SUPER GT 2026 Round.1
26年シーズン開幕!”絶対王者”au TOM’S GR Supraが圧勝!
4月12日、岡山国際サーキットにおいてSUPER GTの開幕戦である「OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが行なわれた。予選日から安定した好天気に恵まれ、この日もコース上でGT500、GT300両クラスが見どころあるレースを展開した。そのなかで圧倒的な強さ、速さを披露したNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が予選2位から優勝を飾り、幸先の良いスタートを切っている。
チームとして史上初の3連覇を達成し、昨年のシリーズチャンピオンとなった36号車。オフシーズンのテストでも速さを見せており、ライバルたちは口を揃えて、”絶対王者”の飛び抜け実力を警戒していた。前日の予選では、同じGR SupraのNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)にポールポジション獲得を譲ってしまったが、決勝ではドライバー、チームの総合力を武器にトップを狙ってくるものと思われた。
一方、ポールスタートの38号車は今シーズンからの新コンビ。速さに定評ある大湯がエースドライバーに昇格し、GT500にステップアップを果たしたルーキーの小林とコンビを組むことになった。予選での小林はQ1を3番手で通過。Q2で大湯がトップタイムを叩き出し、ポールポジションを獲得。決勝では、大湯とともに小林が物怖じしない走りでどのように”ツワモノ”の先輩たちに挑むのか注目が集まった。
午後1時20分、82周にわたる決勝がスタート。38号車には大湯が乗り込み、軽快な走りでトップをキープして周回を重ねていく。続く36号車の山下は様子を伺いつつ、逆転のチャンスを狙うもののそのタイミングが思うように巡ってこず、逆に大湯が3秒近く後続を引き離す形となった。
レースはまずNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)が29周終わりでルーティンワーク消化のためにピットイン。これを皮切りにして1台また1台とピットインを行なう。そんななか、36号車は32周終わりでピットへ。31秒台という驚異的に短い作業時間で坪井をコースへと送り出した。一方、38号車は33周でピットイン。こちらの作業時間も32秒3と負けておらず、小林は坪井の前でピット復帰に成功した。
しかし、ひと足先にタイヤが温まっている36号車はみるみるうちに38号車へと接近。逆に小林はタイヤの温めに手こずっており、坪井は37周目のアトウッドで並走するとその先で鮮やかに逆転してみせ、その勢いで後続車を引き離し始めた。
レースは48周終わりでGT500全車両がドライバー交代を終了。この時点でトップ36号車と2番手38号車とのタイム差は8秒強。また、36号車に引き離される形となってはしまったが、38号車もまた3番手を走るNo. 12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)に対し、4秒6強の差をつけて周回を重ねていく。そんななか、気温24度、路面温度39度から始まったレースは時間の経過とともに温度が下がり、終盤には気温22度、路面温度34度に。すると、この条件を味方にしていっそうペースアップしたのがトップの36号車。昨日の予選でポールポジションを逃した悔しさを払拭するような快走で、終盤の78周終わりには2位との差を20秒まで広げて見せた。
こうなるともうトップ3はそれぞれのチェッカーを目指すのみ。結果、36号車が申し分のない完勝で幸先良いシーズンスタートを切り、新コンビによる38号車が2位、そしてニッサン勢トップとなる12号車が残る表彰台の一角を掴み取ることとなった。なお、今回が新車でのデビュー戦となったホンダ勢だが、そのなかでトップでチェッカーを受けたのは、No.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)の6位だった。
GT300クラスはポールポジションスタートのNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)が独壇場のレース運びを発揮する。一方、予選2番手、3番手スタートのNo. 2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)、No.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)もなんとか喰らいつこうとポジションを変えずに好走する。なかでも31号車は小山が徐々に2号車の卜部との差を縮めて逆転のチャンスを伺い、テイル・トゥ・ノーズまで持ち込んだが、あと一歩及ばず25周目にルーティンのピットインを迎えた。
31号車はアンダーカットを狙って早いタイミングでドライバー交代を敢行したが、逆に2号車はステイアウトを選択。安定した速さでクラストップをひた走る777号車が30周終わりでピットインするも、なお2号車は周回を続け、見えない敵との戦いに挑んだ。満を持してピットインしたのは38周を終える頃。依然は積極的にタイヤ無交換を戦略に取り入れていた2号車だが、今回は4輪交換でコースに復帰。今シーズンからフル参戦する卜部から優勝経験もある堤がバトンを受け取り、コースへと戻った。
コース上のGT300クラス車両におけるドライバー交代が終了すると、再び777号車がトップに浮上。実のところ、777号車は過去のレースでは速さを見せるも、マシントラブルや接触等で岡山の初戦をモノにできていない。それだけに、今シーズンこそ完勝を果たしたいという思いも強かったのか、終盤を迎えてもハイペースの走りは変わらず。後続に対して18秒近い差をつけてチェッカーを目指した。
