いよいよシーズンも大詰めを迎えることとなった今シーズンのSUPER GT。第7戦の戦いの舞台となるのは、本州を離れ、九州・大分に位置するオートポリス。阿蘇の山間部にあるこのサーキットはアップダウンに富み、レイアウトもユニークなコースとして知られる一方、毎戦波乱に飛んだ展開になることでも有名。そんな中、予選でコースレコードを更新し、ポールポジションを手にしたのは、No.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)。Q2のアタックを担当したJ・P・デ・オリベイラがトップタイムをマーク、今シーズン初となるポールをチームにプレゼントした。
早朝のサーキットは気温が10度を切り、冷え込みを感じることとなったが、時間の経過とともに穏やかな日差しに恵まれた。まず朝の公式練習でトップタイムをマークしたのは、No.24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム組)。セッション中、クルマの調整等、ピットでの作業に時間を取られ、存分な周回を重ねてはいなかったが、終盤に佐々木がニュータイヤを装着し、好タイムをマークしている。
一方でこのオートポリス戦からウェイトハンディの加算方法が変更となり、各チームとも獲得ポイント分をKg計算して搭載することに。現在ランキングトップのNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rは51ポイントのため、51kgのウェイトとなるが燃料流量リストリクターを小さくすることで50kg分のウェイトを下ろすことができる。つまり、実ウェイトが1kgという好条件でレースを戦えるのだ。一方、ランキング2位以下は50kg未満となるため、獲得ポイントと同数のウェイトを搭載。この差がどう予選結果に響くのかに注目が集まった。
午後に入り、気温、路面温度が上昇。コンディションが変わる中、Q1の最後にトップタイムをマークしたのが24号車の佐々木大樹。コースレコード更新の1分33秒176をマークした。だが、Q2で本領発揮となったのは、12号車のデ・オリベイラ。2番手に続いたNo.38 ZENT CERUMO RC Fの立川祐路に0.165秒差をつけて、待ちわびたポールポジションを手にすることとなった。
一方、GT300はアップダウンの激しいコースレイアウトの特製を味方にしたNo. 2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規組)がトップタイムをマーク。今シーズン2度目のポールポジションを手にした。2番手にはNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)が続き、3番手にはNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)と、トップ3がそろってJAF GT車両となっている。
第7戦オートポリス 予選結果
GT500(TOP6)
1.No.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)1′32.835
2.No.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)1’33.000
3.No. 1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)1’33.181
4.No.24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム組)1’33.564
5.No.64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)1′33.644
6.No.19 WedsSport ADVAN RC F(脇阪寿一/関口雄飛組)1’33.883
GT300(TOP3)
1.No. 2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規組)1′43.001
2.No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)1’43.002
3.No.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)1’43.431