9月24日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の予選が行われ、No.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分05秒398のタイムでトップタイムをマーク。第4戦もてぎに続き、今季2度目のポールポジションを獲得した。
いよいよシーズンも大詰めを迎える今シーズンの戦い。一方で、第5戦まで全レースで勝者が異なるという稀に見る接戦を見せている。そんな中、まず前日に行われた1時間の専有走行で、関口が2番手のNo.37 中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)を0.474秒の差をつけて好調さをアピール。ライバルたちとのタイトル争いから頭ひとつ抜け出す形を取った。そして迎えた予選日では、朝のフリー走行で、関口の僚友、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分05秒668でトップを奪取する。チーム内ではエンジニアをはじめ、ドライバーもデータを共有していることから、関口が「金曜の時点で僕のデータをJPが勉強したので、今日のフリー走行を終えてからは僕が勉強させてもらった」と言うように、データを反映した走りを予選でやってのけた。
まず、関口はQ1でトップタイムをマーク。2番手には前回の岡山で自身初勝利を飾ったNo.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。3番手には、SUGOを得意とするNo.34 小暮卓史(DRAGO CORSE)、さらには前日の専有走行から好調なNo.18 中山雄一(KCMG)が続いた。一方、セッション後半の時点でニュータイヤを装着してアタックに向かおうと、ピットのファーストレーンで待機していたNo. 8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)に、同じくピットから飛び出したNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)がまさかの接触! 身動きが取れなくなった2台がピットレーンで立ち往生するハプニングが発生した。結果、可夢偉はアタックへと向かうことができたが、タイムを伸ばすことができず、Q3で敗退。またノーズを傷めた山本はこの時点でアタックチャンスを喪失することになった。
続くQ2で気を吐いたのは、一貴。1分05秒546をマーク、勢いに乗る関口を0.071秒という僅差で抑え込むことに成功した。3番手にはオリベイラ、そして4番手には再び中山が好走を見せて、トヨタエンジンユーザーがトップ4を独占。Honda勢としてトップに立ったのは、5番手のNo.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。そして迎えたQ3。1コーナーから向かい風が吹き、気温、路面温度もQ1スタート時から下がる中、まず計測3周目のアタックで1分05秒598のタイムでバンドーンがトップに浮上。これを皮切りに続々とタイムアップする車両が現れ、バンドーンの僚友、野尻が1分05秒506でトップを奪取した。だが、まだポールポジションを巡る戦いは終わらない。さらにセクタータイムを縮めていた関口が、1分05秒398を叩き出し、トップへ! その直後、同様にアタックしていた一貴も自己ベストをマークしたが、タイムは1分05秒416と、関口に僅か0.018秒及ばず2位に甘んじることとなった。3位はひと足先にアタックを終えた野尻。ポールポジションから3番手までのタイム差が0.108秒という、厳しい展開だった。
■第6戦SUGO 予選結果(TOP6)
1.No.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’05.398
2.No.37 中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1’05.416
3.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’05.506
4.No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)1’05.544
5.No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’05.598
6.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’05.629
