スーパーフォーミュラ2013 Round7 概要 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ2013 Round7

2013年11月6日

SUPER FORMULA第7戦 鈴鹿プレビュー


「見えないライバルとの戦いに挑む最終戦!」

ついに今シーズンの最終戦を迎えた全日本選手権スーパーフォーミュラ。舞台は、開幕戦以来となる三重・鈴鹿サーキット。今回は、シーズンを通して初となる2レース制が導入され、優勝を狙う各ドライバーにとってチャンスは2回。距離も短くスプリントレースとなるため、2回目の決勝レースではタイヤ交換は義務づけられてはいるが、タイヤマネージメントもさほど必要としない。まさにドライバー同士によるガチンコ勝負がすべてとなる。
果たして、その短期決戦で勝利するのはどのドライバーか。そして、シリーズチャンピオンは誰の手に渡るのか?

■チャンピオン争いは見えない敵との戦い

前回のSUGO戦から1ヶ月強となる鈴鹿での戦いは、これまでといささか異なるシリーズタイトル争いとなる。というのも、現在、ポイントランキングでトップを快走するアンドレ・ロッテラーが欠場するからだ。さらにランキング2番手につけるロイック・デュバルも欠場が決まっている。この2選手は世界耐久選手権(WEC)にアウディから出場しており、こちらでもシリーズタイトルをかけた戦いをしていることから、残念ながら日本でのフォーミュラ・レースには姿を見せることができないのだ。

トップ2選手が欠場する一方、参戦ドライバーの中でランキングトップに立っているのが、山本尚貴。「鬼の居む間に…」ではないが、ライバル不在の中でサクッとチャンピオンタイトルを獲れるのであれば楽勝のはず。だが、勝負はそう簡単なものではない。何しろ、トップのロッテラーと山本のポイント差は13点と決して小さくないからだ。ではここでポイントについて説明するとしよう。

通常のレースでは、優勝ドライバーに与えられるポイントは10点。ポールポジションを獲得していればさらに1点が加点されるので、フルマークで獲得できるのはフルマークで11点となる。つまり、最終戦が1レースイベントで開催されていれば、山本にはチャンピオンを狙う権利はない。だが、今回の鈴鹿は2レースのため、加点システムが異なるのだ。優勝ドライバーに与えられるポイントは2レースにつき、半分の5点に留まる。しかし、優勝時にはボーナスポイントとして各レース3点が与えられるのだ。もちろん、予選ポールポジション獲得時の1点も適用される。仮に山本が予選で2レースともポールを獲得すれば、まず2点が加算される。そして1レース目で優勝すれば、さらに8点が加わり積算で10点となる。これで差は3点。2レースでの獲得ポイントは2位が4点、3位が3点のため、2レース目では2位に入る必要がある。3位なら同ポイントにはなるが、優勝回数で劣るためロッテラーが王者となる。もし、ポールポジションが獲れない場合は、2連勝することが求められる。このように、容易くない目標の中、しかもライバル不在の中で戦うことが山本に与えられたミッションになるのだ。

■今季初優勝を目論むドライバーは他にもたくさん!

もちろん、チャンピオン争いからは脱落していても、今シーズン初勝利を目論むドライバーも多くいる。松田次生や復調の兆しを見せるものの、それが結果に結び付いていない小暮卓史などのベテラン勢は百戦錬磨のキャリアを活かし、2レースならではの戦い方が身についている。試合巧者の活躍ぶりにも注目したい。

一方、今季2勝目を狙うドライバーは伊沢拓也と中嶋一貴。伊沢は開幕戦鈴鹿で、そして中嶋は台4戦もてぎでポール・トゥ・ウィンを果たしたものの、その後、表彰台からも遠ざかっている。さらには、鈴鹿、SUGOに続き、今季3度目の出場となる佐藤琢磨の存在からも目が離せない。山本のチームメイトとしての躍進ぶりに期待がかかる。

■戦闘車輌は今回がラストレース!

今シーズンのチャンピオンは、スーパーフォーミュラとしての初代王者となるわけだが、一方で現行車両SF13は今回がラストレースとなり、来年はF1を踏襲したスタイルのSF14がお目見えする。ドライバーにとっても、レースファンにとっても記憶に残るイベントとなるだろう。なお、日曜日、レース終了後には、ニューマシン・SF14のデモンストレーションランが予定されている。

 

◎全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦 鈴鹿
・11月9日(土):予選日
09 : 25 – 10 : 25 フリー走行
10 : 40 – 10 : 55 サーキットサファリ
12:50 – 13:40 ピットウォーク
14:00 – 14:20 公式予選(Q1)
14:30 – 14:37 公式予選(Q2)
14:47 – 14:54 公式予選(Q3)
16:30 – 17:00 キッズピットウォーク

・11月10日(日):決勝日
10:20 -   決勝 レース1(20Laps)
12:35 – 13:25 ピットウォーク
14:30 – 決勝 レース2(28Laps)
15:45 – フィナーレイベント&SF14デモラン

・併催イベント
フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第10戦&第11戦&第12戦
2013 MUGEN POWER Cup CIVIC One Make Race 第5戦

 

Text : 島村元子 / Motoko SHIMAMURA





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