スーパー耐久2012 Round.4-1 決選 - イイベント・レースレポート | スポーツカーの中古車販売、買取情報サイト

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スーパー耐久2012

2012年8月27日(月)

スーパー耐久第4戦岡山、No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rがポール・トゥ・ウィンを飾る!

暦の上では初秋ながら、まだまだ残暑厳しい夏休み最後の日曜日。岡山・岡山国際サーキットで開催されたスーター耐久シリーズ2012 第4戦「SUPER TAIKYU&F3 RACE in OKAYAMA」は、ポールポジションからスタートを切ったNo.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R(藤井誠暢/GAMISAN/千代勝正組)が盤石のレース運びを見せて、デビューから僅か2戦目にして、総合優勝を果たした。

午後1時20分、ローリングスタートにより3時間レースの戦いの火ぶたが切られたが、なんと、オープニングラップに多重クラッシュが発生。3台が1周もしないまま戦列を去るアクシデントに、さっそくセーフティカーが導入され、6周終了まで戦隊を牽引した。波乱あふれるレース序盤だったが、ポールポジションからクリアスタートを切ったNo.24 GT-Rが順調に周回を重ねていった。同じGT3クラスの2.No.16 ケーズフロンティアBMW Z4 GT3(阿部翼/HIRO/飯田太陽組)も24号車を追随、逆転のチャンスを狙って走行を続けたが、最終的には21秒あまりの差で24号車に初勝利を許す結果になった。

一方、ST-1クラストップからスタートしたNo. 3 ENDLESS・ADVAN・380RS-C(峰尾恭輔/谷口行規/高木真一組)はトラブルに苦しみ、大きく後退。代わってNo.9 Faust Racing Team(堀主知ロバート/佐藤茂/岡本武之組)が逆転勝利を果たし、今季2勝目を挙げ、総合3位にも入った。

また、ST-2クラスに今シーズン初参戦となったラリードライバーの新井敏広。No.2 Car☆Xs ADVAN GV8(朝倉宏志/朝倉貴志/新井敏広組)は、予選後、リアスポイラーが壊れたため修復を続けていたのだが、思った以上に症状がひどく、残念ながら出走を取りやめた。クラス優勝はクラスポールのNo.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)が完勝している。さらに、デビューレースとして注目を集めていたNo.31 C-WEST CyberEvo ADVAN CZ4A(青木孝行/山田英二/尾本直史組)は、終盤車両トラブルが発生。3時間終了のチェッカードフラッグを受けずにレースを終了。惜しくも完走扱いにはならなかった。

ST-3クラスは、No.80 PETRONAS TWS GS350(吉本大樹/佐藤晋也/脇阪薫一組)が総合4位に入る躍進の上、待望のクラス優勝を達成している。

決勝結果

総合トップ3
1.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R(藤井誠暢/GAMISAN/千代勝正組) 103L 3:00’10.709
2.No.16 ケーズフロンティアBMW Z4 GT3(阿部翼/HIRO/飯田太陽組)+21.651
3.No. 9(ST1-1) Faust Racing Team(堀主知ロバート/佐藤茂/岡本武之組)+3Laps

・各クラストップ(総合トップ3はのぞく)
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)+6Laps
ST-3 No.80 PETRONAS TWS GS350(吉本大樹/佐藤晋也/脇阪薫一組)+5Laps
ST-4 No.62 ホンダカーズ東京 SUNOCOインテグラ(塩谷烈州/太田侑弥組)+8Laps
ST-5 No.36 エンドレスアドバントラストヴィッツ(添田正/岩谷昇/井尻薫組)+14Laps


  • 決勝日のピットウォーク

    決勝日のピットウォーク

  • 見事ポールトゥウィンのスリーボンド 日産自動車大学校 GT-R

    見事ポールトゥウィンのスリーボンド 日産自動車大学校 GT-R

  • 惜しくも残り数分とところでマシントラブルに見舞われたC-WEST Cyber Evo ADVAN CZ4A

    惜しくも残り数分とところでマシントラブルに見舞われたC-WEST Cyber Evo ADVAN CZ4A

  • 決勝の走行車両

    決勝の走行車両

  • SUPER TAIKYU イメージガールのS*CREW

    SUPER TAIKYU イメージガールのS*CREW




2012年8月26日(日)

レースプレビュー・SUPER耐久第4戦岡山

3ヶ月ぶりのスーパー耐久、真夏の岡山で開催!

