SUPER GT 2019 Round.6
SUPER GT第6戦オートポリス、No.17 KEIHIN NSX-GT が今季初ポール獲得!
今シーズンの第6戦を迎えたSUPER GT。その舞台は九州の大分県に位置するオートポリスとなる。折からの台風13号が九州地方の西部を通過した影響もあってか、予選日は薄曇りで気温は意外にも上がらなかったが、一方で湿度の高い天候となった。そんな中で行われた予選では、朝の公式練習から好調だったNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組)がノックアウト予選のQ1、Q2ともトップタイムをマークする躍進を見せた。結果、17号車は今シーズン初となるポールポジションを手にすることとなった。
レース結果によってウェイトハンデの搭載を義務付けているSUPER GT。今大会では、GT500クラスランキング暫定トップの車両におけるそのウェイトは120キロを超えるため、ウェイトの一部を下ろす代わりに燃料流量リストリクターの口径を通常よりも小さなサイズにすることになる。いずれにせよ、ウェイトを搭載しつつ、ライバルとの戦いに挑むランキング上位陣にとってはもっともタフな戦いになるのが、このオートポリスだ。
一方、その搭載ウェイトが軽いチームにとっては上位入賞はもちろんのこと、表彰台に上がる絶好のチャンスでもある。今回、つねにトップタイムをマークし続けていた17号車がまさにそのとおり。ウェイトに苦しむライバルを尻目にしっかりとチャンスをものにすることとなった。とはいえ、2番手のタイムをマークしたNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)は暫定ランキング6位と好位置につけているクルマ。決勝を見据えた戦略を味方にしたといえる。今大会では、ホンダ勢がフロントローを独占する予選結果となったが、3番手には日産のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー組)、さらに4番手にレクサスのNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)が続いている。
GT300クラスでは、中高速サーキットを得意とするマザーシャシー勢が安定した速さを見せる。中でもオートポリスと格段に相性の良さを見せつけたのがNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組)だった。Q1こそNo. 2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規組)にトップタイムを譲ったが、Q2で25号車の松井が本領発揮。まずクラストップに立つと、このタイムを打破しようとライバルたちも奮闘。だがわずかに及ばず、25号車が3年連続でオートポリスでのクラストップタイムをマークすることに成功している。
・第6戦オートポリス 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組)1’33.262
2.No. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)1’33.967
3.No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー組)1’33.978
GT300
1.No.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉組)1’44.423
2.No.52 埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一/吉田広樹組)1’44.520
3.No. 7 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)1’44.653