SUPER GT 2026 Round.4
3ヶ月ぶりの熱戦を制したのは、STANLEY HRC PRELUDE-GT!
8月2日、静岡・富士スピードウェイにおいてSUPER GT第4戦「FUJI GT300km RACE」の決勝が行なわれた。不安定な大気の影響を受け、決勝はスタート直後から大クラッシュを含む荒れ模様となったが、その荒れた展開を味方にして今シーズン初優勝を果たしたのは、No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)。デビューイヤーであるPRELUDE-GTに初勝利をプレゼントしている。
予選日より気温が下がり、ところどころで雨雲が確認された日曜の富士スピードウェイ。正午からのウォームアップ走行直前に少し雨が降ったものの一旦止んで日差しが出るなかでのスタート進行を迎えた。
しかしながら、再び鉛色の雨雲が湧き一瞬にして傘の花が開くことに。10分ほどしっかりと降った雨で路面はウェット状態となり、ダミーグリッドに着く各車もドライタイヤからウェットへと交換するチームも少なくなかったが、メカニックたちがグリッドを離れるまでに天候が回復。気温も高いことから、多くのチームはウェットタイヤでの走行が難しくなると判断し、再びドライタイヤへと戻す作業に追われた。
一方、レースはこの事態を受けてフォーメーションラップではなく、セーフティカー(SC)ランでのスタートへと変更。午後1時30分、SC先導で全43台がグリッドを離れた。気温32度、路面温度38度と前日の予選セッションより、路面温度が大きく下がってタイヤのウォームアップが難しいコンディションということもあってか、予選7番手のNo.64 Modulo HRC PRELUDE-GTのペースが上がらない。その状況で3周走行中にSCのフラッシュライトが消灯。4周目からレースペースでの戦いが幕を開けた。
すると、メインストレート上では、64号車の背後につける車両がラインを確保しようと鍔迫り合いにとなり、その僅かの接触が思わぬ形に変わってしまう。64号車の背後にいたNo.23 MOTUL Niterra ZはそのうしろにいたNo. 12 TRS IMPUL with SDG Zにプッシュされ、態勢を乱して64号車へ追突。64号車はバランスを失い、宙を舞ってピットウォール寄りに着地するも大クラッシュを被った。
これを受け、レースはすぐさま赤旗中断に。64号車をドライブしていたイゴール・オオムラ・フラガの無事は確認されたものの、当然クルマのダメージは大きく、その場で戦列を離れる。一方、23号車はクルマへのダメージが大きく、一旦ピットへクルマを戻し、その後修復を行ないレース復帰を果たしたが、序盤でリタイアとなった。また、12号車にはピットストップペナルティが課されている。
コース上の安全が確認され、レースは午後2時15分にリスタート。再びSCが先導し、10周目からレースペースでの戦いが始まった。これをチャンスにしたのが、予選2位のNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT。逆にポールスタートのNo. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTは遅れを取ってしまう。トップを奪取した100号車は勢いに乗り、うしろとの差を引き離す力走。ドライバー交代を含むピットでの作業が可能となるレース3分の1を過ぎて、4台がピットインすると、100号車はそれから数周後の25周終わりでピットへ。8号車もこれに先立ち1周前にピットへ戻っていたが、山本から牧野へとスイッチした100号車はそのままトップをキープ。タイヤ交換を済ませたグループとしては、100、8号車に続き、No.17 Astemo HRC PRELUDE-GTが3番手につけてレース後半の戦いへと突入した。
レース折り返し直前の32周終わりで全車両がピットインを完了。再び100号車が名実ともにトップに立つ。100号車が安定したタイムを刻む一方、8号車、17号車よりも速さを見せていたのがNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra。予選6位からスタートすると、ライバルがピットインする間にペースアップ。遅いタイミングでピット作業を行ない、ポジションアップに成功する。逃げる100号車とのギャップは当初8秒近くあったが、終盤には5秒台に。牧野はライバル勢より硬めのタイヤを装着していたことが影響したか、ピックアップに苦しむようになる。37号車にとっては好機だったが、さらにそれ以上にチャンス到来となったのが8号車だった。最終盤になって俄然ペースアップ。59周目のダンロップコーナーでまず目前の37号車を逆転。その勢いで100号車に迫る。この時点でのギャップは7秒近くあったが、毎ラップ1秒ずつ縮める怒涛の追い上げを見せ、チェッカーまで残り2周の時点で1秒差へと追い詰めた。
プレッシャーのかかるなかで激闘を見せた2台だったが、最後は辛くも100号車が逃げ切りに成功。今シーズンから新たに投入されたPRELUDE-GTに待望の初勝利を届ける活躍を見せた。2位8号車に続いたのは、37号車。今シーズンは開幕戦から2戦連続で車両トラブル等でノーポイントに終わっており、今回の富士戦では3台が揃ってシーズン初表彰台を獲得することとなった。
