スーパーフォーミュラー2018 Round.1 概要 - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 国内イベント・レースレポート
  3. スーパーフォーミュラー2018
  4. Round.1 概要

スーパーフォーミュラー2018 Round.1

2018年4月18日

SUPER FORMULA第1戦鈴鹿 プレビュー


開幕戦から、ベテランと若手が入り交じるバトルに!?

4月21、22日の2日間に渡り、三重・鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦が幕を開ける。タイヤサプライヤーとして3年目のシーズンを迎えるヨコハマタイヤが、2スペックタイヤをフルシーズンに渡って提供することが決まる一方、ワンメイクマシンSF14はラストシーズンを迎える今年、さらなる戦略をもって戦うチームとドライバーの勇姿を見ることができそうだ。

 

■若手ドライバーの台頭に注目
遡ること過去2年は、GP2(現在はFIA F2)のチャンピオンが参戦、日本でのレースは初めてながら堂々とトップ争いを演じる姿に衝撃を憶えたファンも少なくないだろう。だが、そのポテンシャルの高さが国内ドライバーの闘争心に火を点け、毎戦多くのドラマと見どころを生み出すことにつながった。そして2018年シーズンはというと、GP2チャンピオンの”黒船襲来”はないものの、勢いある若手ドライバーの活躍に大きな期待がかかりそうな気配が見て取れる。

 

全11チーム、19台で競う今シーズンだが、ルーキー参戦に加え、その顔ぶれがそれなりに変化したことも新たなポイントといえる。F1へと巣立ったピエール・ガスリーはともかく、15年もの間、長くチャンピオン経験者としてその強さと速さを発揮してきたアンドレ・ロッテラー、そしてベテランドライバーとしては小暮卓史もSUPER FORMURAを去ることに。一方、海外からの新たなドライバーとしては、ピエトロ・フィッティパルディが全日本デビューを果たすことになった。フィッティパルディという名を見てピンとくる人もるかと思うが、彼は2度に渡りF1ワールドチャンピオンとなったエマーソン・フィッティパルディの孫。三世ドライバーとしてもかなりのビッグネームを持つドライバーだ。当の本人は、昨年フォーミュラV8 3.5のチャンピオンを獲得。今年は、SUPER FORMULAに留まらず、母国アメリカのインディカー・シリーズに7戦、また世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスに代役として2戦参戦するというのだから、かなりのハードスケジュールをやりくりしながら戦うことになりそうだ。

 

さらに今シーズンの注目ポイントとしては、若手日本人ドライバーの存在が挙げられる。日本国内のレース参戦をスキップ、早くから欧州のレースで武者修行した強者ふたりがデビューを果たす。過去にも若くして欧州のレースカテゴリーに参戦し、そのままF1でのデビューを果たしたドライバーとして中嶋一貴や小林可夢偉の存在は記憶に新しい。だが、今年デビューを果たす彼らは、SUPER FORMULAの先にF1への挑戦を掲げている。つまり、このカテゴリーでチャンピオンを獲って、それを手土産に最高峰レースへ挑もうとしているというわけだ。24歳の松下信治、そして21歳の福住仁嶺のふたりは、シーズンオフのテスト時点から上位にタイムを刻み、果敢な走りを披露。勢い余ってコースアウトするシーンも見られたが、トライ・アンド・エラーを経験した上で来る本番に備えようという意欲でいっぱいだった。このほか復帰組のドライバーも実力者揃いだけに、まさに玉石混交の顔ぶれになった。

 

■レース距離延長の影響は?
開幕戦における別の変化。それはレース距離の長さだ。昨年は約200km、35周の戦いだったが、今年は約300km、51周での戦いになった。これにより必至となるのがタイヤ交換。しかも今シーズンは、すべてのイベントでソフトとミディアムの2スペックタイヤが導入されている上に、開幕戦では両スペックタイヤの装着が義務付けされている。どちらのスペックをどのタイミングで装着し、戦うのか。その戦略はチームの腕の見せどころにも直結する。膠着したレースの流れを一気に変えることにもなるピット戦略は、ライバルたちの動向にも影響を与えるほどの力を持っているだけに、さまざまなドラマが生まれること、間違いナシと言えるだろう。

 

一方、現在の天気予報によると今週末は好天気に恵まれ、気温の上昇もかなりあると伝えられている。初夏を思わせるような天気になれば、路面温度も高くなり、タイヤコントロールの見極めも重要なポイントとなるはず。ソフトとミディアムを適宜使い分けするためにも金曜日の練習走行から緻密なデータ取りを行うことになるだろうが、まだまだ未知数も多く、先の読めない部分が占めるだけに、チームとしての総合力が勝敗を左右することもありそうだ。

 

昨シーズンは忘れたころにやってきた台風の影響で最終戦の決勝レースがキャンセルされたSUPER FORMULA。その勇姿をいよいよ半年ぶりに見ることになる。果たしてシーズンオープナーの勝者は誰になるのか。楽しみは尽きない。

 

■主なタイムスケジュール
・4月21日(土)
10:15〜11:20 フリー走行
12:20〜13:10 ピットウォーク
15:45〜   公式予選(ノックアウト方式)
15 : 45〜16 : 05  Q1(19台→14台)
16 : 15〜16 : 22  Q2(14台→ 8台)
16 : 32〜16 : 39  Q3
17:00〜17:30 キッズピットウォーク

・4月22日(日)
08:35〜09:05 フリー走行
11:55〜12:45 ピットウォーク
13:50〜 決勝(51Laps)

 





スポーツカーの中古車情報ならGTNET