8月20日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の予選が行われ、ルーキーのNo.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分33秒002をマーク、自身初となるポールポジションを手にした。
不安定な大気に包まれた予選日のもてぎ。朝のフリー走行を前に雨が降り出したため、ウェットコンディションでの走行に。その中でトップタイムをマークしたのは、No. 3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)だった。午後に入ると天候が回復。夏の強い日差しを伴い、厳しい暑さとなる。なお、今回は新たにソフトタイヤが2セット導入されたため、予選ではこのニュースペックタイヤをどのタイミングで装着するかが注目されたが、その中で、意表をついてきたのが、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台だった。ライバルたちがまずミディアムタイヤでスタートし、クルマのセットアップを確認。セッション終盤のアタックでソフトタイヤを選択したのに対し、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラそしてNo.20 関口雄飛の2台は、改めてミディアムタイヤの2セット目を投入。デ・オリベイラがトップタイム1分33秒440を叩き出した。
Q2に入ると前車が新しいソフトタイヤでアタック。そのタイミングこそ若干違えど、今度は関口が1分33秒214のトップタイムをマーク。これにNo. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。そして迎えた最終アタックのQ3。気温32度、路面温度37度の中、今度は装着するタイヤがドライバーによって分かれる。新しいミディアムタイヤを選んだのは、野尻、国本、そしてロシターの3台。ロシターはアタックで渋滞に遭い、タイムを伸ばせずに終わったが、野尻が3番手に入り、ホンダ勢トップにつけた。一方、総合トップタイムとなる1分33秒002をマークしたのは、関口。Q1でミディアムタイヤを選択したのが奏功し、Q3ではただひとり新しいソフトタイヤを装着して圧巻のアタックを見せた。関口はデビューイヤーながら、待望のポールポジションを獲得することとなった。
■第4戦もてぎ 予選結果(TOP6)
1.No.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’33.002
2.No. 1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)1’33.417
3.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’33.677
4.No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)1’33.719
5.No. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)1’33.758
6.No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)1’33.877

