スーパーフォーミュラ2014 Round.7 概要 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ2014 Round.7

2014年11月7日

SUPER FORMULA第7戦 鈴鹿 プレビュー


ついに今週末、シリーズチャンピオンが決定する全日本選手権スーパーフォーミュラ。舞台となる三重・鈴鹿サーキットは腕のあるドライバーが好んでやまないテクニカルコースだけに、このサーキットで繰り広げられるタイトル争いはいつになく熾烈なものとなりそうだ。というのも、現時点でチャンピオンの可能性があるドライバーは7人! 秋深まる週末、日曜日の決勝は2レースにて実施することもあり、大いに盛り上がりを見せてくれることだろう。

■ニューマシンSF14での最強ドライバーは誰に?

2014年の王者を決めるスーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿。今年はタイトルを巡って激しい戦いが期待できそうだ。振り返ってみれば、昨シーズンの最終戦を迎えた鈴鹿はやや物足りなさを感じる一戦だった。というのも、チャンピオン争いの渦中にあったアンドレ・ロッテラー、そしてロイック・デュバルの2選手がレギュラー参戦する世界耐久選手権(WEC)と日程が重なり、鈴鹿を欠場。見えないライバルとの戦いの末、山本尚貴がニューチャンピオンに輝いた。
だが、今シーズンは全ドライバーが顔を揃えて最終決戦へと挑む。しかも、チャンピオンの可能性を持つドライバーは7選手! 参戦選手のおよそ3分の1がビッグタイトルを手にする権利があるのだ。となれば、その戦いはすでに予選から始まっているといっても過言ではないだろう。モチロン、その予選を最速でアタックできるようにするため、事前のフリー走行から互いに火花を散らしているに違いない。
一方で、チャンピオンタイトルの権利はなくとも、最終戦でひと花咲かせようと果敢に攻めてくるドライバーの存在も忘れてはならない。シーズンを通してSF14を操ってきた成果を、惜しみなく発揮する日がやってくるのだから。

■久々の「JAFグランプリ」開催へ!

11月8、9日に行われる最終戦は、「第13回JAF鈴鹿グランプリ選手権」として開催される。鈴鹿サーキットではなんと28年ぶりのJAFグランプリレースだ。当時のJAF鈴鹿グランプリは、シリーズ中でも格式の高い一戦として位置づけられていた。というのも、シリーズ戦にフル参戦するドライバーに加え、海外から強豪チーム・ドライバーがスポット参戦していたため。当時はヨーロッパと同じシャシーでのレースを開催していたことから、鈴鹿での共演が可能だったのだ。
シャシーが変更された後も、このレースは特別な意味を持つ年に一度の熱き戦いとして注目を浴び続けた。誰もがこの一戦で勝利することを目標に、また海外の強者と一戦を交えることに心血を注いだといってもいいだろう。
それがこのたび鈴鹿の最終戦で復活。海外からの“刺客”はいないが、名誉ある一戦での優勝を目指し、レギュラー参戦のドライバー同士による手に汗握る一戦が見られることには違いない。

■ポテンシャルアップされたSF14の驚異のタイムに着目せよ!

昨シーズン同様、最終戦は2レース制で開催される。予選はシーズンを通して同じくノックアウト方式が採用されているが、レース1のグリッドはQ1の順位で、そしてレース2のそれはQ3での順位で決まる。1イベント1レースでは、Q1、Q2とノックアウトさえ免れればQ3での一発狙いもあった。だが、今回はどのセッションも重要になるため、いつも以上に気合が入りそうだ。なお、レース1は20周のノンストップレース。ピットインの義務は伴わない。一方でレース2はフルコースを27周し、その間にピットインしてタイヤ交換(4輪とも)することが義務付けられている。レース1は最速決戦、そしてレース2はチームの総合力も求められる一戦となる。
そして予選のタイムアタックでの見どころは、コースレコードの更新だ。今シーズンの開幕戦となった4月の鈴鹿でも既存のレコードが更新されているが、1年を経てさらに熟成が進んだマシンでのアタックにはさらに期待がかかる。現在のレコードは1分36秒996。果たして35秒台への突入は可能なのか? 新たな領域へと向うスーパーフォーミュラの驚異の速さから目が離せない。
現在のランキングトップ、中嶋一貴を筆頭に、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、アンドレ・ロッテラー、ロイック・デュバルと上位4ドライバーはタイトルホルダー経験者が占める。チャンピオンになるための強さ、タフさを持ち備えた実力派ばかりだ。それを追うのが、3年ぶりの復帰となった石浦宏明、そして今年フル参戦を果たしたジェームス・ロシター、さらに3年目の若手・国本雄資となる。最終戦での2レース両方をポール・トゥ・フィニッシュで飾ったときに手にできるポイントは18点。昨シーズンも大量加算を果たして逆転チャンピオンが誕生しているだけに、今年もどのようなドラマが待ち受けるのか、誰もわからない。だからこそ、この戦いの行方をぜひ見守って欲しい。

■主なタイムスケジュール

・11月8日(土)
09 : 15 ~ 10 : 15 フリー走行
10 : 30 ~ 10 : 45 サーキットサファリ
12 : 10 ~ 12 : 55 ピットウォーク
13 : 30 ~ 公式予選(ノックアウト方式)
13 : 30 ~ 13 : 50 Q1(20台→14台)
14 : 00 ~ 14 : 07 Q2(14台→ 8台)
14 : 17 ~ 14 : 24 Q3
15 : 30 ~ 16 : 00 キッズピットウォーク

・11月9日(日)
10 : 10 ~ レース1(20周)
12 : 05 ~ 12 : 50 ピットウォーク
15 : 00 ~ レース2(28周)
16 : 15 ~ シーズンエンドセレモニー

 

記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA





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