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気になるCR-Zのポテンシャルは? 6MT車とCVT車をセントラルサーキットで速攻テスト!
ハイブリッドカー初のスポーツカーですよね。試乗する前の気持ちは……、正直なところ「期待」半分、「不安」半分でした。スタイリングは、写真よりも実車の方が断然カッコイイですよ。コンパクトサイズに凝縮されたパッケージングやドライバー 重視の近未来的なコクピットなど"ホンダのやる気"が伝わってきます。
コクピットに座った時の第一印象は"想像以上に広いな"と思いました。立体的な メーターパネルをはじめ、イグニッションをオンにするとメーター類が一斉に光りド ライバーを迎えてくれるなど、今までのスポーツカーにはない"斬新な演出"が好印 象です。
また、スポーツ走行で重要なステアリングのテレスコピック機能やチルト機能をはじめ、適度なホールド性能とローポジション化を実現したシート、手を伸ばすだけで 操作できるスイッチ類など、スポーツカーの資質がギュッと凝縮されています。以前、インサイトやプリウスにも試乗しましたが別次元ですね。ここまで"スポーティー" にこだわったハイブリッドカーは、世界初ではないでしょうか?
GTドライバー
青木孝行選手
サーキット走行で気になるヘルメットを被った状態のドラポジ。CR-ZはシビックタイプRよりも座面を30mm低く設計することで、十分なヘッドクルアランスを確保。窮屈さを感じさせない優れたパッケーシングだ。
CR-Zのハンドリングは、一言で例えるなら、軽量FFライトウエイト車を彷彿とす る軽快かつ俊敏な走りです。若干ピーキーさが残る過渡特性も"往年の名車・CR-X" の走りとカブリますね。タイヤとサスペンションのバランスは良く、ノーマルのまま でもサーキット走行が楽しめる仕上がりです。しかし、走りの性格は、ドライとウエットで大きく異なります……。
ドライ路面の走りは、ターンインでリアを積極的に動かすことができるので、ドラテクさえあればアンダーステアで悩む心配はありません。今まで試乗したハイブリッ ドカーは、安定志向のセッティングが施されていましたので、その点においてCR-Zの 走りは画期的であり"遊び心のあるホンダ開発陣が頑張ってくれたな"と評価できます。ある意味、ハイブリッドカーの常識を覆すハンドリングです。試しにトラクション制御機能の「VSA」をオンにすると、コーナー区間でパワー制御が入り、プリウス ほどではないですが減速感を感じます。ドライ路面のサーキット走行時は"VSAオ フ"で決まりですね。
一方、ウエット路面の走りは、リアサスペンションの接地感というかネバリが希釈で、ラフな運転をするとテールスライドを誘発します……。流れてからの挙動も、スパッと流れるのでピーキーな部類に入ると思います。VSAをオンにするとラップタイ ムは若干遅くなりますが、ドラテクに自信がない人は機械制御(VSA)に頼った方が 結果的に速く走れるかも知れません。
インサイトにも「ECON」モードが付いていましたが、CR-Zには「SPORT」モードが 追加され、3モードから選択できるようになりました。エンジン、モーター、CVTなど の制御を個別に組み合わすことで、スポーティーな走りを強調したり燃費走行に徹す ることができます。効果の違いは、誰でも確実に体感できるハズです。6MT車で 「SPORT」モードにするとモーターアシストが強力に働き、わずか14psのモーターで すが強烈な存在感を示します。同時にステアリングも重くなり、スポーツ走行を演出 します。CVT車の場合は、感覚が若干異なり、ギヤレシオがローレシオ化され、速さ が強調される印象ですね。
一方「ECON」モードにすると確実に遅くなります……。アクセルレスポンスが格段 にマイルドになり、加速もスムーズになります。市街地走行や高速巡航など、燃費を 稼ぎたい時に効果的なモードといえそうですね。しかし、サーキットにおいては 「SPORT」と「ECON」モードの違いは"僅差"でした。アクセル全開領域の走りには 変化はみられず、コーナー区間でアクセルをコントロールする時に、レスポンスの違 いがわかる程度です。
バッテリー満充電時はモーターアシストが強力に作動しますが、消耗するにつれて アシスト量は減少します。今回のケースでは、3目盛り以下まで減ることはありませ んでした。IMSのモーター出力は14psしかありませんので、プリウスと比較すればパ ワーダウン量はわずかです。バッテリーチャージに掛かる時間は想像以上に短く、 サーキットを1周流す程度で6目盛りぐらいまで充電できます。本気でタイムを狙う場合 は、バッテリーをフル充電(8目盛り)の状態にして、全開走行に挑んで下さい。
