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レース的な速さよりも"気持ちよい走り"を追求した、ライバル不在のコンパクトスポーツ
CR-Zの心臓部は、全車SOHCに4バルブを組み合わせた1.5リットル直列4気筒i-VTEC エンジンを搭載。エンジン単体の最高出力は114ps(14.8kg-m)だが、モーター駆動 分の14ps(8kg-m)をプラスすると実質的なシステム出力は124ps(17.7kg-m)へ向上 する。超低回転域を苦手とする小排気量ガソリンエンジンの弱点を、低速トルクに優 るモーターが補うことで「2Lクラスのパフォーマンス(メーカー公表)」を発揮す る。出力特性はフラットトルクを演出。シビックタイプRのような究極のパフォーマ ンスを追求したエンジンではないのでレーシングカーやチューニングカーを連想した "過度の期待"は禁物だ。感覚的には6000回転付近でピークに達し、インサイトより も気持ちよい加速を楽しむことができる。エンジン+モーターのフィーリングはきわ めてナチュラルであり、回生ブレーキ作動中の違和感もさほど感じさせない。
また、エコカーらしい装備として、エンジン、モーター、CVT変速制御、ステアリ ング、エアコンなどを総合的に制御する「3モードドライブシステム」を搭載。スイッチ 操作でパワフルなスポーツ重視の走りから燃費重視のエコドライブを瞬時に切り換 えることができ「市街地走行や高速ツーリングはECONモードで燃費走行。ワインディング やサーキットではSPORTモードに切り換え、最高の動力性能を引き出す」そのような 使い方ができる点は画期的だ。普段乗りからスポーツ走行を1台で両立できる実用性 の高い装備といえそうだ。その半面、インサイトが搭載しているモーターのみで走行できるモードは廃止された。


左側のメーターパネル内に表示されるモーターアシスト&チャージメーター。 回生ブレーキが作動すると棒グラフがCHRG方向(左側)に振れ、充電レベルの強弱を表示。 加速時にはモーター駆動を示すASST方向(右側)に振れ、アシストの強弱を表示する。 写真上のBATは充電量を示すもので、走行状況に応じて常時変動。バッテリー残量が 少なくなると、エンジンの力でモーター(発電器)を回転させ、自動的に充電を開始する。





CR-Zの目玉機能のひとつが、走行シーンに応じて最適かつ無駄のないパワー特性を 選択できる3モードドライブシステム。モーターアシストの効き具合、スロットルバルブの開閉比率、CVT車のギヤ比などを総合的にコントロールすることで、劇的な効 果の違いを体感できる。SPORTモード時にはモーターアシストが強力に働き「背中を 押される」ような加速を体感。ECONモード時には「インサイトよりも遅いのでは?」 というぐらいアクセルレスポンスが緩やかになり燃費向上に貢献する。
■ハイブリッドシステム特性曲線図(6MT)
CR-Zのエクステリアは、2009年東京モーターショーで公開された「CR-Zコンセプト2009」 のイメージを踏襲。LEDを多用したライト類やシャークフィンアンテナなど最新トレンドが 満載だ。とくに、トランクスペースを削り取り、大きく張り出したリアフェンダーは 画期的であり、欧州スポーツカーを彷彿とするダイナミックな躍動感と抜群の安定感 を演出する。また、ルーフからリアハッチにかけて滑らかな傾斜を画き、エンド部分で 「ストンッ」と切り落とされたリアビューは、往年の名車「CR-X」を連想させる演出だ。 ただし、CR-Xの当時のデータを掘り起こしてみると、全長・全幅・全高・ホイールベース の数値すべてが大型化され、とくに全高については125mmもアップしている。3ナンバーサイズ のトレッドや16インチタイヤ&ホイールの標準装備など"平成初期のコンパクト・スポーツカー" と比較すると決してコンパクトではない。しかし、GT-RやフェアレディZなどの本格スポーツカー と比較すれば断然コンパクトな仕上がりだ。










