スーパーフォーミュラ2015 Round.1 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ2015 Round.1

2015年4月20日

スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿、レースはロッテラーが完勝!


4月19日、三重県・鈴鹿サーキットにおいて、全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦「SUZUKA 2&4 RACE」の決勝が行われ、クリアスタートでホールショットを奪ったアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)が独走。自身21回目となる優勝を飾った。

 

前日の予選後、3位に沈んだロッテラーは記者会見でもどことなく機嫌が悪く、「去年のクルマはパワーもスピードもあってドライブが楽しかったが、今年は使えるタイヤの本数も減り、パワーも減り、すべてが減少方向にあって残念」と、悔しさともの愚痴とも聞こえるコメントを残していた。

 

だが、日曜日の決勝でどんぴしゃりのスタートを決めると、あとは早くも“ロッテラー独走劇場”を上演。去年までどちらかというと苦手意識が先行していたスタートを完璧に決めて勢いに乗った。僚友の中嶋一貴もスタートをうまく消化し、オープニングラップで5位から2位まで浮上。2台でレースを引っ張っていったが、中嶋はロッテラーの速さから少しずつ遅れ始め、以後は予選でポールを獲得しながらも、スタートで精彩を欠いて3番手に後退した山本尚貴(TEAM 無限 SF14)からの猛攻を気にしながら走行する展開となった。

 

逃げるロッテラー、後方の山本の存在を強く意識しながら周回する中嶋、そして懸命のプッシュを見せた山本。三人三様の戦い方になったが、極めてプレッシャーが低かったのは、トップのロッテラー。完全にレースを掌握していたといえる。一方2位争いの中嶋と山本は、ピットインのタイミングで順位が入れ替わる可能性が高く、どちらが先に戻ってくるかに注目が集まった。結果、先に動いたのは、中嶋。その翌周に山本が続き、山本の後にロッテラーがそれぞれピットインを済ませた。作業時間が一番長かったのは、追う山本。だが、フレッシュタイヤでの猛追はすさまじく、中嶋は応戦に追われるばかり。その間にロッテラーの独走を完全に許してしまった。

 

レース終盤、これまでの猛攻が響いたのか、ファイナルラップで山本のクルマが急にスローダウン。エンジンブローを引き起こし、デグナー手前のイン側にクルマを止めている。クルマを降りた山本は天を仰いで悔しさをあらわにした。まさかの結末となった戦いだが、ロッテラーが開幕ウィナーとなり、2位には中嶋。そして山本のトラブルによって自動的に3番手に浮上したのが、予選2位のナレイン・カーティケヤン(DOCOMO DANDELIAN M41S SF14)。日本のレースにおける初表彰台を手にしている。

■第1戦鈴鹿 決勝結果(TOP6)

1.No. 2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)1:14’01.371、 43Laps
2.No. 1 中嶋一貴(PETRONAS TOM’S SF14)+9.484
3.No.41 ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO DANDELIAN M41S SF14)+27.706
4.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL SF14)+38.999
5.No.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)+40.079
6.No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)+43.079

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  • 2015年4月19日

    スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿、ポールは山本尚貴が獲得!


    4月18日、三重県・鈴鹿サーキットにおいて、全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦「SUZUKA 2&4 RACE」の予選が行われ、2013年チャンピオンの山本尚貴(TEAM 無限 SF14)が1’38.585のトップタイムをマーク。自身通算6度目となるポールポジションを手にした。

    昨シーズン、ニューシャシー&ニューエンジンでの開幕の舞台となった鈴鹿は、1シーズンを経て新たなるページを開くことになった。シーズン中、トヨタ勢に対してやや出遅れ間がぬぐえなかったホンダ勢。だがこのウィンターシーズンでテストを繰り返し、着実な成果を手にしたようで、朝のフリー走行から安定した速さを見せて上位陣にホンダエンジン搭載車が名を連ねることになった。

     

    この勢いは午後の予選になっても不変。ノックアウト方式の予選では、Q1でまず山本がトップタイムをマーク、続くQ2ではナレイン・カーティケヤン、野尻智紀、そして山本とトップ3をホンダ勢が独占する。Q3は、アタック開始直後に1台のクルマがコースアウトし、赤旗中断になるハプニングが絡んだこともあり、ベテランのアンドレ・ロッテラーが意地の3位入りを見せたが、その前に名を連ねたのは、山本とカーティケヤンのふたりだった。

     

    一方、F1から日本国内レースに復帰、その活躍が注目された小林可夢偉。Q2で今ひとつタイムを伸ばすことができず、Q3進出ならず。明日の決勝は10番手からスタートを切る。

    ■第1戦鈴鹿 予選結果(TOP6)

    1.No.16 山本尚貴(TEAM 無限 SF14)1’38.585
    2.No.41 ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO DANDELIAN M41S SF14)1’38.870
    3.No. 2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)1’39.053
    4.No.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)1’39.060
    5.No. 1 中嶋一貴(PETRONAS TOM’S SF14)1’39.080
    6.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL SF14)1’39.290

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  • 2015年4月17日

    SUPER FORMULA第1戦鈴鹿 プレビュー


    目指せ、開幕戦ウィナー! 2015年シーズンが鈴鹿で号砲!

