スーパーフォーミュラ2017 Round.2 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ2017 Round.2

2017年5月29日

スーパーフォーミュラ第2戦岡山、レース2勝者は関口(レース2)


5月28日、岡山美作市・岡山国際サーキットにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦のレース2が51周に渡って行われた。予選で今季初のポールポジションを手にしたNo. 2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)に変わり、予選3位スタートのNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が逆転優勝を果たした。

 

岡山戦2日目、レース2の予選はノックアウト方式で実施された。だが、通常のQ1からQ3までの3回ではなく、Q2までの2回。まずQ2には全19台のうち10台が進出できる。前日の計時予選同様、クリアなコースを確保するため、各チームともコースインのタイミングを牽制しながらアタックモードへと入った。セッション後半のアタックを前に、暫定トップに立ったのはNo.18 小林可夢偉(KCMG)。これにNo.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、ルーキーのNo. 4 山下健太(KONDO RACING)が続く。だが、その矢先、2コーナー先でNo. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)がコースアウト。赤旗中断を招いた。2分30秒での再開はまさに泣き笑いのアタック劇場。ここで見事なタイムアップを見せたのは、No. 2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。小林のタイムを上回り、暫定トップでQ1を通過している。

 

20分間のQ1に対し、続くQ2は10分でのアタック合戦。計測開始となってもコースへ向かう車両は皆無。アタックのタイミングを逆算し、真っ先にコースインしたのが石浦だった。一方、開幕戦のウィナー、中嶋は最後となる10番目にコースへ。絶妙な駆け引きの中でアタックモードへと突入し、その中で気を吐いたのが山下だった。残り時間2分を切って1分14秒104でトップへ浮上。このままルーキーとして初ポール獲得かと思われた。だがしかし、チェッカーフラッグが振られる中、メインストレートを通過した石浦が1分13秒918をマーク。岡山を得意とするディフェンディングチャンピオンが底力を見せ、レース2のポールシッターとなった。2番手山下に続いたのは、レース1でポールを獲ったNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)だった。

 

■第2戦岡山 レース2予選結果(TOP3)
1.No. 2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)1’13.918
2.No. 4 山下健太(KONDO RACING)1’14.104
3.No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’14.134

 

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午後2時45分からのレース2決勝を控え、岡山はますます暑さを増してきた。眩しい陽射しが照りつける中、気温27度、路面温度41度というコンディション下で51周の戦いが幕を開ける。

 

トップ石浦は無難にスタートを決めると、ルーキー山下もこれに追随。だがその背後から予選4番手のNo.36 アンドレ・ロッテラー( VANTELIN TEAM TOM’S)が大躍進。山下はホイールスピンしながらも、なんとか後続の猛追をシャットアウトする。レースはペースで勝るトップの石浦が逃げ切りモード。これを追う山下は今ひとつペースアップできず苦しい展開に。一方、レースはルーティンワークとしてのピットインが義務付けられているため、早速1周終了時点で8台が順次ピットイン、作業を行った。

 

最初にピットインを済ませた中には、予選3位の関口の姿も。このあと関口はピットに戻るライバル達を尻目にペースアップ。このがんばりが奏功、ときにファステストラップを刻みながら周回を続け、石浦がピットインした34周が終わると、実質上、石浦を逆転し、トップを獲得した。

 

だが、レースはその4周後、1台の車両がコースアウト。この車両回収のためにセーフティカーが導入される。これで関口が築き上げたマージンは消滅。レース序盤でピットインした関口と、残り17周の時点でピットに戻った石浦では、装着するタイヤのコンディションは大きく異るものだったが、関口は岡山のコース特性を最大限活用し、後続をシャットアウト。逆転を許さず、待望の今季初優勝を達成。昨年の第6戦菅生以来となる勝利に笑顔を見せた。2位の石浦は、完敗のレースだったと戦いを振り返ったが、今季初表彰台を手にしている。3位に続いたのは、ロッテラー。ベテランらしいレース運びで岡山戦の2レースで連続表彰台に立ち、ポイントランキングトップの座についた。

 

■第2戦岡山 レース2決勝結果(TOP3)
1.No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1h09’02.975 51Laps
2.No. 2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)+0.408
3.No. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)+2.586

 

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2017年5月28日

スーパーフォーミュラ第2戦岡山、ロッテラーが今季初勝利(レース1)


5月27日、岡山美作市・岡山国際サーキットにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦のレース1が行われ、予選2番手スタートのNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)がスタートでトップを奪取。そのまま逃げ切り今季初勝利を遂げている。

 

シーズン2戦目の戦いは2レース制を採用したスーパーフォーミュラ。その舞台となる岡山は中低速が組み合わされたテクニカルサーキット。それゆえ予選順位が勝利の行方でも大きなウェイト占める。しかも、レース1はピットストップを伴わない30周のスプリントレース。そのグリッドを決める午前中の計時予選では、緊迫の駆け引きが見られた。絶妙のタイミングで一番時計を刻んだのは、参戦2年目のNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。以下、No.36 ロッテラー、No. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)と続き、ルーキーのキャシディは自身最高位からのスタートを切ることになった。

 

■第2戦岡山 予選結果(TOP3)
1.No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’13.387
2.No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)1’13.943
3.No. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)1’14.042

 