大クラッシュで慌ただしい展開となったGT500クラスに対し、GT300クラスは各車の戦略の違いから、激しい攻防戦を繰り広げている。クラスポールスタートのNo.45 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗)は2度にわたったSCラン明けのスタートを決め、トップを周回。安定感あるパフォーマンスを見せた。一方、予選2番手のNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)も、選択したタイヤを武器にポジションをキープしていたが、後方からじわじわと詰め寄ってきたのが6番手スタートのNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)だった。
チームではタイヤ無交換をひとつの戦略として意識していたといい、ライバルたちが順次ルーティンのピットインを済ませてもなお、野中が周回を重ねる。31周終わりでクラストップの45号車がピットインすると、これを皮切りに後続車も作業を進めたが、52号車はクリーンエアを味方に継続して走行。最終的に無交換ではなく、前輪2本交換を選択し、41周終わりでピットに帰還する。短い作業時間が追い風となり、52号車は見事クラストップを奪取。背後に45号車が迫り、ときに並走で好バトルを展開。最後はブレーキング勝負で競り勝ち、その後はじわりじわりと差を広げることに成功した。
一方、45号車はこのバトルの影響か、終盤になると後方から追い上げてきたNo. 7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣 清)、さらにNo.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)からの猛攻でポジションダウンしてしまう。最終盤は52号車が2位以下に8秒近い大差をつけてトップチェッカー。チームとしては3年ぶり、また吉田と野中のコンビとしては初めての優勝を飾っている。そして2位に続いたのは、32号車。GT500クラスでも優勝経験のある石浦が粘りある追い上げで45号車さらには7号車をも逆転。今年デビューしたチームにとって嬉しい初表彰台に。3位には7号車が続き、こちらもシーズン初、そしてルーキーの梅垣にとっても初表彰台獲得という結果になった。
次戦の舞台は鈴鹿サーキット。8月下旬の戦いは灼熱の暑さが待ち受ける可能性も高い。今回の富士戦とはまた異なる激戦を見ることができそうだ。
第2戦富士:決勝結果(各クラストップ3)
1.No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)2H23’38.345 66L
2.No. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)+0.662
3.No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)+1.478
1.No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)2H24’28.038 62L
2.No.32 ENEOS X PRIME AMG GT3(石浦宏明/鈴木斗輝哉)+7.881
3.No. 7 CARGUY Ferrari 296 GT3 EVO(ザック・オサリバン/梅垣 清)+9.156
約3ヶ月ぶりのSUPER GT、第4戦ポールは、#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTの手に!
第3戦マレーシア大会延期を受け、およそ3ヶ月ぶりのレースとなったSUPER GT。第4戦の舞台は静岡・富士スピードウェイ。「FUJI GT 300km RACE」として行なわれる。8月1日(土)には、決勝に向けての予選が行なわれ、No. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)がシーズン初、そしてPRELUDE−GTとして初めてのポールポジションを獲得することとなった。
晴れ模様の予選日は、まず令和8年熊本地震で被災された方、犠牲者に対して哀悼の意を表して黙祷が行なわれた。その後、午前10時30分から式練習がスタートし、各車3ヶ月という長いインターバルを経てコースでの戦いを再開させている。
気温31度、路面温度44度のコンディションのなか、このセッションで快走を見せたのは、No.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)。第2戦富士でも同じセッション中に好タイムを刻んでおり、今回もその流れをキープ。ルーキーの野村がいい感触を得て、トップタイムを刻んだ。また、他のホンダ勢も好調で、シーズン序盤から大きく躍進している。
決勝グリッドのポジションを確定させるノックアウト予選Q1は午後2時53分から。昼を迎え、富士の気温はぐんぐん上昇。強い日差しが容赦なく照りつけ、路面温度も54度を刻んでいたが、予選を迎えるころには気温、路面温度ともに下降。気温33度、路面温度48度のコンディションでQ1が始まった。
にわかに鉛色の雲があたり一面に広がり、後半セクターではぽつりぽつりと雨が落ちている、というアナウンスもあったが路面を濡らすまでには至らず。そのままスリックタイヤでの走行が続く。10分のセッションの残り2分が迫るなか、ターゲットタイムをNo.64 Modulo HRC PRELUDE-GTの大草りきがマーク。その後は続々と他車もチームベストタイムを刻んでポジションが激しく動く。
チェッカー直前にはNo.100 STANLEY HRC PRELUDE-GTの山本尚貴がトップに浮上。これで順位が確定かと思われた瞬間、17号車の野村が鮮やかにトップを奪取。結果、Q1のトップ3はホンダ勢が独占する形となり、これにNo.37 Deloitte TOM’S GR Supra、64号車、そして日産勢トップとしてNo.23 MOTUL Niterra Zが続いた。なお、暫定ランキングトップのNo.36 au TOM’S GR Supraはサクセスウェイト等の”足かせ”が響いたか、11番手どまり。およそ0.2秒差でQ2進出を逃している。
