SUPER GT 2019 Round.3 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2019 Round.3

2019年5月29日

SUPER GT第3戦鈴鹿、決戦でもトムスがワン・ツー達成!


5月26日、2019年SUPER GT第3戦の決勝レースが三重・鈴鹿サーキットで行われ、強い日差しが照りつける中、ポールポジションからスタートを切ったNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)が波乱含みの展開を物ともせず、待望の今季初勝利を飾った。また、2番手には僚友のNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ組)が続き、予選同様にTOM’Sがワン・ツーフィニッシュを達成している。
 

前日の予選同様、ドライコンディションに恵まれた鈴鹿。若干薄曇りの時間が多かったものの、”前倒し”の夏日での決戦はタフな一戦となり、レース中も接触やマシントラブルなどが発生する荒れたものとなった。午後2時30分、三重県警の白バイとパトカーが先導するパレードラップが幕を開ける。開幕戦以降、雨続きだった決戦はついにシーズン3戦目にしてドライコンディション下で行われることとなった。その後のフォーメーションラップを終えると、いよいよ52周に渡る戦いがスタート。ポールポジションの36号車には中嶋一貴がステアリングを握り、2番手37号車には平川亮が乗車。さらに3番手には予選6番手から順調に3番手へと浮上したNo. 6 WAKO’S 4CR LC500の山下健太が続き、レクサス勢がトップ3を奪って快走した。
 

そんな中、17周目に1台の車両が130Rでタイヤをバーストさせてオーバーランし、クラッシュ。これを受け、セーフティカーがコースインする。なお、クラッシュしたのは、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリ。予選10番手から上位を目指し奮闘中にまさかのアクシデントで戦列を去ることとなった。一方で上位陣はSC導入により各車の差が消滅する。SCは22周終了までコースに留まったが、レース再開を機にルーティン作業に入ったのは、6台。その中でNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GTがすばやい作業と絶妙のタイミングでコースに復帰し、ポジションアップを実現させた。
 

レースは後半に入ると、全車両がルーティンを完了。名実ともにトップに立ったのは、またしても36号車。これに6号車が背後に迫り何度も逆転を試みるが、36号車の関口は巧みなブロックで6号車の大島をシャットアウトする。一方で、この2台のトップ争いに追いついてきたのが37号車のキャシディ。終盤に入るとペースアップした36号車に対し、追いつけなくなった6号車に襲いかかり、49周目に逆転を果たした。結果、36号車は8秒の差を築いてチェッカー。今季初勝利を上げることとなった。また、2位に37号車、3位に6号車が続き、3台のレクサスが今季初表彰台を手にしている。一方で、ホンダ勢のトップは4位のNo. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)、そして今回トラブルに多く見舞われた日産勢は、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー組)の8位が最高位だった。
 

GT300クラスも予想だにしない結果が待っていた。まず、クラストップスタートを切ったNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組)が順調にトップをキープする。SC明けにルーティンワークのためにピットイン。得意な戦略でもあるタイヤ無交換でコースへと復帰を果たし、後続とのマージンを築いた。一方、予選2位スタートのNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南組)は4輪交換を行っていたため、次第にペースアップ。再び2番手からトップの25号車との攻防戦へと持ち込んでいく。チェッカーまで10周を切った時点で逆転に成功した96号車。この勢いで逃げ切りのフィニッシュを果たし、早くもシーズン2勝目を実現させている。逆に25号車はファイナルラップで後続との僅差のバトルを強いられていたが、あろうことか最終のシケインカーブでまさかのオーバーラン。表彰台が手からこぼれていった。代わって2位を手にしたのはNo. 5 ADVICS マッハ車検 MC86(坂口夏月/平木湧也組)。初表彰台に立っている。3位には予選4位スタートのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)が続いている。
 

・第3戦鈴鹿 決勝結果 各クラストップ3
GT500
1.No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)1:47’21.606 52Laps
2.No.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ組)+8.071
3.No. 6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太組)+10.534
 
GT300
1.No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南組)1:48’35.123 49Laps
2.No. 5 ADVICS マッハ車検 MC86(坂口夏月/平木湧也組)+23.005
3.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)+23.939
 

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2019年5月26日

SUPER GT第3戦鈴鹿、トムスの2台が予選でフロントローを独占!


早くもシリーズ3戦目を迎えた今季のSUPER GT。三重・鈴鹿サーキットは予選日から好天気に恵まれ、時として強い日差しが照りつけて暑さを覚えるほどだった。気温が30度に近づく一方、路面温度は40度超という厳しいコンディション。その中で一発のクリアラップを決めたNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)が今季初のポールポジションを獲得。2番手にNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ組)が続き、トムスの2台がフロントローを占める結果となった。
 

開幕戦岡山、第2戦富士を経て迎えた鈴鹿大会。そろそろハンディウェイトの影響を受けるチームも現れる一方、これまで存分にポイント獲得を果たしていないチームにとっては重要な戦いとして位置づけられている。ノックアウト予選Q1では、朝の練習走行から安定した速さを見せていたNo.36 au TOM’S LC500が6番手に留まる中、午前中は苦戦していたNo. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)がトップタイムをマークし、トップ通過を果たした。
 

しかしQ2で底力を見せたのは、36号車。一足先に僚友の37号車の平川が1分45秒788の好タイムでトップに浮上する。さらに8号車の伊沢も1分46秒207で続いたが、アタック終了を告げるチェッカーフラッグが出された直後、36号車の関口が1分45秒775をマークし、トップを奪取! 37号車とわずか0.013秒という少差でポールポジションを掴み取った。36号車としてのPPは、2014年第6戦鈴鹿以来。またmアタックを決めた関口自身は通算2度目、2016年第7戦タイ以来のPP獲得となっている。
 

