SUPER GT 2026 Round.4 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2026 Round.4

2026年7月29日

SUPER GT 第4戦富士 プレビュー


ほぼ3ヶ月ぶりのSUPER GT! 富士では熱戦に期待!
 

長らく”お休み”状態だったSUPER GTがようやく戻ってくる。今週末、静岡・富士スピードウェイにて開催されるSUPER GT第4戦「FUJI GT 300km RACE」が開催されるのだが、およそ3ヶ月ぶりのレースとなり、ファンにとっては待ちに待った一戦になる。もちろん、ドライバーやチームスタッフにとってもアツい戦いを心待ちにしているはずだ。
 

■セパン”延期”でレースは3ヶ月ぶりに

中東情勢の問題が浮上し、5月の第2戦を前に第3戦マレーシア・セパンでの開催が”延期”となった今シーズンのSUPER GT。なお、セパン戦を”延期”と言うのは、契約期間が3年間であることを受けて、2025年から2027年の開催だったものを単純に1年延長して2028年までにする、というものだ。したがって、2026年シーズンは全8戦から全7戦での戦いとなり、それゆえに1戦における”重み”が変わることになった。
 

一方、今シーズンから導入された使用エンジン1基というルールにおいては、レース距離が物理的に1戦減ったことにより、エンジンへの負荷は軽減されると言ってよいだろう。そのなかで各チームはどのような戦略を立ててくるのか。レースウィーク中のコンディションはもちろんのこと、クルマに搭載されるサクセスウェイトをしっかりと考慮したクルマ作りをしてサーキット入りする必要がある。年間でプランニングしていたスケジュールも多少の変更が必要になっただろうが、およそ3ヶ月というインターバルを味方にして、いつも以上に時間をかけてじっくりと準備に勤しんできたはずだ。
 

開幕戦の岡山、そして3時間という長丁場だった第2戦富士のシーズン序盤戦で、他を寄せ付けない圧倒的なパフォーマンスを見せつけたのは、ディフェンディングチャンピオンのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)だった。岡山では同じトヨタ陣営のNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)に、そして第2戦富士ではNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)にポールポジション獲得を許しているが、レースでは精度の高い燃費走行とタイヤマネージメントを見せつけ、まさに無双状態。それでも36号車のふたりは「ポールポジションを獲れなかった」と悔しがり、決して自分たちの置かれた立場にあぐらをかくようなことはしない。チームもまた、常勝におごることなくピット作業の無駄を減らす努力を重ね、ミスのないスマートな仕事を追求する。どのチームよりも高い完成度でレースを完遂させようという思いがスタッフにしっかりと浸透しているのだろう。もちろん、ライバルチームも36号車に負けじと対策を重ね、自分たちの強みを引き出そうと対策を重ねているはず。およそ3ヶ月という時間をどう使ったか、今回のレースはその成果が結果となって出るやもしれない。
 

ホームサーキットという強みもあり、今大会もトヨタ陣営が強みを活かしたパフォーマンスをしてくるだろうが、ニッサン、ホンダの両陣営も黙って見過ごすわけにはいかない。過去の富士の戦いを見ても、それぞれの強みを活かした走りで表彰台の一角を手にしている。なかでも、岡山、前回の富士で3位を獲得しているニッサン陣営は、No. 12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)やNo.23 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)だけでなく、今シーズンからブリヂストンタイヤを装着するNo.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)にも好機が巡ってきそうだ。陣営のなかでも若いコンビが見せる爆発的な勢いに注目したい。そして、新車PRELUDE-GTを投入して初表彰台を目論んでいるホンダ陣営による巻き返しも楽しみなところ。予選での一発の速さは各サーキットで目にすることができている。しかしながら、決勝では別のチームがポジションアップするなど、まだ”あと一歩”の状態であり、安定した速さと強さを発揮できていないようにも見える。ジグソーパズルのピースがパチンと上手にハマれば、待望の表彰台、いやその真ん中に立つ可能性もあるだけに、その走りから目が離せない。
 

現時点で暫定ランキングトップの36号車は、サクセスウェイトが80kg。ただし、今シーズンからGT500クラスでもGT300クラス同様、搭載の上限が50kgまでになった。結果として、その超過分は燃料流量リストリクターで”相殺”される。さらに、68kg以降はサクセス給油リストリクターの調整も新しく採用された。結果、36号車には”燃リス”とサクセス給油が併用されるため、正直開幕からの3連勝達成は難しいはず。とはいえ、秀でた戦略で上位入賞の可能性はあるだけに、ライバルをアッと言わせるような走りをするのかどうか。どうしても注目せざるを得ないだろう。
 

■GT300は新たなウィナーが誕生するのか?

GT500クラスに比べても圧倒的にバラエティ豊かな戦闘車両で賑わうGT300クラス。車両そのものが持つ魅力がファンを心を捉えている。今シーズンは開幕から安定したパフォーマンスが光るNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)はじめ、1年を通して強い戦いを目指すスタイルのNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)。あるいは、予選での一発の速さでファンを魅了するNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)など、個性によってアプローチも異なるため、ファンにとっては”これぞGT300クラス”という楽しさで溢れている。
 

正直なところ、BoP(性能調整)によって昨年とは異なる展開が見られるのも面白みとしてあげられるが、そのなかで見せるドライバー、クルマ同士のバトルは見応えたっぷり。今回の富士は天候次第でクルマの足元を支えるタイヤパフォーマンスにも留意したい。異なるクルマ、異なるタイヤメーカーによる攻防は、まさに予測不可能。今のところ、レースウィーク中の天候は気温30度前後と猛暑日での戦いにはならないようだ。しかしながら、レースに向けて事前に持ち込んでいるタイヤがどのようなパフォーマンスをアシストするかは、また別の話。”当たり外れ”が見られるのか否か。展開を見守りつつ、どんな結果を招くのか、想像しながら観戦するのも面白いだろう。
 

霊峰富士も夏山シーズンが始まっており、開山中。登山道中の雪もほぼ溶けているようで、雪化粧はもうほとんど見られない。見慣れた雪化粧の容姿ではない富士山が遠くから見守るなか、3ヶ月ぶりの一戦ではどんなドラマが待ち受けるのだろうか。
 

■主なスケジュール

FUJI GT 3 Hours RACE GW SPECIAL
 

8月1日(土)
10:30〜11:30 公式練習(GT300+GT500)
11:30〜11:45 FCYテスト
11:45〜11:55 公式練習(GT300専有)
11:55〜12:05 公式練習(GT500専有)
12:15〜12:45 サーキットサファリ
13:00〜13:50 ピットウォーク
14:20〜14:30 公式予選Q1 GT300 A組
14:38〜14:48 公式予選Q1 GT300 B組
14:53〜15:03 公式予選Q1 GT500
15:13〜15:23 公式予選Q2 GT300
15:31〜15:41 公式予選Q2 GT500
16:10〜17:00 キッズウォーク
 

8月2日(日)
10:05〜10:55 ピットウォーク
11:35〜    ドライバーズアピアランス
12:00〜12:20 ウォームアップ
12:20〜13:30 スタート進行





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