い中で、いち早くパズルを組み上げていく様子をしっかりと見届けたい。
 

■主なタイムスケジュール
・5月18日(土)
08:50 – 09:50 フリー走行
11:55 – 12:40 ピットウォーク
15:00 – 公式予選(ノックアウト方式)
15:00 – 15:20 Q1(20台→12台)
15:30 – 15:37 Q2(12台→ 8台)
15:47 – 15:54 Q3
17:15 – 18:00 キッズピットウォーク
 

・5月19日(日)
08:50 – 09:20 フリー走行
10:55 – 11:40 ピットウォーク
14:00 –決勝(54Laps)





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