SUPER GT 2026 Round.1 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2026 Round.1

2026年4月12日

26年シーズンの初戦、岡山でNo.38 KeePer CERUMO GR Supraがポールポジション獲得!


4月11日、岡山国際サーキットで今シーズンの開幕戦を迎えたSUPER GT。予選は春の陽気に恵まれて絶好のレース日和となった。そのなかでシーズン最初のポールポジションを手にしたのは、今年から新たにコンビを組むNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)だった。
 

予選前日は強い雨が降り、時折冷たい風が吹いた岡山国際サーキット。しかしながら、予選を迎えたこの日は朝から終日青空が上空に広がった。その影響で気温、路面温度は時間の経過とともに上昇。持ち込みタイヤをいかに上手く使いこなすか、クルマとのマッチングの調整がキーポイントになると考えられた。
 

まず、午前9時30分から公式練習がスタート。GT300、GT500両クラスによる混走、そしてFCY(フルコースイエロー)の練習、その後クラスごとの専有走行が行なわれ、午前11時25分まで各車メニューに沿ったクルマ作りに努めた。
 

そのなかでトップタイムをマークしたのは、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)。昨年SUPER GTに復帰したフェネストラズが好タイムを刻み、これに今シーズンからニューマシン、プレリュードGTを投入するホンダ勢のトップとしてNo.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)、さらにNo.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)が続き、ディフェンディングチャンピオンのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)は4番手につけることとなった。
 

午後からさらに強い日差しが照りつけたサーキットでは、ぐんぐんと気温が上昇。朝のセッションでは気温18度、路面温度24度だったが、午後2時からの予選では、気温25度、路面温度は34度まで上がった。
 

GT300クラスの予選では、Q1・A組のセッション中にマシントラブルが発生。車両回収のために赤旗中断となり、その後のセッションに遅延が出る。GT500クラスQ1は、午後2時40分からとなり、気温は変わらずとも路面温度が37度まで上昇した。タイヤのウォームアップを見計らい、各車がコースイン。タイミングを合わせてアタックを始めると、まずNo.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)が1分18秒081のタイムでトップに立つ。その後、アタックラップに挑み、残り時間が30秒に迫ったが、そのなかでNo. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)がマイクナイトコーナーで挙動を見出してコースアウトし、減速しないままタイヤバリアに衝突してしまう。これを受け、セッションは赤旗となり、午後3時に残り時間4分間で再開となった。
 

我先に、とコースインした各車は少ない時間でアタックに向かい、ディフェンディングチャンピオンのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が2周続けてトップタイムをマーク。これにNo. 12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、さらに今年GT500クラスにステップアップを果たした小林利徠斗がドライブするNo.38 KeePer CERUMO GR Supraが続いた。なお、クラッシュを喫した8号車は赤旗の原因を作ったことにより、決勝を最後尾からスタートする。
 

GT300クラスのQ2を経て、午後3時32分にQ2がスタート。Q1上位10台によるポールポジション争いが繰り広げられた。いち早くアタックモードに入ったのは、No.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)。今シーズンからヨコハマタイヤに代わってブリヂストンタイヤを装着することになったチームは、ライバルに先んじてタイムを出しにいったが、その一方で、好調さをしかとアピールしたのが38号車だった。一旦、36号車がトップタイムを刻んだが、その後、38号車の大湯が1分17秒352と大きくタイムアップ。36号車もラスト1周のアタックにかけたが、0.065秒及ばず。結果、新コンビでシーズンを戦う38号車が開幕戦のポールポジションを掴み取っている。また、36号車い続いたのはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)。トヨタ勢3台が予選トップ3を独占する形となった。
 

GT300クラスでは、これまでも岡山との相性の良さを武器にしてきたNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がQ1に続き、Q2でも速さを見せた。そんななか、No.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)が気を吐いて2番手のタイムをマーク、これに新コンビでシーズンを迎えるNo. 2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)がQ2で大きくポジションアップを果たして3番手に浮上。この順位でチェッカーを迎えたが、セッション終了後に31号車が走路外走行によるタイム抹消の扱いを受けることに。よって2号車が2位となり、31号車はセカンドベストタイムが採用され、3番手に踏みとどまった。
 