一方、岡山戦でSUPER GTデビューを果たした注目のドライバー、ダニール・クビアトがドライブするNo.88 VENTENY Lamborghini GT3は、スタートドライバーの小暮卓史がベテランの走りで着実にポジションアップ。予選14番手からシングルへ、そしてトップ5を目指す力走を見せる。そして、元F1ドライバーであるクビアトも、初のGTレース、初の岡山での決戦とは思えないほどの緩急自在の走りでコース上のライバルを抜き去り、終盤は6番手争いに。すると、73周目のダブルヘアピンでブレーキングを遅らせ前方車両を攻略。攻防戦をモノにし、このまま6位で戦いを終えている。
トップをひた走った777号車は、ついにノートラブルのレースを果たし、ポール・トゥ・ウィンを達成。これに最後まで粘りを見せた2号車、そして31号車が続き、予選トップ3がそのまま決勝トップ3として表彰台に上がっている。
早くも次戦からサクセスウェイトを搭載しての戦いが始まるSUPER GT。第2戦は富士スピードウェイで繰り広げる3時間レース。長丁場の一戦では、また異なる勢力図が見られるのか。そして、新車投入のホンダ勢の巻き返しはあるのか。多くの話題をもって戦いを繰り広げることになりそうだ。
第1戦岡山:決勝結果(各クラストップ3)
・GT500
1.No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)1:54’38.677 82Laps
2.No.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)+19.602
3.No. 12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)+22.013
GT300
1.No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)1:55’56.330 77Laps
2.No. 2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)+7.325
3.No.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)76Laps
26年シーズンの初戦、岡山でNo.38 KeePer CERUMO GR Supraがポールポジション獲得!
4月11日、岡山国際サーキットで今シーズンの開幕戦を迎えたSUPER GT。予選は春の陽気に恵まれて絶好のレース日和となった。そのなかでシーズン最初のポールポジションを手にしたのは、今年から新たにコンビを組むNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)だった。
予選前日は強い雨が降り、時折冷たい風が吹いた岡山国際サーキット。しかしながら、予選を迎えたこの日は朝から終日青空が上空に広がった。その影響で気温、路面温度は時間の経過とともに上昇。持ち込みタイヤをいかに上手く使いこなすか、クルマとのマッチングの調整がキーポイントになると考えられた。
まず、午前9時30分から公式練習がスタート。GT300、GT500両クラスによる混走、そしてFCY(フルコースイエロー)の練習、その後クラスごとの専有走行が行なわれ、午前11時25分まで各車メニューに沿ったクルマ作りに努めた。
そのなかでトップタイムをマークしたのは、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)。昨年SUPER GTに復帰したフェネストラズが好タイムを刻み、これに今シーズンからニューマシン、プレリュードGTを投入するホンダ勢のトップとしてNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)、さらにNo.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)が続き、ディフェンディングチャンピオンのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は4番手につけることとなった。
午後からさらに強い日差しが照りつけたサーキットでは、ぐんぐんと気温が上昇。朝のセッションでは気温18度、路面温度24度だったが、午後2時からの予選では、気温25度、路面温度は34度まで上がった。
GT300クラスの予選では、Q1・A組のセッション中にマシントラブルが発生。車両回収のために赤旗中断となり、その後のセッションに遅延が出る。GT500クラスQ1は、午後2時40分からとなり、気温は変わらずとも路面温度が37度まで上昇した。タイヤのウォームアップを見計らい、各車がコースイン。タイミングを合わせてアタックを始めると、まずNo.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)が1分18秒081のタイムでトップに立つ。その後、アタックラップに挑み、残り時間が30秒に迫ったが、そのなかでNo. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)がマイクナイトコーナーで挙動を見出してコースアウトし、減速しないままタイヤバリアに衝突してしまう。これを受け、セッションは赤旗となり、午後3時に残り時間4分間で再開となった。
我先に、とコースインした各車は少ない時間でアタックに向かい、ディフェンディングチャンピオンのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が2周続けてトップタイムをマーク。これにNo. 12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、さらに今年GT500クラスにステップアップを果たした小林利徠斗がドライブするNo.38 KeePer CERUMO GR Supraが続いた。なお、クラッシュを喫した8号車は赤旗の原因を作ったことにより、決勝を最後尾からスタートする。
