SUPER GT 2016 Round.1
SUPER GT第1戦岡山、予選3位スタートのNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rが逆転勝利!
4月10日、岡山県・岡山国際サーキットにおいて、
前日の予選とほぼ似通ったコンディションとなった決勝日。若干、
中でも着々と前車に詰め寄っていたのが、No.1 GT-Rのクインタレッリ。28周目、
トップを快走するのは、1号車の松田次生。以下、
チェッカーまで残り30周を切る頃には、
一方のGT300。今年はFIA GT3の新車が上位に台頭。予選ではNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允組)が最速タイムをマークし、
■第1戦岡山 決勝結果
・GT500(TOP6)
1.NO.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)1:56′
2.No.37 KeePer TOM’S RC F(ジェームス・ロシター/平川亮組)+15.334
3.No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/千代勝正組)+15.756
4.No.6 WAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組)+54.581
5.No.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)+
6.No.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)+1’03.303
・GT300
1.No.65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥組)1:56’28.292
2.No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)+12.929
3.No.7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミュラー/荒聖治組)+26.901
SUPER GT第1戦岡山、No.37 KeePer TOM’S RC Fが2年連続ポールに!
2016年SUPER GTの開幕戦を迎えた岡山国際サーキット。4月9日に開催された予選でトップタイムをマークしたのは、No.37 KeePer TOM’S RC F(ジェームス・ロシター/平川亮組)。コンビこそ違えど、37号車が2連連続で開幕戦のポールポジションを獲得している。
レースウィーク前の木曜日は春の嵐で荒れた天気となった岡山地方。しかしながら、土曜の予選日は時折春の強い日差しが照る安定したドライコンディションとなった。そんな中、まず朝の公式練習でマシントラブルに見舞われたNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)。予選に向けてタービン交換を行ない、アタックに挑むことになった。
そのノックアウト予選のQ1。GT500は全15台中上位8台がQ2に進出できるが、Q1で記録したトップタイムとQ2のチャンスを逃した9番手車両とのタイム差は約0.5秒という僅差での戦いだった。その後のQ2でポールポジションを掴んだのは37号車の平川。昨年もこの岡山で最速タイムを叩き出しており、2年連続で大仕事をこなしている。なお、Q2では、出走した全8台がコースレコードを更新。今シーズンのモンスターマシンの熟成を早速認識することになった。37号車に続いたのは、No. 6 WAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組)。これにNo. 1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が続いている。
一方、今年も新しいFIA GT3車両の参戦が増え、まさに百花繚乱の混戦模様となったGT300。ライバルとの争いから頭ひとつ抜け出したNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允組)が開幕戦のトップタイムをマークしている。
・第1戦岡山 予選結果
GT500(TOP6)
1.No.37 KeePer TOM’S RC F(ジェームス・ロシター/平川 亮組)1’18.126
2.No. 6 WAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組)1’18.268
3.No. 1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)1’18.
4.No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山 哲/千代勝正組)1’18.419
5.No.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)1′
6.No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組)1’18.895
GT300(TOP3)
1.No.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允組)1’25.586
2.No.65 LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥組)1’25.624
3.No. 7 Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー/荒 聖治組)1’25.832
SUPER GT第1戦岡山 プレビュー
いよいよ開幕! 今年もSUPER GTは激戦模様
4月に入り、すでに第一週にはスーパー耐久がツインリンクもてぎにて開幕。このイベントを皮切りに、いよいよ日本国内のモータースポーツシーズンが本格化する。春休み最後の週末に行われるのは、SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」だ。舞台はかつてF1パシフィックGPを開催したこともある岡山国際サーキット(岡山県美作市)。レースウィークを前に日本列島は春の嵐のような激しい雨に見舞われたが、4月9日に号砲を迎えるイベントは、文字通り「晴れの舞台」での戦いに期待がかかる。
■現行車両3年目のGT500クラスは、さらに熟成が進む
昨年11月をもって2015年の戦いを終えたSUPER GT。それぞれのチームは、オフシーズンに日本国内はもとより、さらにかつてGTシリーズ戦に組み込まれていたマレーシア・セパンサーキットなどを含め、数多くのサーキットにおいてテストを精力的にこなしてきた。3年目を迎えた車両は熟成が進んでいるだけに、綿密に収集されたデータに基づきセットアップされたレーシングマシンとして岡山に姿を見せることになる。年々僅差でのタイム合戦の予選では、決勝を見据えつつアタックでポテンシャルを引き出せるようなタイヤ選択も重要なポイントとなるし、決勝中はライバルの動向をも視野に入れてピットインのタイミングを伺わなければならない。つまりはいっそうレベルアップしたハード面を引き立たせるために、チームはより強固な決断力と団結力をもって挑むことが追求されるというわけだ。
■メーカー別にみる、今年の動向は?