GT300クラスのQ2を挟み、午後3時31分からスタートしたQ2では、5台のホンダ勢、3台のトヨタ勢、そして2台のニッサン勢がポールポジションを目指してアタックを行なった。気温、路面温度ともに大きな変化がないなか、またも64号車のフラガがターゲットタイムを刻む。残り2分を切るなかで、No.16 #16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTの野尻智紀がタイムアップすると、次々チームベストをマークしたライバルがトップに立つ。するとチェッカー直前に100号車の牧野任祐がトップを奪取。だが、その直後にNo. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTの太田格之進が1分26秒776を叩き出し、トップへ。17号車の塚越も3番手時計を刻み、第4戦はホンダがトップ3を独占する形でスタートを迎えることになった。
なお、暫定ランキングで上位につけるなか、今回の予選でも好結果を残したのは、No.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)。予選4番手を手にしている。
一方、GT300クラスは、第2戦以降ドライバー編成を変えたNo.45 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗)が公式練習でトップタイムをマーク。その流れのまま予選に挑むと、Q1・A組では篠原がトップ通過を果たし、Q2でも川端が最速タイムをマーク。双方がトップタイムを刻み、文句なしにポールポジションを手にした。なお、川端にとっては自身初のクラスポールになっている。
これに続いたのは、No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)。前回の富士でも安定した速さを見せており、Q1・B組を6位で通過。Q2ではさらにポジションアップを果たして2番手を獲得。3番手には、今シーズンから新コンビとなったNo. 6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ニクラス・クルッテン)がつけている。
翌日の決勝は、天気が不安定になるという予報が出ており、午後からの決勝のコンディションが気になるところ。スタートは午後1時半。66周先のチェッカーを真っ先に受けるのは、果たしてどのクルマになるのか。
第4戦富士:予選結果(各クラストップ3)
1.No. 8 #8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)1’26.776
2.No.100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)1’27.078
3.No.17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)1’27.325
1.No.45 PONOS FERRARI 296 EVO(篠原拓朗/川端伸太朗)1’36.209
2.No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)1’36.800
3.No. 6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ニクラス・クルッテン)1’36.808
SUPER GT 第4戦富士 プレビュー
ほぼ3ヶ月ぶりのSUPER GT! 富士では熱戦に期待!
長らく”お休み”状態だったSUPER GTがようやく戻ってくる。今週末、静岡・富士スピードウェイにて開催されるSUPER GT第4戦「FUJI GT 300km RACE」が開催されるのだが、およそ3ヶ月ぶりのレースとなり、ファンにとっては待ちに待った一戦になる。もちろん、ドライバーやチームスタッフにとってもアツい戦いを心待ちにしているはずだ。
■セパン”延期”でレースは3ヶ月ぶりに
中東情勢の問題が浮上し、5月の第2戦を前に第3戦マレーシア・セパンでの開催が”延期”となった今シーズンのSUPER GT。なお、セパン戦を”延期”と言うのは、契約期間が3年間であることを受けて、2025年から2027年の開催だったものを単純に1年延長して2028年までにする、というものだ。したがって、2026年シーズンは全8戦から全7戦での戦いとなり、それゆえに1戦における”重み”が変わることになった。
一方、今シーズンから導入された使用エンジン1基というルールにおいては、レース距離が物理的に1戦減ったことにより、エンジンへの負荷は軽減されると言ってよいだろう。そのなかで各チームはどのような戦略を立ててくるのか。レースウィーク中のコンディションはもちろんのこと、クルマに搭載されるサクセスウェイトをしっかりと考慮したクルマ作りをしてサーキット入りする必要がある。年間でプランニングしていたスケジュールも多少の変更が必要になっただろうが、およそ3ヶ月というインターバルを味方にして、いつも以上に時間をかけてじっくりと準備に勤しんできたはずだ。