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計時予選終了からおよそ6時間後。スタート進行を終えた19台の車両が30周のスプリントレースに挑んだ。ポールスタートの関口はスタートで失敗。出遅れた間に2番手のロッテラーが難なくホールショットを奪うと、そのまま速くも逃げ切り態勢。関口もなんとか2番手をキープし、キャシディも3位で追随した。

一方、その後方では自分の居場所を求めるべく、その中からポジションアップに成功したのは、予選7位のNo.18 小林可夢偉(KCMG)とNo.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)。小林が4位、山本が5位からの追い上げを見せることとなった。オープニングラップでは、混戦の中でポジションが乱れたものの、2周目以降はすぐに均衡の状態でひたすら周回を重ねていった。

トップ3のうち、ロッテラーと関口は僅差で互いを牽制しながら走っていたが、3番手のキャシディは次第にペースアップが難しくなり、3番手でのひとり旅に。ほぼ同じようなラップタイムを刻み続けたまま、レースは終了。優勝したロッテラーにとっては、2015年最終戦鈴鹿のレース1以来となる久々の勝利に。また、キャシディは参戦2戦目にして早くも表彰台に上がる躍進の戦いとなっている。

■第2戦岡山 決勝結果(TOP3)
1.No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)37’58.782 30Laps
2.No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)+1.948
3.No. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)+7.786

 

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2017年5月25日

岡山スペシャル、スプリントレースの戦い!


5月27、28日の2日間、岡山県美作市にある岡山国際サーキットにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が行われる。しかも、土曜日、日曜日にそれぞれ予選と決勝レースを行う2レース制の戦い。天候次第によっては、初夏の陽射しを浴びながらのレース観戦も可能とあり、見どころ豊富な一戦となるのは間違いないだろう。

 

■待ったなしのぶっつけ本番
昨シーズンは、オフシーズンの公式テスト、そして第2戦にくわえ、熊本地震の影響でキャンセルされたオートポリス戦の代替レースを実施した岡山国際サーキット。各チームは豊富な走行データをもとに、戦いに挑むことができた。だが、今年は岡山での公式テストはなく、この第2戦が今季初の走行となる。確かにSUPER GTに参戦するドライバーたちは、ひと足先に岡山でのレースを体験済みではあるが、ドライブする車両はもちろん、装着するタイヤのキャラクターも大きく異なる。それだけに、今回の戦いは短期間でいかにクルマを強く、速くできるかに勝負がかかっているとも言えるだろう。

 

この状況を受け、金曜日には練習走行が設けられており、その時間も普段の倍となる2時間。だが、オフシーズンに全面改装が行われた路面のフィーリングをチェックする必要もあれば、持ち込みセットの確認もしなければならず、やることが山積状態の可能性も。路面はどうにもならないが、チームが用意してきたクルマのセットは良し悪し次第で、その先の作業にも影響を与えかねない。実際の走行を前に早くも大きなプレッシャーが襲いかかるような中で、ドライバーやチームスタッフの戦いはすでに始まっている。

 

■スタイルの異なるレースを攻略するには
土曜、日曜と、それぞれ予選と決勝を行う今大会。その内容もすべてスタイルが異なる。まず、初日のレース1では計時予選を採用。ノックアウト方式がスタンダードなスーパーフォーミュラだけに、このタイムアタックは、まさい一発勝負そのもの。セットが決まっていれば、最速男の称号を手にする絶好のチャンスだと言える。また、決勝も30周と短い。いわゆるピット作業不要のスプリントレースとなる。短期決戦で勝負がつく戦いだけに、誰よりも早くいい流れを味方につけたいところだ。

 

翌日のレース2は、ノックアウト予選を実施する。だが、通常のQ1から3回のアタック、つまりQ3まで用意されておらず、アタックチャンスは1回ないし2回。その結果を元に繰り広げる戦いでは、4本のタイヤ交換を義務付け、ピット作業を行うことになっている。予選での緊迫感はいつも以上になると予想されるが、それ以前にやはり大事となるのは、クルマのセットアップがどこまで進んでいるかどうかだろう。立て続けに迫るセッションを目の前に、エンジニア、ドライバーがどこまでクルマを準備できるのか。もちろん、持ち込みの段階で申し分のないクルマを手にすることができれば、心配は無用。だが、なにかひとつでも後手に回ってしまえば、正直、レースウィーク中の挽回はとても厳しいものになる可能性が高い。慌ただしく過ぎていく時間をいかに味方につけるかが、今回の戦いの行方を支配しそうだ。

 

鈴鹿とはひと味もふた味も異なる様相を見せてくれそうな今回の岡山戦。また、今年のルーキードライバーたちは2レース制をいかに戦うのか、そこにも注目したい。昨年の第2戦は、日曜日が土砂降りとなりペースカーランでレース終了となっただけに、ファンにとっては、今年こそ薫風に吹かれながら観戦を楽しみたいところだ。

 

 
■主なタイムスケジュール
・5月27日(土)
08:40〜09:25 フリー走行
10 : 30〜10 : 50  レース1公式予選(計時予選)
11:45〜12:25 ピットウォーク
15 : 30〜      レース1 決勝(30Laps)
17:20〜18:00 キッズピットウォーク

 

・5月28日(日)
09:20〜   公式予選(ノックアウト方式)
09 : 20〜09 : 40  Q1(19台→10台)
09 : 50〜10 : 00  Q2(10台による予選)
11:40〜12:30 ピットウォーク
14:25〜 レース2 決勝(51Laps)





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