SUPER GT 2016 Round.2 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2016 Round.2

2016年4月30日

SUPER GT第2戦富士 プレビュー


大型連休での一戦、さらなるバトルに注目!

2016年の新たなシーズン幕開けから早や1ヶ月。大型連休の中日の5月3-4日、静岡・富士スピードウェイにおいて第2戦の戦いが開催される。ハイスピードでの一戦は、レース距離が500kmと長く、ドライバー交代が最低2回行われるため、さまざまな状況によって戦い方が異なってくる。果たして、序盤での勢力図が見えてくるのか否か。シーズンにかける“本気モード”を見極めるのに、重要な一戦になるはずだ。

 

岡山と特性の違う富士。強みを見せるのは?

開幕戦の岡山はSUPER GTが開催されるコースの中でもよりコンパクトでコース幅も狭く、中・低速コースのため、クルマのセットアップによって明暗が分かれやすい。ところが今回の富士は、日本のサーキットの中でも屈指の高速コースとして知られる。まったくキャラクターが異なるサーキットでの戦いとなれば、開幕戦で活躍したクルマに変わって、新たに優位に立つクルマが出現するのだろうか? その答はおそらく「NO」だ。というのも、クルマは日々開発と改善・進化を目指してセットアップが進んでおり、一度優位に立ったチームをそのライバルが追随するという形が多く、あとは、搭載するハンディウェイト、さらには気温や路面温度にマッチングしたタイヤを手にできるかどうかなど、クルマに付随する条件の違いによって結果の差が生み出されることになる。予選でのタイムアタックを見ても、近年はフォーミュラレース並の僅差でポジション争いが展開されているだけに、まずは絶対的なセットアップを見出しているチームが頭ひとつ抜き出てくるのは間違いない。あとは、微調整でどこまで帳尻を合せることができるかどうか。まったくもって総合力での強さが今のSUPER GTの勢力図を描いているといえる。

 

ホームコースでのRCFが逆襲に出る!?

過去2年の第2戦富士での戦いを振り返ってみよう。なんと、日産GT-R勢が連勝している。となれば、先に述べた“絶対的なセットアップ”を見出しているということになる。当日、サーキットで観戦予定の方は、まず予選日朝のフリー走行で今シーズンの完成度をしかとチェックしてみてほしい。中でも、開幕戦を独走で逆転勝利を果たしたNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)は優勝と引き換えにハンディウェイト分として40kgを搭載しているのだが、富士は長いメインストレートを持つレイアウト。40kgのハンディをどこまで相殺できるかどうか、これも見どころのひとつになるだろう。

富士におけるGT-R勢の安定感に対し、逆襲を狙っているのがレクサス RC F勢であるのは言うまでもない。なにしろホームコースで迎える戦い、3年連続でライバルに勝利をさらわれるわけにはいかない。なんとしても阻止しなければ、という強い意思で戦いに挑んでくるはずだ。さらに、岡山の開幕戦で1号車が優勝し、そのドライバーである松田が最多勝利数で単独トップに立ったことも記憶に新しい。ともにしのぎを削っていた立川祐路がドライブするNo.38 ZENT CERUMO RC Fをはじめ、開幕戦で2位に入ったNo.37 KeePer TOM’S RC F(ジェームス・ロシター/平川亮組)がどのようなパフォーマンスを披露するか、こちらも目が離せない。

なお、開幕戦ではエンジントラブルが発生するチームをはじめ、全体的にスピードでライバルメーカーから遅れをとっていたHonda NSX CONCEPT-GT勢。チームというよりは、むしろメーカーがどこまで本腰を入れて富士での一戦に挑むのか。これから続くシーズンを見据えての戦略が気になるところだ。

 

GT300は、さらに激戦

開幕戦では、圧倒的な強さをアピールすることになったFIA-GT3車両。ニューカマーのメルセデスAMG GT3、BMW M6 GT3が表彰台を独占し、早くも今シーズンの勢力図が垣間見えたような気がした。果たして、富士ではどうなるのだろう。やはり、今回も彼らが優位に立ちそうな気配だ。そこで視点を変えて富士での見どころをピックアップするとすれば同じ車両を投入するチーム同士の戦いを挙げることができるだろう。もちろん、開幕戦で苦汁を飲まされたハイブリッド車両やマザーシャシーがこのまま黙っているとも思えない。策を講じて富士攻略を目指しているはずだ。

 

長距離レースならではの波乱もある?

レース距離が500kmとなる今回、ピット作業はドライバー交代を含めて最低2回。そのタイミング、ライバルとの駆け引き、そして装着するタイヤ選択など、さまざまなファクターが入り乱れ、周回を重ねるごとに戦略も都度変更を強いられることになるだろう。複雑な形をしたパズルのピースが、すんなりパチッと収まればはライバルより先んじて優位な立場にいられるのは間違いないだろうし、戦いを制する確立は格段上がる。さて、どのチームがその権利をいち早く手にするのか。その戦いが間もなく始まる。

 

主なタイムスケジュール

5月3日(火)
07:00 – 07:45 オープンピット
09:00 – 10:45 公式練習
 09:00 – 10:25 : GT500 & GT300
 10:25 – 10:35 : GT300
 10:35 – 10:45 : GT500
10:45 – 11:10 サーキットサファリ
12:05 – 12:45 ピットウォーク
14:30 – 15:05 ノックアウト予選_Q1
 14:30 – 14:45 : GT300
 14:50 – 15:05 : GT500
15:15 – 15:47 ノックアウト予選_Q2
 15:15 – 15:27 : GT300
 15:35 – 15:47 : GT500
17:25 – 18:25 GTキッズウォーク

5月4日(水)
08:30 – 09:00 フリー走行
11:45 – 12:25 ピットウォーク
12:50 – 14:00 ウォームアップ走行、スタート進行
14:00 -      決勝レース(110Laps)
17:05 – 18:00 コースウォーク





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