SUPER GT 2022 Round.4
第4戦富士、不安定な天候の中、No.19 Weds Sport ADVAN GR Supraが3戦連続ポール獲得!
8月6日、静岡・富士スピードウェイにおいてSUPER GT第4戦の予選が開催された。真夏のイベントながら、予選日は朝から小雨が降ったり、霧でサポートレースの予選がキャンセルされるなど不安定な天候になり、夏空とは縁のない1日となった。そんな中、午後3時から始まった予選では、圧倒的な速さを見せてNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraがポールポジションを獲得している。
およそ2ヶ月のインターバルがサマーブレイクとなったSUPER GT。この間、チームによってはタイヤメーカーテストの機会に恵まれるなどシーズン中盤に向けて様々な準備期間を経て今大会を迎えることになった。
まず、午前9時にスタートした公式練習は、ウェット宣言下でスタート。前夜に降った雨が路面を濡らしていたためだったが、レインタイヤからドライパッチが確認できるとスリックタイヤに交換、走行を続けた。路面状況が好転し、1時間が過ぎた頃にGT300とGT500両クラスの混走枠でNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)がトップに立つと、次第に他車もペースアップ。混走終了時点では、No.36 au TOM’S GR Supra(坪井 翔/ジュリアーノ・アレジ組)がさらにタイムを縮めてトップを奪取し、これにNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)、24号車が続き、Supra勢とNissan Z勢が上位を分け合う形となった。その後、GT500専有走行に入ると、再び24号車が躍進。タイムを1分27秒451まで縮めてトップを奪取し、午後の予選に向けていい流れを作った。
ノックアウト予選Q1は午後3時33分にスタート予定だったが、直前のGT300クラスのセッションで、車両がコース上に緊急停車。その車両回収に時間を要し、2分遅れで開始された。気温は22度、路面温度は 27度のコンディションで午前中よりも若干低い状況。各車がどのようなタイヤチョイスをしたのか、気になるところでもあった。そんな中でQ1をトップで通過したのが、No.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組)。前回の鈴鹿では予選前、そして決勝時にエンジントラブルに見舞われ、レースを棒に振っただけでなく、今大会に向けてエンジンとシャシーの両方を交換を強いられている。いわば、”リニューアル”状態で臨んだアタックでトップタイムをマークすることに成功した。またこれに3台のGR Supra勢が続き、ホームコースでの強さをしっかりとアピールする形となった。
続くQ2は、気温こそ変わりないものの路面温度が1度下がる中でスタート。ここで気を吐いたのはNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組)。Q1を3番手で通過していた19号車は、阪口のアタックにより1分26秒178というライバルたちを圧倒するタイムを叩き出す。2番手には19号車と同じヨコハマタイヤを装着するNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)がつけたが、2台の差は0.635秒という大差でもあった。なお、19号車はこれで第2戦から連続3戦のポール獲得を果たしている。
一方、GT300クラスでは、1000分の1秒をかけたポール争いが繰り広げられた。Q1では、GAINERの10号車、11号車がA、B両組のトップにつけたが、上位16台によるQ2では、お馴染みNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)がチェッカーまで残り2分を切る段階でトップに立つ。だが、その後、No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組)がこれを0.017秒という僅差で上回り、トップを奪取。61号車も引き続きアタックしていたが、惜しくも自己ベストラップ更新には至らず。悔しい2番手となった。なお、65号車にとっては、2020年第1戦富士以来のポールポジション獲得だった。
決勝は450km、100周による戦い。前回、第2戦はレース中にアクシデントが重なり、大きなディレイとなったことからタイムレースとなり、62周で終了という形だっただけに、今大会はクリーンな一戦でどのチームが勝利するのか、いっそう注目が集まることだろう。
第4戦富士 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組)1’26.178
2. No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組)1’26.813
3.No.37 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組)1’26.994
GT300
1.No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組)1’35.550
2.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)1’35.567
3.No. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)1’36.181