開幕戦の岡山、そして3時間という長丁場だった第2戦富士のシーズン序盤戦で、他を寄せ付けない圧倒的なパフォーマンスを見せつけたのは、ディフェンディングチャンピオンのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)だった。岡山では同じトヨタ陣営のNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)に、そして第2戦富士ではNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)にポールポジション獲得を許しているが、レースでは精度の高い燃費走行とタイヤマネージメントを見せつけ、まさに無双状態。それでも36号車のふたりは「ポールポジションを獲れなかった」と悔しがり、決して自分たちの置かれた立場にあぐらをかくようなことはしない。チームもまた、常勝におごることなくピット作業の無駄を減らす努力を重ね、ミスのないスマートな仕事を追求する。どのチームよりも高い完成度でレースを完遂させようという思いがスタッフにしっかりと浸透しているのだろう。もちろん、ライバルチームも36号車に負けじと対策を重ね、自分たちの強みを引き出そうと対策を重ねているはず。およそ3ヶ月という時間をどう使ったか、今回のレースはその成果が結果となって出るやもしれない。
ホームサーキットという強みもあり、今大会もトヨタ陣営が強みを活かしたパフォーマンスをしてくるだろうが、ニッサン、ホンダの両陣営も黙って見過ごすわけにはいかない。過去の富士の戦いを見ても、それぞれの強みを活かした走りで表彰台の一角を手にしている。なかでも、岡山、前回の富士で3位を獲得しているニッサン陣営は、No. 12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)やNo.23 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)だけでなく、今シーズンからブリヂストンタイヤを装着するNo.24 リアライズコーポレーション Z(名取鉄平/三宅淳詞)にも好機が巡ってきそうだ。陣営のなかでも若いコンビが見せる爆発的な勢いに注目したい。そして、新車PRELUDE-GTを投入して初表彰台を目論んでいるホンダ陣営による巻き返しも楽しみなところ。予選での一発の速さは各サーキットで目にすることができている。しかしながら、決勝では別のチームがポジションアップするなど、まだ”あと一歩”の状態であり、安定した速さと強さを発揮できていないようにも見える。ジグソーパズルのピースがパチンと上手にハマれば、待望の表彰台、いやその真ん中に立つ可能性もあるだけに、その走りから目が離せない。
現時点で暫定ランキングトップの36号車は、サクセスウェイトが80kg。ただし、今シーズンからGT500クラスでもGT300クラス同様、搭載の上限が50kgまでになった。結果として、その超過分は燃料流量リストリクターで”相殺”される。さらに、68kg以降はサクセス給油リストリクターの調整も新しく採用された。結果、36号車には”燃リス”とサクセス給油が併用されるため、正直開幕からの3連勝達成は難しいはず。とはいえ、秀でた戦略で上位入賞の可能性はあるだけに、ライバルをアッと言わせるような走りをするのかどうか。どうしても注目せざるを得ないだろう。
■GT300は新たなウィナーが誕生するのか?
GT500クラスに比べても圧倒的にバラエティ豊かな戦闘車両で賑わうGT300クラス。車両そのものが持つ魅力がファンを心を捉えている。今シーズンは開幕から安定したパフォーマンスが光るNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)はじめ、1年を通して強い戦いを目指すスタイルのNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)。あるいは、予選での一発の速さでファンを魅了するNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)など、個性によってアプローチも異なるため、ファンにとっては”これぞGT300クラス”という楽しさで溢れている。
正直なところ、BoP(性能調整)によって昨年とは異なる展開が見られるのも面白みとしてあげられるが、そのなかで見せるドライバー、クルマ同士のバトルは見応えたっぷり。今回の富士は天候次第でクルマの足元を支えるタイヤパフォーマンスにも留意したい。異なるクルマ、異なるタイヤメーカーによる攻防は、まさに予測不可能。今のところ、レースウィーク中の天候は気温30度前後と猛暑日での戦いにはならないようだ。しかしながら、レースに向けて事前に持ち込んでいるタイヤがどのようなパフォーマンスをアシストするかは、また別の話。”当たり外れ”が見られるのか否か。展開を見守りつつ、どんな結果を招くのか、想像しながら観戦するのも面白いだろう。
霊峰富士も夏山シーズンが始まっており、開山中。登山道中の雪もほぼ溶けているようで、雪化粧はもうほとんど見られない。見慣れた雪化粧の容姿ではない富士山が遠くから見守るなか、3ヶ月ぶりの一戦ではどんなドラマが待ち受けるのだろうか。
■主なスケジュール
FUJI GT 3 Hours RACE GW SPECIAL
8月1日(土)
10:30〜11:30 公式練習(GT300+GT500)
11:30〜11:45 FCYテスト
11:45〜11:55 公式練習(GT300専有)
11:55〜12:05 公式練習(GT500専有)
12:15〜12:45 サーキットサファリ
13:00〜13:50 ピットウォーク
14:20〜14:30 公式予選Q1 GT300 A組
14:38〜14:48 公式予選Q1 GT300 B組
14:53〜15:03 公式予選Q1 GT500
15:13〜15:23 公式予選Q2 GT300
15:31〜15:41 公式予選Q2 GT500
16:10〜17:00 キッズウォーク
8月2日(日)
10:05〜10:55 ピットウォーク
11:35〜 ドライバーズアピアランス
12:00〜12:20 ウォームアップ
12:20〜13:30 スタート進行