GT300クラスのQ2を経て、午後3時32分にQ2がスタート。Q1上位10台によるポールポジション争いが繰り広げられた。いち早くアタックモードに入ったのは、No.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)。今シーズンからヨコハマタイヤに代わってブリヂストンタイヤを装着することになったチームは、ライバルに先んじてタイムを出しにいったが、その一方で、好調さをしかとアピールしたのが38号車だった。一旦、36号車がトップタイムを刻んだが、その後、38号車の大湯が1分17秒352と大きくタイムアップ。36号車もラスト1周のアタックにかけたが、0.065秒及ばず。結果、新コンビでシーズンを戦う38号車が開幕戦のポールポジションを掴み取っている。また、36号車い続いたのはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)。トヨタ勢3台が予選トップ3を独占する形となった。
GT300クラスでは、これまでも岡山との相性の良さを武器にしてきたNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がQ1に続き、Q2でも速さを見せた。そんななか、No.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)が気を吐いて2番手のタイムをマーク、これに新コンビでシーズンを迎えるNo. 2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)がQ2で大きくポジションアップを果たして3番手に浮上。この順位でチェッカーを迎えたが、セッション終了後に31号車が走路外走行によるタイム抹消の扱いを受けることに。よって2号車が2位となり、31号車はセカンドベストタイムが採用され、3番手に踏みとどまった。
決勝は300kmでの戦い。今シーズンの行方を占うノーウェイトでの貴重な一戦で、どのチームが、どのドライバーが秀でたパフォーマンスを見せるのか。楽しみが尽きない。
第1戦岡山:予選結果(各クラストップ3)
・GT500
1.No.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)1’17.352
2.No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)1’17.417
3.No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)1’17.481
GT300
1.No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)1’24.561
2.No. 2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)1’24.823
3.No.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)1’25.228
SUPER GT第1戦岡山 プレビュー
打倒、絶対王者の36号車で挑むシーズンが開幕!
3月から日本国内のサーキットで主要レースの初戦が開催されているが、いよいよ今週末にはSUPER GTの2026年シーズンが幕を開ける。開幕の舞台となるのは、おなじみ岡山国際サーキット。GT500クラスでは、ホンダ陣営が新たな車両をリリースし、戦いに臨む。3連覇を達成した”あのチーム”を倒そうと、ライバルたちも負けてはいない。どのような展開となるだろうか。
■岡山を得意とするのは…!?
2024、2025年の開幕戦を制したのは、昨年のディフェンディングチャンピオン、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)。初戦をモノにすると、その後も強いレースを続けてシリーズチャンピオンに輝いた。坪井にとっては3連覇、山下は2連覇を達成し、今年はSUPER GT史上初となる4連覇を狙っているのは言うまでもない。一方で、ゼッケンはなじみあるTOM’Sのエースナンバー「36」を使用。”初心忘れべからず”の気持ちで今シーズンに挑むようだ。
岡山を得意とするのは36号車に限ったことではない。どちらかといえばGR Supra勢は岡山と相性が良く、実力あるチームが36号車に続けとばかり、いや36号車を上回る成績を残そうと躍起になっている。その筆頭は、同じTOM’SからエントリーするNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)か。間近にいる”絶対王者”を打ち負かすべく、虎視眈々とチャンスを狙ってるはずだ。また、着実に結果を残しつつあるNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)や、シーズンオフのテストでしっかり手応えを得たと自信をつけているNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)にも注目したい。そして、GT500クラスにステップアップした小林利徠斗を迎え入れたNo.38 KeePer CERUMO GR Supraも”台風の目”になる素質が十分ある。小林をひっぱる”先輩”大湯都史樹は速さあるドライバーだけに、コンビの力が稼働したときの”化学反応”がどういうものになるのか、期待が膨らむ。
