スーパー耐久2012 Round.3 - イイベント・レースレポート | スポーツカーの中古車販売、買取情報サイト

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スーパー耐久2012

2012年5月20日(日)

スーパー耐久第3戦SUGO、波乱含みの中、No.1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が辛勝

5月20日、スーパー耐久シリーズ2012 第3戦「SUGO スーパー耐久3時間レース」イベントがワンデーレースとして宮城・スポーツランドSUGOにおいて行われた。新緑がまぶしい中、絶好のレース日和となったサーキットでは3時間にわたる激戦が展開され、その中で予選2位からスタートを切ったNo.1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3がハプニングに巻き込まれながらも、驚くべき追い上げを見せてトップを奪取。タフな戦いの中で辛勝し、開幕3連勝を達成している。
3時間先のフィニッシュをめざし、クリアスタートを切ったのは、ポールシッターのNo.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3だった。ステアリングを握るジョノ・レスターにとってはSUGOでの初レースであったが、難なくトップで1コーナーへと進入。レースを牽引するかと思われた。ところが、中団グループにおいて2コーナーから3コーナーにかけて複数での接触事故が発生。飛び散るパーツを片づけるため、レースはセーフティカーが導入された。その後、レースが再開し、トップの28号車も順調に周回を重ねていたが、予定外のタイミングでピットイン。サスペンショントラブルによる修復が求められ、あえなく首位から陥落した。
一方、もう一台のフロントロースタートだったチームメイトの1号車はスタートで若干出遅れたあと、後続との接戦と周回遅れの処理に手間取り、痛恨のコースアウト。大きくタイムロスし、ポジションを下げてしまった。だが、緊急ピットインの際にドライバーをファリーク・ハイルマンから谷口信輝へとスイッチ。他を寄せ付けない怒濤の追い上げでポジションアップに成功。第3ドライバーのドミニク・アンに交代後、ついにトップの座を手中に収めた。その後、給油のみのピットインを行うことになったが、後続との差が十分であったため、あとは盤石のレース運びへと切り替え、王者の走りを披露。薄氷の勝利ではあったが、開幕戦からの3連勝を果たした。2位には安定した走りを続けたNo.16 ケーズフロンティアBMW Z4 GT3が続き、3位にはST-1クラスのNo.3 ENDLESS-ADVAN-380RS-Cが続くことになった。
この他の主なクラスでは、ST-2はNo.20 RSオガワADVANランサーが予選からのポール・トゥ・ウィンを達成。もてぎに次ぐ勝ち星をあげた。ST-3クラスも予選トップからスタートしたNo.14 岡部自動車マイロード協新計測RX-7が盤石の勝利を果たしている。

決勝結果

総合トップ3
1.No. 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(F・ハイルマン/D・アン/谷口信輝組)116L 3:00’48.141
2.No.16 ケーズフロンティアBMW Z4 GT3(阿部翼/横溝直輝/西田裕正組) +1’17.258
3.No. 3(ST-1) ENDLESS・ADVAN・380RS-C(峰尾恭輔/谷口行規/高木真一組)+1Lap
・各クラストップ(総合トップ3はのぞく)
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組) 112L +4Laps
ST-3 No.14 岡部自動車マイロード協新計測RX-7(小松一臣/杉林健一/増田芳信組) 111L +5Laps
ST-4 No.38 TRACY SPORTS S2000(藤村政樹/藤田竜樹/筒井克彦組) 108L +8Laps
ST-5 No.36 エンドレスアドバントラストヴィッツ(添田正/岩谷昇/井尻薫組) 100L +16Laps


((写真:カーチャンネル、島村元子/記事:島村元子))

