SUPER GT 2015 Round.3
SUPER GT第3戦タイ、波乱の末にNo.46 GT-Rが今季初勝利
連日、灼熱の暑さに包まれたタイ・
前日と変わらぬ強い日差しに、やや湿気が増したタイ大会。
38号車のスタートドライバーは立川。
まず動いたのは、トップ38号車。35周を終えてピットイン。
レースはその後、
トップでチェッカーを受けることになった46号車。
一方、GT300はGT-R勢がまたも強さを見せた。
とくに3号車のペースは速く、
■第3戦タイ 決勝結果
・GT500
1.No.46 S Road MOLA GT-R(本山 哲/柳田真孝組)1:38’26.734 66L
2.No. 6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也/国本雄資組)+7.931
3.No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)+19.727
4.No.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)+
5.No. 1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)+21.677
6.No.37 KeePer TOM’S RC F(アンドレア・カルダレッリ/平川亮組)+26.281
・GT300
1.No. 3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠組)1:39’13.186 61L
2.No.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/富田竜一郎組)+9.231
3.No. 7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒 聖治組)+26.749
SUPER GT第3戦タイ、No.38 ZENT CERUMO RC Fの立川が最速タイムをマーク
今シーズンの第3戦を迎えたSUPER GT。6月20日には舞台をタイ・ブリラムに移し、
前回の富士戦から1ヶ月半あまり。
なお立川はこれまでSUPER GTが開催される国内すべてのサーキットでポール獲得の経験を持
一方、GT300クラスではマザーシャシー初となるNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允組)がポールポジションを獲得。
・第2戦富士 予選結果
GT500(TOP6)
1.No.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)1’25.295
2.No.36 PETRONAS TOM’S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター組)1’25.303
3.No.46 S Road MOLA GT-R(本山 哲/柳田真孝組)1’25.322
4.No. 6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也/国本雄資組)1’25.872
5.No.64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)1′
6.No.37 KeePer TOM’S RC F(アンドレア・カルダレッリ/平川 亮組)1’26.123
GT300(TOP3)
1.No.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允組)1’33.915
2.No. 3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠組)1’33.988
3.No.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/富田竜一郎組)1’34.507

SUPER GT第3戦タイ プレビュー
2015年シーズンの序盤戦の締めくくりを間もなく迎えるSUPER GTシリーズ。その戦いを繰り広げるのは、日本を離れてタイとなる。「BURIRAM SUPER GT RACE」として2度目のSUPER GT戦を迎える今大会は、国内サーキットのバトルとひと味もふた味も異なる展開が待ち受けていそうだ。
■2度目の開催となるタイ戦
開催の地となる「チャン・インターナショナル・サーキット」は、タイの首都、バンコクから北東におよそ400kmの位置に設けられた国際格式のサーキットだ。サーキットのオーナーは同じくサッカーチーム「ブリーラム・ユナイテッドFC」を所有し、これに続いてサーキットを新設。昨年の一戦は、そのこけら落としといえる一戦だった。コース長4.554km、サーキットでは国際自動車連盟(FIA)のグレード1Tを取得、今年11月にWTCC(世界ツーリングカー選手権)を初開催することになった。
昨シーズンのSUPER GT開催時には、エントリー台数に対してピットの数が不足していたことから手狭な状態でピット作業が行われていたが、今年は1コーナー寄りにピットが増設されており、満足のいく状態での作業に取り組むことができそうだ。
■シーズン序盤を締めくくる一戦
4月の岡山インターナショナルで開幕した今年のSUPER GT。続く第2戦は5月に富士スピードウェイで行われ、それぞれの闘いで見どころある展開となった。そんな中で迎えるタイでの戦いは、ちょうどシーズン序盤戦の締めくくりに位置づけられる。昨年はシーズン終盤の開催、しかもサーキット自体初の一戦ということもあり、なにもかもが初ものづくしだったため、まさに先の読めないレースだったが、今年は昨年に得たデータをもとに、そして進化したGTマシンをいかに速く走らせるかの準備も着々と進んでいることだろう。
F1サーキットの設計者として名を馳せるヘルマン・ティルケ氏がデザインしたコースレイアウトは、長短4本のストレートと12ヶ所のコーナーで成り立っており、ストップ&ゴーのレイアウトも含まれている。フラットのようで実は緩やかな角度もついているコースは、去年初レースを終えたドライバーからも概ね好評で、面白い戦いになることは予想できる。
ハイダウンフォースたっぷりのGTマシンは昨年よりもスピードアップしていることから、タイヤへの負荷はさらに大きくなっていることは明らかであり、加えて6月のタイの暑さは日本とは比にならない。逆にスコールといった突然の雨も懸念される。開催2年目とはいえ、天候面を含めると不確定要素は国内サーキット以上に多いのは明らかだが、その中でいかに強い戦いができるかが、レースの勝敗を左右するはずだ。
GT500、GT300とも走り甲斐の多いチャン・インターナショナル・サーキットでの一戦は、今シーズンの戦いにおけるひとつのキーポイントとなりそうだ。
■主なタイムスケジュール(現地時間・日本から2時間遅れ) >> 去年のタイスケ
6月20日(土)
08:00 – 09:00 オープンピット
10:00 – 11:45 公式練習
13:15 – 14:15 ピットウォーク
14:30 – 14:45 オープニングセレモニー
15:00 – 15:35 ノックアウト予選_Q1
15:00 – 15:15 : GT300
15:20 – 15:35 : GT500
15:45 – 16:17 ノックアウト予選_Q2
15:45 – 15:57 : GT300
16:05 – 16:17 : GT500
6月21日(日)
09:50 – 10:20 フリー走行
10:30 – 10:50 サーキットサファリ
12:45 – 13:35 ピットウォーク
15:00 - 決勝 66Laps