一方、ホンダ陣営はわずか2年という短命で終わったシビックに代わり、プレリュードGTを新たに投入。HRCのスタッフが各チームにエンジニアとして関わるという。なかでもNo. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)には本格関与するとのこと。各チームによるデータ共有はもちろんのこと、陣営をまとめるHRCの”本気度”を感じるシーズンになりそうだ。ドライバーコンビの不動はNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)のみで、先述の8号車は太田がSUPER GTに復帰。先のスーパーフォーミュラで2連勝を挙げており、幸先良いスタートを切った太田がホンダの新たなエース的存在となるのか。それとも中軸となってプレリュードGTの開発に携わってきた牧野が、ベテラン山本とのコンビ力を遺憾無く発揮して100号車の実力を見せつけるのか。こちらも陣営内でのバトルが白熱しそうだ。
今シーズン、GT500クラスに参戦するのは全14台。昨年から1台減ったことになるが、ニッサン勢が4台から3台の陣営になった。そのなかでNo.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)が今シーズンからブリヂストンタイヤを装着することに。チームはSUPER GT参戦以来、一貫してヨコハマタイヤを装着してきたが、陣営として台数が減ったこともあり、データ共有のためにも同じブリヂストンを用いることで”足並み”を揃えることが得策と考えたか。いずれにせよ、凍結されていた空力開発もオフシーズンの間に行なわれたことで、マシンポテンシャルも向上。今シーズンは3台とも優勝候補として表彰台の一角だけでなく、表彰台の真ん中に立ちそうな勢いだ。
ご存知のように、SUPER GTでは戦績によってサクセスウェイトを搭載し、シーズンを戦っていく。開幕戦はノーウェイトでの戦いだが、今シーズンからは使用可能なエンジンを原則1基に変更しているために、長期的戦略が重要となるのは言うまでもない。できるだけ負荷のかからない戦いをしたいところだ。このため、ドライバーのドライビングテクニックを最大限引き出しつつ、クルマにストレスがかからないようなクルマを用意するのはエンジニアの仕事となる。まさにチーム一丸となっての総合力でシーズンのタフな戦いを乗り切っていくことが大事なだけに、岡山ではその”力加減”が見え隠れする展開になるのではないだろうか。
■バラエティ豊かな車両&ドライバーで盛り上がるGT300クラス
昨シーズン、2018年以来となるGT300クラスチャンピオンとなったNo.65 LEON PYRAMID AMG。今年も蒲生尚弥と菅波冬悟のチャンピオンコンビで参戦するが、実は65号車と岡山の相性の良さはGT500クラスの36号車以上だ。岡山は過去5年にわたり表彰台の常連だけに、今年の開幕戦でも同様の活躍が期待できるだろう。そう考えると、今シーズンから同じMercedes AMG GT3を操るチームにも注目が集まっても不思議ではない。その筆頭が、今年新たなチームとしてGT300クラスに挑むNo.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)だろう。昨シーズンまで長くGT500クラスで活躍していた石浦がGT500クラスを勇退。一方、早い時点からGT300クラスにトヨタ系のGT3車両を投入するというウワサが出ており、それを石浦がドライブするのではと言われていたのだ。結果として新チームが誕生し、AMG GT3を投入。石浦がチームドライバーとしてGT300クラスに復帰を果たす。コンビを組む鈴木はSUPER GT初参戦のルーキー。速さを買われての抜擢だけに、石浦のクレバーなドライビングから多くのことを学び、吸収してどのように成長するのかも気になるところ。安定感あるレース運びが形になれば、65号車のライバルとなってクラスを盛り上げることも難しくはないだろう。
GT300クラスは長年同じコンビでレースを戦うチームも少なくない。毎戦、実力伯仲の戦いが多く、僅差の結果になることも珍しくない。ちょっとした”ボタンのかけ違い”で結果に泣き笑いが生まれる……そんな感じだ。そのなかでより安定感ある結果を残すことが、ランキング上位、ひいてはシリーズチャンピオン獲得のポイントとなるだけに、今シーズンも緻密なレース戦略が求められることだろう。
さまざまな車種が違うアプローチで戦うゆえの難しさ、面白さを併せ持つGT300クラスだが、今シーズンは大物ドライバーの参戦が早くも話題を集めている。それが、元F1ドライバーであるダニール・クビアトだ。加入するのは、2024年のGT300王者であるNo.88 VENTENY Lamborghini GT3。クビアトがランボルギーニのワークスドライバーであることから実現した参戦だが、コンビを組むのがGT500、300両クラスでのチャンピオン経験を持つ小暮卓史だけに、GTファンの期待度も大いにアップ。そして、新たにエンジンを搭載することになったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)に期待を寄せるファンも多い。いずれにせよ、個性豊かな車両が一堂に会するGT300クラスならではの魅力をしっかりと堪能してもらいたい。
■主なスケジュール
OKAYAMA GT 300km RACE
4月11日(土)
09:30〜10:55 公式練習(GT300+GT500)
10:55〜11:05 FCYテスト
11:05〜11:15 公式練習(GT300専有)
11:15〜11:25 公式練習(GT500専有)
12:20〜13:20 ピットウォーク
14:00〜14:10 公式予選Q1 GT300 A組
14:18〜14:28 公式予選Q1 GT300 B組
14:33〜14:43 公式予選Q1 GT500
14:53〜15:03 公式予選Q2 GT300
15:11〜15:21 公式予選Q2 GT500
16:00〜16:40 キッズウォーク
4月12日(日)
09:30〜10:30 ピットウォーク
10:35〜10:55 ドライバーズアピアランス
11:05〜11:20 オープニングセレモニー
11:50〜12:10 ウォームアップ
12:10〜13:20 スタート進行
13:20〜決勝 300km RACE(82周)