スーパーフォーミュラ2016 Round.6
スーパーフォーミュラ第6戦SUGO、関口雄飛が今季2勝目達成
9月25日、宮城県・
前日の予選アタックで、着実なアプローチを見せ、
6周目、2番手を走行中の一貴が急激にペースダウン。
レースは19周目に入る中、
レース再開は22周終了時。
■第6戦SUGO 決勝結果(TOP6)
1.No.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1:22’26.480 68Laps
2.No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)+14.278
3.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+18.885
4.No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)+19.331
5.No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)+20.255
6.No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+23.101
スーパーフォーミュラ第6戦SUGO、関口雄飛が今季2度目のポール
9月24日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて、
いよいよシーズンも大詰めを迎える今シーズンの戦い。一方で、
まず、関口はQ1でトップタイムをマーク。
続くQ2で気を吐いたのは、一貴。1分05秒546をマーク、
■第6戦SUGO 予選結果(TOP6)
1.No.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’05.398
2.No.37 中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1’05.416
3.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’05.506
4.No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)1’05.544
5.No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’05.598
6.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’05.629
SUPER FORMULA第6戦SUGO プレビュー
みちのく決戦、シーズンは終盤へ
シーズン後半戦のSUPER FORMULA。第5戦の岡山は今シーズン2度目の戦いということもあり、スペシャルフォーマットでの2レースを実施。それぞれの勝者が初勝利という形で締められ、第5戦を終えた時点で、今季2勝目を挙げているドライバーは誰もいないという混迷の展開を見せている。当然のことながら、シリーズチャンピオンを巡るポイント争いも渾沌としているだけに、このSUGO戦が、今シーズンのタイトル争いの行方を、いっそうはっきりさせるものになることだろう。
■SUGOはテクニカルなショートサーキット
前回、岡山の第1レースの勝者として名乗りを挙げたのは、No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELIONRACING)。折しも、来シーズンはマクラーレンホンダのF1レギュラードライバーとして参戦することがアナウンスされたばかり。そんな旬のドライバーが見事なスタートを見せ、スプリントレースを完勝という形で掌握した。確かに、その裏には、ポールシッターのNo.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がスタートのグリッド位置を間違える、という痛恨のミスがあったとは言え、ライバルを蹴散らしたことには違いない。そして、第2レースはNo.2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が待望の初勝利。これまで最高位が2位と、あと一歩手が届かなかったが、この勝利でドライバーとして大きなステップアップを果たしたことだろう。
テクニカルかつショートサーキットとして知られるSUGO。加えて、最終コーナーにキツい上り勾配を持つ、実にユニークなコースでもある。ハイスピードコーナーが多い一方、エスケープゾーンは少なく、ミスを誘発しやすいことでも知られるため、ドライバーはいつも以上に攻めの走りを見せなければ、ライバルとのタイム合戦に遅れを取ってしまう。まさに、ギリギリの攻防を強いられるタフなコースでの戦いが、シーズン終盤に見られるのは、フォーミュラレースファンにとって何よりの特権。台風一過によってぐっと秋が近づく中でのレース観戦を堪能することができる。
■混迷のチャンピオン争い
先述のとおり第5戦を終えて、すべて勝者が異なる今年のSUPER FORMULA。当然ながらドライバーポイントも僅差のランキングとなっている。現在、トップに立ったのは、岡山での初優勝を手にした国本。2位には国本のチームメイトであり、ディフェンディングチャンピオンでもあるNo.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。3番手につけるNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が、未だ優勝ナシというのがいささか不思議なくらいではあるが、これは厳しい状況下でも着実にポイントを加算している証であり、歴代チャンピオンとして名を残すベテランらしい展開と見てもいいだろう。これまで表彰台が1回に留まっているロッテラーとしては、なんとしてもこのSUGOで表彰台はもちろん、その中心に上がることを強く意識しているはずだ。なにしろ、昨シーズンはこのSUGOでポール・トゥ・ウィンを達成。しかも独走でレースを制圧した縁起のいいサーキットでもある。予選からの躍進に注目が集まることだろう。
さて、その予選。今回もノックアウト予選のQ1からライバルを牽制しつつ、同時にいかに自分のタイミングでアタックをモノにするか、そこから駆け引きが始まると言ってもいいだろう。先述のとおり、SUGOはショートサーキットであるため、タイミングよくピットアウトし、アタックに100%集中できる環境をドライバー自らが掴み取らなければならない。そのためには、チームスタッフとの絶妙な連携プレイも求められる。まさにチーム力も問われる戦いになるはずだ。
なにしろ抜きどころがそう多くないコース。となれば、予選での好ポジション獲得は大きなファクターとなる。決勝での優位性を高めるために、文字通り予選でライバルをノックアウトすることが求められる。一方、決勝の戦略はどうなるのか。今シーズンから新しく導入されたヨコハマタイヤは耐久性に優れることから、今大会でタイヤ無交換を敢行するチームも多くなるのではないか、と推測できる。コースだけでなく、ピットも決して広いとは言い難いため、リスクを回避する意味でもノーピットインでの戦略をベースに、レースを組み立てる可能性も高いだろう。
このSUGOで2勝目を挙げるドライバーが現れれば、今シーズンのシリーズ争いを俄然有利に持っていける。一方で、さらに新たな勝者が誕生すれば、稀に見る激戦が最終戦まで持ち越されることになる。いずれの展開になっても、今年のSUPER FORMULAが実にドラマチックであることに違いはない。
■主なタイムスケジュール
・9月24日(土)
09:00~10:00 フリー走行
12:00~12:45 ピットウォーク
13:00~ 公式予選(ノックアウト方式)
13 : 00~13 : 20 Q1(19台→14台)
13 : 30~13 : 37 Q2(14台→ 8台)
13 : 47~13 : 54 Q3
16:45~17:15 キッズピットウォーク
・9月25日(日)
09:30~10:00 フリー走行
11:15~12:00 ピットウォーク
15:15~ 決勝(68Laps)