スーパーフォーミュラー2018 Round.5 概要 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラー2018 Round.5

2018年8月17日

第5戦ツインリンクもてぎ プレビュー


シーズンは後半戦へ。タイトルを巡る争いは?
 
8月18、19日の両日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開催される。厳しい暑さが続く中で迎える一戦は、シーズン後半戦の初戦にあたる。そろそろタイトル争いも気になるところだが、今シーズンは不安定な天候の影響を受け、コンディションの行方も気になるところ。幸い、台風の影響は直接受けずに済むようだが、レースは真夏の暑さに左右されるのか、それとも逆に肩透かしを食うような気温になるのか…。まさに”神のみぞ知る”中での戦いに注目が集まりそうだ。
 
■2スペックタイヤが活きるサーキット、もてぎ
ツインリンクもてぎといえば、タイヤサプライヤーである横浜ゴムが、ソフトとミディアムの2スペックタイヤを用意して戦った最初の場所である。ストップ&ゴーと言われるレイアウトを持つこのサーキットは、予選順位がすべて、とドライバーに言わしめるほど抜きどころの少ない場所として知られる。前方車両に近づきすぎるとドラッグの影響を受けるため逆転が難しく、また、短いストレートとハードブレーキングを要するコーナーの繰り返しのため、ドライバーにとってはとてもフラストレーションが溜まる場所でもある。そこで導入されたのが、2スペックタイヤによるレースフォーマット。どうかすると予選順位のまま決勝が終わってしまうこともあるようなサーキットでのレース展開に異なるスペックのタイヤを装着することで戦略の幅が広がり、ライバルに先んじることが可能となる…というわけだ。
 
なお、今年は例年と異なり、事前のテストが行われなかったため今シーズンのソフトタイヤでもてぎを走行するのはこのレースウィークが初めてになる。それだけに金曜日の練習走行時からしっかりと走り込みを行い、データとして活用したいところ。ますますチームとしての総合力が問われることになるのではないだろうか。予選での一発を優先するには、もちろんソフトタイヤ装着が必須条件。だが、決勝はそのソフトタイヤでスタートを切らねばならない。もし酷暑が待ち受けるのであれば、そのソフトタイヤをうまくコントロールする力量がドライバーに求められる。さまざま要因が入り交じる展開は、思わぬドラマを生むこともあるだけに、見どころ多い展開になることだろう。
 
■チャンピオン争いはますます混沌としたものに
シーズン後半戦を迎え、やはり気になるのはシリーズ争い。チャンピオンを巡る戦いは前回の富士戦でますます混沌としたものとなった。現時点でランキング暫定トップは、山本尚貴。得意とする鈴鹿の開幕戦に加え、第3戦はSUGOの戦いで自身初勝利を収めた。だが、前回の富士戦では不発に終わり、ポイント計上は1点に留まった。これに対し、勢いをつけてきたのが、ニック・キャシディ。スーパーフォーミュラデビューは昨年。ランキングこそ10位どまりだったが、シーズン中は第6戦SUGOでポールポジションを手にする活躍も見せた。一方、SUPER GTでは昨年シリーズタイトルを獲得しているだけに、その実力たるや相当のものであることは明らかだ。今シーズンはチームエンジニアとのコミュニケーションも格段に向上。第3戦SUGOで2位に入り、今季初表彰台を獲得。この勢いに乗って前回の富士戦ではポール・トゥ・ウィンを達成。速さと強さをしかとアピールしてみせた。結果、山本とのポイント差は僅か1ポイントに。緻密な戦略で結果を出してくる山本に対し、キャシディはどちらかと言うと、まず予選で上位を獲得することを大前提とするタイプ。山本に比べるとやや浮き沈みがあるため、もてぎで波に乗れるかどうか、が大きなカギになりそうだ。
 
トップ争いを見せる二人に続くのは、デイフェンディングチャンピオンの石浦宏明、そして巧みなレース運びが信条の関口雄飛。なお、関口と同ポイントで中嶋一貴もランクインしているが、今大会はWEC、世界耐久選手権とのブッキングで残念ながらスーパーフォーミュラは欠場となるため、チャンピオン争いに加わることは正直難しいと思われる。ランキング3位の石浦は現在13ポイント。トップ山本との差は9ポイントと大きいが、仮にトップのふたりがノーポイントに終わり、石浦が優勝…ということにでもなれば、あっという間に状況は一変する。それは関口にも言えることであり、まだまだ先を読むのは難しいだろう。先述のとおり中嶋に加え、小林可夢偉もWEC参戦につき欠場となる一方、第2〜4戦をFIA F2(GP2)参戦で欠場していた福住仁嶺が4ヶ月ぶりの参戦となる。久々の国内レースでの活躍を見守りたい。
 
■主なタイムスケジュール
・8月18日(土)
09:40〜10:40 フリー走行
10:50〜11:35 ピットウォーク
14:30〜 公式予選(ノックアウト方式)
14:30〜14:50 Q1(19台→14台)
15:00〜15:07 Q2(14台→ 8台)
15:17〜15:24 Q3
17:00〜17:30 キッズピットウォーク
 
・8月19日(日)
10:00〜10:30 フリー走行
10:50〜11:35 ピットウォーク
14:15〜 決勝(52Laps)





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