CVT車の最高回転は6000回転(レブリミット入らず)、6MT車は6500回転でレブリ ミッ トが入ります。両車を乗り比べた時のコンディションはウエット路面で「シフトチェ ンジを6000回転に合わせた条件下」での感想ですが、"CVT車の方が速いのでは?" と思わせるシーンがありました。CVT車は、常時最高パワーが得られる6000回転を キープしながら加速できるので、小排気量車特有の低中速トルク不足を感じさせません。 しかし、6MT車はギヤがクロスされていても、タイトコーナーから立ち上がりで、ト ルク不足によるモタツキを感じます。また、6MT車はセントラルサーキットのS字区間 でギヤ比が合いませんでした。その点、レブリミットに入らないCVTは吹け切らずに 加速し続けますので有利かも知れませんね。ストレートのトップスピードも、CVT車 の方が5km程度速い結果になりました。もう一度テストする機会があればドライ路面 で、CVT車と6MT車の6500回転まで回した状態で検証してみたいですね。
CVT車は、パドルシフト(7速)によるマニュアル操作も可能ですが、ある回転数に 達すると自動的にシフトアップする仕様のようです。いわゆるホールド機能は無く、 手動と自動の操作が重なると、ギヤが一気に2段分アップします。慣れの問題かも知 れませんが違和感を感じる部分だけに、ホールド機能は是非とも追加して欲しい装備 ですね。タイヤについてもヨレを感じますので、もっと薄いタイヤに換えて、サスペ ンションを強化して、ブレーキパッドを耐フェード性に優れたものに交換すれば、 もっと楽しいスポーツカーに仕上がると思います。
CR-Z
対インサイト
対プリウス
ホンダCR-Z。最新情報をチェック!
スーパー耐久など、競技用エアロパーツで知られる"シーウエスト"が、CR-Z専用エアロパーツを開発中。
ホンダ車のチューニングを手掛ける無限から、発売予定のCR-Zに専用エアロパーツが発売される。 次世代スポーツカーのCR-Zを更にスタイリッシュに仕立てる。また、専用の17インチアルミホイールやシフトノブなども発売予定。
ホンダより正式に発売日が発表された先行予約は1月7日から開始しており、早ければ納車は3月中に行われる。ユーザーへのカタログ提供は2月26日から開始されるものと思われる。
CR-Z2009が東京モーターショーに展示され、ほぼ市販される状態で一般公開されました。今回のモーターショーでは、スポーツカーの展示車両は少ない中で、ホンダらしい次世代スポーツカーに注目が集まった。
ホンダは、第41回東京モーターショー2009において、スポーツハイブリッドのコン セプトカー「CR-Z CONCEPT 2009」を世界に向けて初公開する。昨年の同モーター ショーにて公開された「CR-Zコンセプト」よりも現実味が帯びたデザインに進化!2010 年2月の発売が決定していることを考慮すると、今回公開されたフォルムは"限りな く量産モデルに近い"といえそうだ。
ハイブリッドシステムは、インサイトと同じ「IMS」を踏襲。エンジン排気量 は1.3Lから1.5Lにスケールアップされ、ハイブリッド車としては世界初となる6速マ ニュアルミッションを搭載する。ボディサイズは、全長4,080mm×全幅1,740mm×全 高1,350mm。その他、詳細なデータは未公開だ。
需要が想定以上の速さでハイブリッド車へ移行し始めたことに対応して、ホンダはハイブリッド車の投入計画を前倒しするとともに、中・大型車向けのシステムも開発すると発表。小型車「フィット」のハイブリッド車を2010年末までに発売するほか、来年中としていたスポーツカータイプの「CR-Z」の発売時期を2010年2月に前倒しすると発表。すでに投入している低価格の「インサイト」、「シビック」のハイブリッド版と合わせ、10年中に4車種を取りそろえると発表した。
ホンダの新世代ハイブリッド戦略の第2弾として登場するCR-Z。インサイトから派生するハイブリッドスポーツモデルであることは過去にも記事にされていたが、注目はインサイトのエンジンが1.3Lなのに対して、CR-Zは1.5Lに排気量アップされる予定。ホンダハイブリッド史上最強のパワーとなるであろうCR-Zは、新世代ハイブリッドスポーツの10・15モード燃費は27.5km/L程度になるとも予想されている。そして走りは、かつてのCR-XのSiR的なパフォーマンスとなるという情報もあり、速いだけでも、燃費がいいだけでもないハイブリッドスポーツは大きな可能性を感じさせてくれる。
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