SUPER GT 2019 Round.7
SUPER GT第7戦SUGO、No.17 KEIHIN NSX-GT が2戦連続ポール!
いよいよ、今シーズンの戦いも大詰めを迎えたSUPER GT。その第7戦は宮城・スポーツランドSUGOでの一戦となる。予選日を迎えたサーキットは朝から薄曇りの一日となり、気温がさほど上がらないコンディションとなった。その中で、安定した速さを見せたのが、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組)。前回のオートポリス戦に続き、連続でポールポジションを獲得する躍進を見せている。
第6戦開催からわずか2週間。九州から東北へと戦いの舞台を移したSUPER GT。今大会からウェイトハンデも前戦までの半分に軽減され、若干”足かせ”がラクになったチームもあるが、シリーズタイトルを考慮すると着実な戦いをすることが求められる一戦でもある。一方で、ここまで苦戦しつづけてきたチームにとっては優勝を意識した一攫千金の戦いにもなる。それだけに、公式練習から各チームとも午後の予選を強く意識したセットアップなど作業が綿密に行われていたようだ。なお、午前中のセッションでは、気温が16〜20度、路面温度が21〜24度で推移。ドライタイヤを着実に発動させるためのセットアップを追求するチームも多かった。
迎えた午後のノックアウト予選。引き続き、薄曇りのコンディションの中、やはり気温、路面温度とも午前と大差なく、タイヤの熱入れに時間を要すると見た各車は。いつも以上に早いタイミングでコースイン、アタックを開始した。Q1こそ、No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)がトップにつけたが、Q2に入ると各車格段にタイムアップ。その中から頭一つ飛び抜けたタイムをマークしたのが、17号車の塚越だった。ひと足先にNo. 1 RAYBRIG NSX-GTの山本が1分10秒151をマーク、レコードタイムの更新を果たしたが、塚越はこれを上回る1分09秒676を叩き出し、トップに君臨。2戦連続でポールシッターの座についた。そして、2番手の1号車に続いたのは、Q1から安定した速さを見せた36号車となっている。
決勝日は雨になると言われているだけに、前回のオートポリス戦同様、雨のタイミングやセーフティカーのコースインなど様々な”波乱”が待ち受ける可能性も高い。荒れた展開になるのか、はたまた混戦模様となるのか。いずれにせよ、筋書きのないドラマにはなりそうだ。
GT300クラスもまた予選からひと波乱あった。朝のセッションで好調だったのは、No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南組)。しかし、午後の予選Q1でまさかの失速。適切なタイヤ選択ができなかったのか、結果を残せずに終わった。代わって速さを見せたのが、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)。GT500同様、こちらもコースレコードを更新し、クラスポールを獲得。アタック担当の山内にとっては、通算3度目のポールポジションとなっている。
・第7戦スポーツランドSUGO 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組)1’09.676
2.No. 1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)1’10.151
3.No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)1’10.163
GT300
1.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)1’16.834
2.No.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組)1’17.189
3.No.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組)1’17.517