レース展開のカギのひとつ、ドライバーのコンビネーションにおいて、各チームとも今シーズンはさほど大きな動きはなかった。だが、新しいシーズンを迎え、クルマやタイヤのコンディションが進化する中での戦いは、わずかな変化ですらときに大きな影響を与えることにもなり兼ねない。そういう意味では、日産はディフェンディングチャンピオンNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組の3連覇を強く意識してシーズンに挑んでくると思われる。また、ランキング2位に終わったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)の存在も侮れない。悲願のタイトル獲得に意欲を燃やしている。
レクサス勢は、ベテランの脇阪寿一がGT500を勇退。今季はNo.6 WAKO’S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組)を指揮するが、その采配ぶりにも注目が集まることだろう。また、去年SUPER GTデビューし、さすがはF1ドライバーという速さを見せたヘイキ・コバライネンだが、今年もNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fで平手晃平とコンビを組んで参戦。表彰台の一角を狙ってくることだろう。
昨年ランキング3位のNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)を輩出したHonda。今年はベテランの小暮卓史がNo.17KEIHIN NSX CONCEPT-GTをドライブ。勢いある塚越広大とのコンビで逆襲を狙ってくる。一方、クルマは、ハードウェア面で大きな変化を迎えた。これまで2シーズンにわたって用いてきたハイブリッドシステムの非搭載という決断を下している。いわゆる“クルマの使い方”に変化が生まれ、またハイブリッドシステムに用いるバッテリーを外したことにより、車両最低重量が軽くなった。とはいうものの、それでストレートスピードが伸びてタイムアップが容易になる、という簡単は話ではない。コーナリングバランスを含め、クルマとしてのトータルバランスに優れていなければ「強いクルマ」にはなれない。納得のいくセッティングを目指し、準備を進めているはずだ。
■GT300は様々な車両がデビュー!
昨シーズンはGT300マザーシャシーベースの車両が登場、デビューイヤーでも勝利するなど、様々な車両が活躍して大いに盛り上がったが、今シーズンもその流れは続きそうだ。チャンピオンNo.0 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/富田竜一郎組)に挑むのは、BMW M6 GT3、Mercedes-Benz AMG GT GT3、Porsche 991、Lamborghini HURACAN GT3と世界のレースで活躍するFIA-GT3車両たち。特性の違う各車がその持ち味を活かす戦いをすれば、見どころも格段に増えるはずだ。
コンパクトなテクニカルコースとして知られる岡山国際サーキット。高速コーナーからバックストレートまでの前半部分、中低速コーナーが続く後半部分とそれぞれの性格が異なるため、セットアップもそう簡単ではない。まずはクルマの仕上がり具合を見極める初戦を楽しんでもらいたい。
■主なタイムスケジュール
4月9日(土)
07:00 – 07:50 オープンピット
09:00 – 10:45 公式練習
09:00 – 10:25 : GT500 & GT300
10:25 – 10:35 : GT300
10:35 – 10:45 : GT500
11:00 – 11:20 サーキットサファリ
12:25 – 13:15 ピットウォーク
14:50 – 15:25 ノックアウト予選_Q1
14:50 – 15:05 : GT300
15:10 – 15:25 : GT500
15:35 – 16:07 ノックアウト予選_Q2
15:35 – 15:47 : GT300
15:55 – 16:07 : GT500
17:20 – 18:05 GTキッズウォーク
4月10日(日)
09:00 – 09:30 フリー走行
12:10 – 13:00 ピットウォーク
13:30 – 14:40 ウォームアップ走行、スタート進行
14:40 - 決勝レース(82Laps)
レース後 グランドフィナーレ