■インサイト
■CR-X
インテリアは、ドライビングに集中できるメーター配置が行われ"ドライバーを最優先" した空間が演出される。インパネ部分の左右に集約されたスイッチ類は、姿勢を 崩すことなく手を伸ばすだけで操作できるので使い勝手がよい。メーター部分は、 スピードメーターがデジタル、タコメーターはアナログで表示され視認性抜群。最新 トレンドである青色の透過光基調にしたクールな演出が施される。メーター中央部の リング部分は、3モードドライブシステムの選択や運転状況に応じて「ブルー、グリーン、レッド」に変わり、エコ状況がひとめでわかる仕組みだ。
シートポジションは、シビックタイプRよりも-30mmローポジション化され、 ヘルメットを被った状態でも十分なヘッドクリアランスを確保。コスト削減により 簡素化されることが多いステアリングのチルト機能やテレスコピック機能も搭載し、 最適なポジショニングに調整できる点は大きな魅力だ。ただし、リアシートは絶望的に狭く、 日常用途で大人が快適に座るのは困難な状況。実質的には2シーターと考えた方が無難 だ。シートリクライニングも、背もたれを倒すとリアシートに干渉するため"最適なドライビングポジション"を設定するための調整機能と割り切った方が良さそうだ。
ホンダCR-Z。最新情報をチェック!
スーパー耐久など、競技用エアロパーツで知られる"シーウエスト"が、CR-Z専用エアロパーツを開発中。
ホンダ車のチューニングを手掛ける無限から、発売予定のCR-Zに専用エアロパーツが発売される。 次世代スポーツカーのCR-Zを更にスタイリッシュに仕立てる。また、専用の17インチアルミホイールやシフトノブなども発売予定。
ホンダより正式に発売日が発表された先行予約は1月7日から開始しており、早ければ納車は3月中に行われる。ユーザーへのカタログ提供は2月26日から開始されるものと思われる。
CR-Z2009が東京モーターショーに展示され、ほぼ市販される状態で一般公開されました。今回のモーターショーでは、スポーツカーの展示車両は少ない中で、ホンダらしい次世代スポーツカーに注目が集まった。
ホンダは、第41回東京モーターショー2009において、スポーツハイブリッドのコン セプトカー「CR-Z CONCEPT 2009」を世界に向けて初公開する。昨年の同モーター ショーにて公開された「CR-Zコンセプト」よりも現実味が帯びたデザインに進化!2010 年2月の発売が決定していることを考慮すると、今回公開されたフォルムは"限りな く量産モデルに近い"といえそうだ。
ハイブリッドシステムは、インサイトと同じ「IMS」を踏襲。エンジン排気量 は1.3Lから1.5Lにスケールアップされ、ハイブリッド車としては世界初となる6速マ ニュアルミッションを搭載する。ボディサイズは、全長4,080mm×全幅1,740mm×全 高1,350mm。その他、詳細なデータは未公開だ。
需要が想定以上の速さでハイブリッド車へ移行し始めたことに対応して、ホンダはハイブリッド車の投入計画を前倒しするとともに、中・大型車向けのシステムも開発すると発表。小型車「フィット」のハイブリッド車を2010年末までに発売するほか、来年中としていたスポーツカータイプの「CR-Z」の発売時期を2010年2月に前倒しすると発表。すでに投入している低価格の「インサイト」、「シビック」のハイブリッド版と合わせ、10年中に4車種を取りそろえると発表した。
ホンダの新世代ハイブリッド戦略の第2弾として登場するCR-Z。インサイトから派生するハイブリッドスポーツモデルであることは過去にも記事にされていたが、注目はインサイトのエンジンが1.3Lなのに対して、CR-Zは1.5Lに排気量アップされる予定。ホンダハイブリッド史上最強のパワーとなるであろうCR-Zは、新世代ハイブリッドスポーツの10・15モード燃費は27.5km/L程度になるとも予想されている。そして走りは、かつてのCR-XのSiR的なパフォーマンスとなるという情報もあり、速いだけでも、燃費がいいだけでもないハイブリッドスポーツは大きな可能性を感じさせてくれる。
ハイブリッドってどんなシステム?原理や仕組みを学ぼう
ハイブリッドカーはエンジンとモーターの駆動をどのように制御するのか?動作を検証する。
ハイブリッド時代のスポーツ走行を未来志向で検証する
セントラルサーキットをプリウスが疾走。インプレッションはGTドライバーの青木孝行選手が担当!
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ハイブリッドスポーツ ホンダ CR-Zの開発コンセプトに迫る。