決勝は300kmでの戦い。今シーズンの行方を占うノーウェイトでの貴重な一戦で、どのチームが、どのドライバーが秀でたパフォーマンスを見せるのか。楽しみが尽きない。
 

第1戦岡山:予選結果(各クラストップ3)

・GT500
1.No.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)1’17.352
2.No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)1’17.417
3.No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)1’17.481
 

GT300
1.No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)1’24.561
2.No. 2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/卜部和久)1’24.823
3.No.31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫)1’25.228



2026年4月8日

SUPER GT第1戦岡山 プレビュー


打倒、絶対王者の36号車で挑むシーズンが開幕!
 

3月から日本国内のサーキットで主要レースの初戦が開催されているが、いよいよ今週末にはSUPER GTの2026年シーズンが幕を開ける。開幕の舞台となるのは、おなじみ岡山国際サーキット。GT500クラスでは、ホンダ陣営が新たな車両をリリースし、戦いに臨む。3連覇を達成した”あのチーム”を倒そうと、ライバルたちも負けてはいない。どのような展開となるだろうか。
 

■岡山を得意とするのは…!?
2024、2025年の開幕戦を制したのは、昨年のディフェンディングチャンピオン、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)。初戦をモノにすると、その後も強いレースを続けてシリーズチャンピオンに輝いた。坪井にとっては3連覇、山下は2連覇を達成し、今年はSUPER GT史上初となる4連覇を狙っているのは言うまでもない。一方で、ゼッケンはなじみあるTOM’Sのエースナンバー「36」を使用。”初心忘れべからず”の気持ちで今シーズンに挑むようだ。
 

岡山を得意とするのは36号車に限ったことではない。どちらかといえばGR Supra勢は岡山と相性が良く、実力あるチームが36号車に続けとばかり、いや36号車を上回る成績を残そうと躍起になっている。その筆頭は、同じTOM’SからエントリーするNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)か。間近にいる”絶対王者”を打ち負かすべく、虎視眈々とチャンスを狙ってるはずだ。また、着実に結果を残しつつあるNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)や、シーズンオフのテストでしっかり手応えを得たと自信をつけているNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)にも注目したい。そして、GT500クラスにステップアップした小林利徠斗を迎え入れたNo.38 KeePer CERUMO GR Supraも”台風の目”になる素質が十分ある。小林をひっぱる”先輩”大湯都史樹は速さあるドライバーだけに、コンビの力が稼働したときの”化学反応”がどういうものになるのか、期待が膨らむ。
 

一方、ホンダ陣営はわずか2年という短命で終わったシビックに代わり、プレリュードGTを新たに投入。HRCのスタッフが各チームにエンジニアとして関わるという。なかでもNo. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)には本格関与するとのこと。各チームによるデータ共有はもちろんのこと、陣営をまとめるHRCの”本気度”を感じるシーズンになりそうだ。ドライバーコンビの不動はNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)のみで、先述の8号車は太田がSUPER GTに復帰。先のスーパーフォーミュラで2連勝を挙げており、幸先良いスタートを切った太田がホンダの新たなエース的存在となるのか。それとも中軸となってプレリュードGTの開発に携わってきた牧野が、ベテラン山本とのコンビ力を遺憾無く発揮して100号車の実力を見せつけるのか。こちらも陣営内でのバトルが白熱しそうだ。
 

今シーズン、GT500クラスに参戦するのは全14台。昨年から1台減ったことになるが、ニッサン勢が4台から3台の陣営になった。そのなかでNo.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)が今シーズンからブリヂストンタイヤを装着することに。チームはSUPER GT参戦以来、一貫してヨコハマタイヤを装着してきたが、陣営として台数が減ったこともあり、データ共有のためにも同じブリヂストンを用いることで”足並み”を揃えることが得策と考えたか。いずれにせよ、凍結されていた空力開発もオフシーズンの間に行なわれたことで、マシンポテンシャルも向上。今シーズンは3台とも優勝候補として表彰台の一角だけでなく、表彰台の真ん中に立ちそうな勢いだ。
 

