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インテリアは、標準車の基本デザインを踏襲しつつ、「アルミステアリングフィニッシャー、エアコングリル、クラスターフィニッシャー」がスペックV専用色(ブラック調・標準車はシルバー)に変更された。マルチモニタの枠もカーボン製に変更。センターコンソールのセットアップスイッチは、サスペンションの減衰力固定化にともない、左から「トランスミッション、ハイギヤードブースト、VDC-R」に配置変更。ステアリングにある右手親指で操作する円形スイッチも、ハイギヤードブースト用に変更された。
レカロ製カーボンバケットシートは、GT-Rオリジナルデザインを採用し、カーボンシェル構造を採用することで軽量化(運転席側-8kg、助手席側-5kg)と高剛性化を両立。リクライニング機能を備えながらレース用フルバケットシートに匹敵するボディ剛性を発揮する。ただし、GTNET独自の調査によると、通常のシートポジションでは調整範囲が制限(リヤラゲッジと干渉する)され、フルリクライニングするにはシートポジションを最前までスライドする必要があり、足元が窮屈になることが判明した。
車内で仮眠をとるのは正直なところ困難だと思われ、最適なポジショニングのための「補助機能」と理解した方が良さそうだ。乗車定員の2名化にともないリヤシートは廃止され、乗員保護のキルティング生地を張ることでラゲッジスペースとして活用できる。中央部のスピーカーボックスの材質もより軽量なカーボン製に変更された。
リクライニング度チェック!! |
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外装デザインは、材質変更による軽量化や機能パーツを追加することで付加価値が高められた。フロント廻りでは、リップスポイラーにカーボン製ブレーキ冷却ダクトが追加されたことが大きなポイント。バンパー一体式グリルも、カーボン製(標準車はプラスチック)に変更され、標準車で不評だった質感が大幅に改善された。いっぽうリヤ廻りは、リヤウイングのウイング本体及びセンターポストがカーボン製に変更。
ただし、台座部分は従来の樹脂製を継承する。リヤバンパーのGT-Rエンブレムに変更はないが、下側に「SpecV」のエンブレムが追加されたことが決定的な違いになる。
ボディカラーのミッドナイトパープルはスペックVだけに用意された専用色で、オプション価格は約60万円と高額だ。