  • 決勝スタート前のグリッドウォーク

    決勝スタート前のグリッドウォーク

  • 決勝スタート直後

    決勝スタート直後

  • 注目を集めたGT-Rは、接触による足回りの修理を余儀なくされ残念な結果となった。次戦を期待したい。

    注目を集めたGT-Rは、接触による足回りの修理を余儀なくされ残念な結果となった。次戦を期待したい。

  • 3戦連勝のNo.1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3

    3戦連勝のNo.1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3




2012年5月18日(金)

レースプレビュー・SUPER耐久第3戦SUGO

スーパー耐久第3戦、舞台はみちのく仙台SUGO!
3月下旬にスタートを切ったスーパー耐久だが、はやくも今回第3戦目を迎える。舞台はみちのく仙台、スポーツランドSUGO。アップダウンのレイアウトを持つサーキットは、テクニカル高速コースとして知られ、多くのドライバーを魅了する場所だ。

今回はワンデーレースにて開催!

前回は4時間レースということもあり、予選を土曜日、決勝を日曜日にという2日間のイベントとして開催されたが、今回SUGO戦は3時間レース。しかも、日曜日に予選と決勝を一度に行うワンデーレースとして行われる。
日曜の朝、フリー走行ではなく、いきなりタイムアタックに挑まなければいけないドライバーにとっては、なにかと落ち着かず、プレッシャーにもなりかねない。しかし、そういう限りある環境に強いドライバーが、より速く、よりいいポジションを手に入れることができるのだ。なお、参加台数はSTOが発表したことろによると、45台。これはSUGOのピットでフルグリッドになる大盛況状態!GT3クラスからST-5クラスまで多種多様の車両が一同に会すのだから、お近くのレースファンは、天気がよければ新緑がまぶしいであろうサーキットにぜひとも足を運んでいただきたい。

スーパー耐久シリーズ第5戦・鈴鹿 決勝結果

<第2レース>
1.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(片岡龍也/J・レスター/M・モー組)28Laps 1:00’33.957
2.No. 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(谷口信輝/D・アン/F・ハイルマン組)+22.702
3.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R(藤井誠暢/GAMISAN組)+1’00.700
・各クラス第2レーストップ(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No. 3 ENDLESS・ADVAN・380RS-C(峰尾恭輔/谷口行規/高木真一組)27Laps
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)26Laps
ST-3 No.80 PETRONAS TWS GS350(吉本大樹/佐藤晋也/小林敬一組)26Laps
ST-4 No.339 GPO+KOTA RACING(北野浩正/佐々木孝太/橋本達也組)25Laps
ST-5 No.36 エンドレス アドバン トラスト ヴィッツ(添田正/岩谷昇/井尻薫組)23Laps

いよいよ、あのGT-Rが登場!

前回、もてぎでその雄姿を発表したKONDO RACINGのNo.24 スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R。将来有望なメカニックのタマゴが大勢ピットに出入りする姿だけを見ると、いささか頼りなさ気ではあったが、そこは日頃SUPER GTやフォーミュラ・ニッポンの現場で仕事をするプロのレーシングメカニックが細かくフォローしていた。レースという何よりもシビアな環境で実践を積むという貴重な経験ができるのだから、願ってもないチャンスに恵まれているといえる。
もてぎでは、お披露目のみ、という話ではあったが、実際は予選でタイムアタックを行い、レースでもトップ争いに君臨するという離れ業を見せ、潜在能力の高さをアピールしてみせた。それだけにセットアップが進んでいけば、最強ライバルでもあるPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3とのバトルもそう遠くないと思われる。

主なスケジュール

・5月19日(土)
09:00-10:00 S耐専有走行1回目
11:30-12:30 S耐専有走行2回目
12:35-13:05 ピットウォーク
13:50-14:50 S耐専有走行3回目
・5月20日(日)
08:45-10:10:40 公式予選
08:45-09:15 Aドライバー
09:30-10:00 Bドライバー
10:20-10:40 Cドライバー
12:20-13:55 ピットウォーク
13:40-16:40 SUGO スーパー耐久3時間耐久レース 決勝


((記事:島村元子))





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