     

    ここ数日、春の嵐のような不安定な天候が続いた日本列島だが、どうやら今週末はより温かくなった春の陽気を感じることができそうだ。そんな中、4月18日に開幕する全日本選手権スーパーフォーミュラでは、三重・鈴鹿サーキットを舞台にトップドライバーたちの攻防戦の嵐が吹き荒れそうな気配だ。

    ■さらに進化を遂げたSF14マシンによる戦い

    昨シーズンは新車投入ながら、オフのテストでは積雪などの影響を受けるなど、十分な準備もできないまま開幕戦を迎えたスーパーフォーミュラ。しかしながらシーズンを通して実戦から得たデータを収集し、クルマはより進化、またそれをコントロールするドライバーやチームも多くの引き出しを増やしてきた。だからこそ、今シーズンのスーパーフォーミュラは、よりハイレベルな戦いを期待できると言っていい。

     

    開幕戦の舞台となる鈴鹿ではすでに公式テストも行われており、どのチームも用意周到で挑んでくる。そして、実力を発揮できたチームが上位に台頭するのは当然の結果ではあるが、その中でもやはりチャンピオンチームとして注目されるのがTEAM TOM’Sであり、所属する中嶋一貴とアンドレ・ロッテラーのふたりはスタートダッシュを狙う代表格といえるだろう。なお、ふたりは今季ともに世界耐久選手権、通称WECにフル参戦しており、日本国内でのレースはこのカテゴリーのみの出場となる。世界を股にかけ、スケジュールを調整しながらのハードなシーズンになるだろう。しかしながら、複数のドライバーが1台のクルマを駆り、耐久レースに必須なチームワークがモノを言うWECと違って、自分自身の実力が問われるシングルシーターの戦いだけに、やり甲斐も十分。シリーズチャンピオンの経験を持つふたりの戦いから目が離せない。

     

    もちろん、他のディフェンディングチャンピオン、山本尚貴やジョアオ・パオロ・デ・オリベイラも気合十分。昨シーズンにディフェンディングチャンピオンの重責を体感した山本は、チャンピオンを獲った者にしかわからない経験を活かして戦う、と意気込む。一方、オリベイラは3月に入り、手の指を骨折するというアクシデントに遭遇。手術を要し、存分なテストを消化することができず、やや不安な点も残っている。しかしながらタフな精神力を武器に粛々と開幕戦のバトルに加わってくるはず。豊富なキャリアを武器に、ライバルとの戦いに挑んでくるだろう。

    ■“心機一転”ドライバーのパフォーマンスを見逃すな

    経験値の高いドライバーの活躍は言わずもがな、ではあるが、新しい体制で次なる1ページを作ろうとするドライバーも数多い。そのひとり、チーム移籍で心機一転となったのは、ベテラン・小暮卓史。長年在籍したチームを離れ、新規チームへと移籍。チームスタッフとのコミュニケーション構築はもとより、新しいエンジニアとのコンビネーションでレースへのアプローチにも変化が生まれるはず。“韋駄天”の異名をもつ、彼自身の進化も果たしたいところだろう。クルマのトラブルなどが重なり、ノーポイントで終わった昨シーズンからの躍進に期待が集まる。

     

    さらに小林可夢偉の国内レース復帰も大きな話題。スーパーフォーミュラの前身、フォーミュラ・ニッポンを含め、国内のトップフォーミュラでの出場経験を持たない小林だが、熾烈な戦いが求められたF1で磨いてきたスキルをどう活かしてライバルに挑むのかが見どころになるだろう。

     

    出場する19名のうち、ディフェンディングチャンピオン4名が出走する2015年のスーパーフォーミュラ。ひと筋縄では済まない戦いに、いかなるアプローチで挑むのか。今年もついにドラマチックなバトルが幕を開ける。

     

    ■主なタイムスケジュール

    ・4月18日(土)
    09:05~09:35 フリー走行
    12:45~13:30 ピットウォーク
    13:50~ 公式予選(ノックアウト方式)
    13 : 50~14 : 10 Q1(19台→14台)
    14 : 20~14 : 27 Q2(14台→ 8台)
    14 : 37~14 : 44 Q3
    17:05~17:35 キッズピットウォーク

    ・4月19日(日)
    09:05~09:35 フリー走行
    09:50~10:05 サーキットサファリ
    11:30~12:20 ピットウォーク
    15:00~ 決勝(43Laps)





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