ご存知のように、SUPER GTでは戦績によってサクセスウェイトを搭載し、シーズンを戦っていく。開幕戦はノーウェイトでの戦いだが、今シーズンからは使用可能なエンジンを原則1基に変更しているために、長期的戦略が重要となるのは言うまでもない。できるだけ負荷のかからない戦いをしたいところだ。このため、ドライバーのドライビングテクニックを最大限引き出しつつ、クルマにストレスがかからないようなクルマを用意するのはエンジニアの仕事となる。まさにチーム一丸となっての総合力でシーズンのタフな戦いを乗り切っていくことが大事なだけに、岡山ではその”力加減”が見え隠れする展開になるのではないだろうか。
 

■バラエティ豊かな車両&ドライバーで盛り上がるGT300クラス
昨シーズン、2018年以来となるGT300クラスチャンピオンとなったNo.65 LEON PYRAMID AMG。今年も蒲生尚弥と菅波冬悟のチャンピオンコンビで参戦するが、実は65号車と岡山の相性の良さはGT500クラスの36号車以上だ。岡山は過去5年にわたり表彰台の常連だけに、今年の開幕戦でも同様の活躍が期待できるだろう。そう考えると、今シーズンから同じMercedes AMG GT3を操るチームにも注目が集まっても不思議ではない。その筆頭が、今年新たなチームとしてGT300クラスに挑むNo.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)だろう。昨シーズンまで長くGT500クラスで活躍していた石浦がGT500クラスを勇退。一方、早い時点からGT300クラスにトヨタ系のGT3車両を投入するというウワサが出ており、それを石浦がドライブするのではと言われていたのだ。結果として新チームが誕生し、AMG GT3を投入。石浦がチームドライバーとしてGT300クラスに復帰を果たす。コンビを組む鈴木はSUPER GT初参戦のルーキー。速さを買われての抜擢だけに、石浦のクレバーなドライビングから多くのことを学び、吸収してどのように成長するのかも気になるところ。安定感あるレース運びが形になれば、65号車のライバルとなってクラスを盛り上げることも難しくはないだろう。
 

GT300クラスは長年同じコンビでレースを戦うチームも少なくない。毎戦、実力伯仲の戦いが多く、僅差の結果になることも珍しくない。ちょっとした”ボタンのかけ違い”で結果に泣き笑いが生まれる……そんな感じだ。そのなかでより安定感ある結果を残すことが、ランキング上位、ひいてはシリーズチャンピオン獲得のポイントとなるだけに、今シーズンも緻密なレース戦略が求められることだろう。
 

さまざまな車種が違うアプローチで戦うゆえの難しさ、面白さを併せ持つGT300クラスだが、今シーズンは大物ドライバーの参戦が早くも話題を集めている。それが、元F1ドライバーであるダニール・クビアトだ。加入するのは、2024年のGT300王者であるNo.88 VENTENY Lamborghini GT3。クビアトがランボルギーニのワークスドライバーであることから実現した参戦だが、コンビを組むのがGT500、300両クラスでのチャンピオン経験を持つ小暮卓史だけに、GTファンの期待度も大いにアップ。そして、新たにエンジンを搭載することになったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)に期待を寄せるファンも多い。いずれにせよ、個性豊かな車両が一堂に会するGT300クラスならではの魅力をしっかりと堪能してもらいたい。
 

■主なスケジュール

OKAYAMA GT 300km RACE
 
4月11日(土)
09:30〜10:55 公式練習(GT300+GT500)
10:55〜11:05 FCYテスト
11:05〜11:15 公式練習(GT300専有)
11:15〜11:25 公式練習(GT500専有)
12:20〜13:20 ピットウォーク
14:00〜14:10 公式予選Q1 GT300 A組
14:18〜14:28 公式予選Q1 GT300 B組
14:33〜14:43 公式予選Q1 GT500
14:53〜15:03 公式予選Q2 GT300
15:11〜15:21 公式予選Q2 GT500
16:00〜16:40 キッズウォーク
 

4月12日(日)
09:30〜10:30 ピットウォーク
10:35〜10:55 ドライバーズアピアランス
11:05〜11:20 オープニングセレモニー
11:50〜12:10 ウォームアップ
12:10〜13:20 スタート進行
13:20〜決勝 300km RACE(82周)





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