スーパーフォーミュラ2017 Round.4
ルーキーのP.ガスリーが初勝利
8月19日、ツインリンクもてぎにおいて、
前日は天候不順により、
■第4戦もてぎ 予選結果(TOP6)
1.No. 4 山下健太(KONDO RACING) 1’32.030
2.No.18 小林可夢偉(KCMG)1’32.105
3.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’32.112
4.No.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)1’32.129
5.No. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)1’32.171
6.No. 7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)1’32.264
ノックアウト予選からおよそ4時間後。
トップ3は、
スタートで出遅れたのは、ポールの山下。
真っ先にピットインを果たしたのは、山下。
一方、トップの小林は独走態勢で大きくマージンを作り上げて、
ルーキーで初勝利を果たしたガスリー。
1.No.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)1:24’26.817 52Laps
2.No.18 小林可夢偉(KCMG)+18.583
3.No. 7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)+19.507
4.No. 2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)+20.
5.No. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)+26.089
6.No. 4 山下健太(KONDO RACING) +39.339
スーパーフォーミュラ第4戦もてぎ、雷雨で予選中断、中止に
8月19日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて、
前日から曇天が続いていたもてぎ。
セッション折り返しを前にトップタイムをマークしていたのはNo
迎えたノックアウト予選。
Q1終了後、もはやフルウエット状態となったコース上。
SUPER FORMULA第4戦もてぎ プレビュー
2スペックタイヤをどう使う? 混戦必至のもてぎ戦
7月上旬の戦いからおよそ1ヶ月半。8月19-20日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦が開催される。今シーズン、予選から決勝を通じて僅差の激戦が続くこのカテゴリーレースでは、これまで全3大会4レースを終えて異なるウィナーを生み出している。つまり誰が勝ってもおかしくないほどの緊迫の戦いが展開されているというわけ。ちょうどシーズン折り返しの一戦は、次のステージへと向かうドライバーたちが本領発揮しなければならない戦いでもある。厳しい真夏の暑さが待ち受けるのか、それとも先を読むのが難しい不安定な天候となるのか。その点も含め、予測不能なレースになりそうだ。
■今シーズンの折り返し戦
ストップ&ゴーのレイアウトをもつもてぎ。比較的短い距離ながら加減速が多く、またブレーキに対してとてもタフなことで知られ、ドライバーやエンジニアをいつもセットアップで悩ませる難コースだと言われている。オーバーテイクも容易ではなく、多くのドライバーが「予選がすべて」と口にする。今年、これまでの予選を見る限り驚くような僅差でポジション争いをしているスーパーフォーミュラだけに、今回はノックアウト予選がより白熱化する可能性もある。とはいえ、セットアップが要となるコースでもあるため、この作業が外れてしまうと厳しい結果を受け入れなければならないことも事実。「予選は予選、決勝は決勝」という考え方も確かにあるが、ここもてぎにおいては、少なくとも予選が占める重要度は他のサーキットよりもかなり高いと思ったほうがいいだろう。
■厳しい暑さが与えるクルマへの影響は?
現時点での週末の天気予報を見る限り、厳しい暑さというよりはどちらかというと曇天模様になりそうなもてぎ周辺。となれば、ブレーキへの厳しさは多少減少するかもしれないが、一方で難しいのはタイヤの使い方ではないだろうか。というのも、昨年同様今年もタイヤの2スペック制が実施されるからだ。初導入の昨年、新たに用意されたソフトスペックのタイヤは、通常のミディアムタイヤとの差がさほどなく、決勝レースを終えたドライバーからは「ソフトタイヤでもミディアム同様、最後までタレずに走れた」とさり気なくシニカルなコメントも飛び出した。だが、今年の2スペックはさらに進化しているという。タイヤを供給するヨコハマタイヤでは、今年の春先から行われているエンジン開発テストでの走行時に新たなソフトタイヤを試着し、データを収集。昨年よりもさらに柔らかい方向に味付けし、もてぎのコースでは1周で0.5〜0.8秒速くなると算段している。
ちなみにソフトタイヤを装着すると、レースがどう動くのか。まずグリップレベルの上昇により、ラップタイムが向上。その一方で高いグリップ力を得るかわりにタイヤのライフはミディアムより当然短くなる。つまり、タイヤの”おいしい”部分をいかに上手く使うかどうかが、予選や決勝での戦法に大きな影響を与えることになるというわけだ。タイヤをうまくコントロールするドライバー、そしてタイヤにやさしいクルマ作りが問われるエンジニアは、ともにハイレベルなスキルが要求されるだろう。加えて供給されるミディアムとソフトのタイヤをどのタイミングで投入するかも難しい。現時点で未知数であるタイヤの性能をどうやって探るのか。金曜日に設けられた専有走行での見極めを経て、本格的な戦いが幕を開けそうだ。
■20周年を迎えたもてぎでの一戦に華を添えるのは?
ユニークなコースレイアウトをもつもてぎは今年で開業20周年。かつてはインディカーレースを開催したこともある。この記念すべき大会で勝利を狙うのは、やはりホームコースとなるホンダ勢ではないだろうか。残念ながら第3戦終了時点でのウィナーはみなトヨタエンジンユーザーのみ。だが、カテゴリーこそ違えど8月上旬に富士スピードウェイで開催されたSUPER GTではついにホンダNSX-GTがポール・トゥ・ウィンを達成。となれば、スーパーフォーミュラにおいてもその上昇気流にあやかりたいところだ。現時点でホンダ勢のランキングトップである山本尚貴や塚越広大、さらには野尻智紀らはいずれももてぎがホームコースとなるドライバー。シーズン折り返しのもてぎでの躍進を機に、後半戦へ弾みを着けたいところだろう。
■主なタイムスケジュール
・8月19日(土)
09:40〜10:40 フリー走行
10:55〜11:40 ピットウォーク
15:00〜 公式予選(ノックアウト方式)
15 : 00〜15 : 20 Q1(19台→14台)
15 : 30〜15 : 37 Q2(14台→ 8台)
15 : 47〜15 : 54 Q3
16:10〜16:35 キッズピットウォーク
・8月20日(日)
09:10〜09:40 フリー走行
11 : 50〜 20周年記念セレモニー
12:15〜13:00 ピットウォーク
14:10〜 決勝(52Laps)