一方のGT300クラス。朝の走行からJAF GTを筆頭に、さまざまなFIA GT3勢が続き、予選でも混戦になることを予感させた。午前の走行でトップタイムをマークしたのは、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)。最後の予選アタックQ2でも納得のいくアタックをしたものの、それを上回るライバルが続出。結果、No.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組)が1分57秒008でトップを奪取し、アタックを担当した松井孝允が自身通算5度目、25号車として10回目となるポールシッターとなった。
 

・第3戦鈴鹿 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)1’45.775
2.No.37 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ組)1’45.788
3.No. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)1’46.207

GT300
1.No.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組)1’57.008
2.No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南組)1’57.134
3.No. 5 ADVICS マッハ車検 MC86(坂口夏月/平木湧也組)1’57.571

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2019年5月23日

SUPER GT第3戦鈴鹿 プレビュー


序盤戦締めくくりの一戦は、鈴鹿で!

 

早くも2019年シーズンの序盤を締めくくる一戦が近づいてきた。5月25、26日には三重・鈴鹿サーキットにおいて「SUZUKA GT 300km RACE」が開催される。今シーズンは開幕戦から雨絡みのレースが続いているだけに、この鈴鹿こそ爽やかな陽気の中でタフな戦いを繰り広げて欲しいものだ。
 

■真夏の1000kmから夏を感じる300kmレースに
SUPER GTでの鈴鹿戦と聞けば、これまで真夏の1000kmレースと即答が帰ってくるほど、伝統あるレースでの決戦のイメージが根強くあったはず。だがしかし、昨シーズンから鈴鹿戦のスケジュールが大きく変更され、5月に第3戦として開催されることとなった。これに併せて距離も通常レースの300kmへと変わり、正直、物足りなさを感じているファンも多いのではないだろうか。
 

確かに、真夏の1000kmと聞けば厳しい暑さの中、何があっても不思議ではないというイメージもあり、波乱に富むレースへの期待が膨らむもの。とはいえ、近年のSUPER GTは毎戦筋書きのないドラマを繰り広げており、スプリント競争の中でも密度の濃い内容を堪能できるのもまた事実だ。さらに、先述のとおり、今シーズンは開幕戦岡山、第2戦富士と不安定な天候に水を挿され、本当のガチバトルはまだ行われていない。だからこそ、誰もがこの鈴鹿でそろそろ真の実力を発揮する戦いを目にする千載一隅のチャンスでもあるのだ。
 

なにしろ、全8戦で行われるシリーズ戦のため、今回の第3戦は序盤戦の締めくくりに相当する。開幕戦が雨の影響で短縮され、ハーフポイントで終わっていることもあり、SUPER GT特有のハンディウェイトもまだズシリと車重に響くまでは至っておらず、まだまだ攻めの走りを期待できる。その中でも強さと速さでライバルにプレッシャーをかけるであろうと言われているのは、ホンダ勢。昨年は鈴鹿でダントツの速さを披露している。また、開幕の岡山、第2戦富士の富士でもNSX-GTは安定感あるレース運びを見せていることもあり、ホームコースとも言える鈴鹿でも同様のパフォーマンスが大いに期待できるはずだ。
 

一方で迎え撃つレクサス勢と日産勢に関してはどうだろう。予選で圧倒的な速さを見せているのは、日産GT-R。だが、ミシュランタイヤを装着するNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの速さが一際目立つものの、GT-Rとして決勝での総合力を見ると、まだライバルを脅かす存在には至っていないようなところもあり、押しの弱さを感じずにはいられない。それに対し、第2戦富士で優勝したレクサス勢は安定感が増していることもあり、そろそろ本領発揮というところかもしれない。いずれにせよ、3メーカーによる三つ巴の戦いが本格化してくれることを願うのみだ。
 

■GT300はチャンスをより多くつかんだものが勝ち!
GT500以上に先を読むのが難しいGT300。特に鈴鹿での一戦は、何が起こっても不思議ではないと考えられる。というのも、クルマ本体のポテンシャルだけでなく、そこに備わるタイヤのパフォーマンスの両方で秀でたところに勝機があると思われるからだ。
 

チームはまず、それぞれクルマ本体の実力を活かした戦略を立ててくるわけで、そこにタイヤをどううまく使いこなすかがカギとなってくる。もちろん、当日の天候、気温等の外的要因も味方にする必要があるため、なかなか思い通りには進まないだろうが、どのチームにも与えられるチャンスをより多くつかんだチームが、ライバルよりも一歩、いや半歩先を行く展開になるはずだ。
 

初戦からの流れを見る限り、予選一発の速さを持つクルマが多いものの、その戦闘力を決勝でどれだけ見せられるかどうか、その点にも注目したいところ。あとは装着するタイヤをどうコントロールするかも、見どころといえる。いずれにせよ、とにかく日差しに恵まれたドライコンディションでの激戦を心待ちにするのみだ。
 

■主なタイムスケジュール
5月25日
07:00 – 07:40 オープンピット
08:50 – 10:35 公式練習
08:50 – 10:15 : GT500&GT300
10:15 – 10:25 : GT300
10:25 – 10:35 : GT500
10:45 – 11:00 サーキットサファリ
12:20 – 13:05 ピットウォーク
14:40 – 15:15 ノックアウト予選(Q1)
14:40 – 14:55 : GT300
15:00 – 15:15 : GT500
15:25 – 15:53 ノックアウト予選(Q2)
15:25 – 15:35 : GT300
15:43 – 15:53 : GT500
17:20 – 18:15 GTキッズウォーク
 

5月26日(土)
09:50 – 10:35 ピットウォーク
11:00 – 11:30 SUPER GT : 選手紹介
12:55 – 13:15 ウォームアップ走行
14:30 – 決勝レース(52Laps)





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