5月中旬、宮城・スポーツランドSUGOで第3戦が開催されて以来、およそ3ヶ月ぶりの一戦を迎えるスーパー耐久シリーズ。第4戦の戦いは、8月25-26日、「スーパー耐久&F3レースin岡山」と称して晴れの国、岡山国際サーキットを舞台に繰り広げられる。このサーキットはかつてF1GPを開催した歴史ある場所であり、テクニカルコースとしても知られる。暦の上では、秋を迎えた日本だが、まだまだレースウィークは残暑厳しい天気になりそう。それだけに、久々のレース、3時間をいかにミスなく戦うかが、大きなポイントとなるだろう。

トップクラスの一部は「海外遠征」へ

今シーズン新たに設立されたGT3クラスだが、これまでの3戦ですべて勝利してきたPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3は、この岡山戦を欠席する。というのも、マレーシア・セパンインターナショナルサーキットで開催されるマレーシア12時間レースに参戦するため。実は、今シーズンのスーパー耐久のレギュレーションにおいて、GT3クラスの車両は岡山もしくはセパンでの12時間レースのどちらに参戦しても第4戦に出走したと認められる。このため、チームのホームベースがマレーシアになるPETRONAS SYNTIUMチームは、迷うことなくセパンでの一戦に参戦することに。現在、日本のレースシーンにおいて3台しかないメルセデスSLS AMG GT3(うち1台はSUPER GTに参戦中)の勇姿を岡山で見ようと思っていたレースファンには残念なニュースだが、そのかわりに、別のGT3車両によるトップ争いに期待していただきたい。

各クラスの攻防戦はいかに?

PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3の欠場により、GT3クラスのエントリー台数は2台と寂しい限りだが、その分、文字通りガチンコ勝負になる可能性が高い。1台はBMW Z4、そしてもう1台は前回のSUGOでお披露目の走行に留まった日産GT-Rがともに初優勝をかけて戦いに挑む。実績あるZ4と、SUPER GTでも勢いに乗るGT-Rだけに、岡山でもホットな戦いになることだろう。
一方、過去3戦すべてウィナーが異なるST-1クラス。連勝を果たすチームが出れば、今シーズンのクラスチャンピオン獲得の権利を確実に引き寄せることが可能。もちろん、未勝利のチームがチャンピオン争いに加わることになるかもしれない。いずれにせよ、筋書きないドラマが待ち受けている。
ST-2はニューカマー、ニューマシンが顔を揃えている。ラリードライバーとしておなじみの新井敏広選手らは、スバル・インプレッサSTIにて参戦。そして、三菱・ランサーエボIXが台頭する中、エボXを投入するのは、C-WEST LABS。青木孝行・山田英二・尾本直史のトリオ名を聞いてピンとくる人はかなりのS耐通。実力派ドライバーが駆るニューマシンでの初勝利、というドラマチックなシーンが誕生するかもしれない。

ついに、あのクルマがデビュー!

ST-4クラスのエントリーリストに目をやると、ナント!ついにあのクルマが参戦する。あのクルマとは、TOYOTA86。ベテラン影山正彦と若手ドライバー蒲生尚弥のふたりが「GAZOO Racing TOYOTA86」のデビューレースのステアリングを握る。ホンダのインテグラ、S2000などが台頭するこのクラスの「新参者」がどんな走りを披露するか、楽しみだ。
久々のスーパー耐久、この岡山戦がシリーズ後半戦の初戦になるだけに、ターニングポイントとなることは間違いない。なお、レースウィーク中は全日本選手権F3レースの第9・10戦も併催される。ツーリングカーとフォーミュラマシンによるタイプの異なるレースに興じて欲しい。

主なスケジュール

・8月25日(土)
09:30-09:40 F3第9戦予選
09:50-10:00 F3第10戦予選
11:35-12:25 ピットウォーク
13:00-14:50 スーパー耐久予選
 13:00-13:15 GT3、ST1・2・3_Aドライバー
 13:15-15:30 ST4・5_Aドライバー
 13:45-14:00 GT3、ST1・2・3_Bドライバー
 14:00-14:15 ST4・5_Bドライバー
 14:30-14:50 全クラス_Cドライバー
15:25-    F3第9戦決勝 18L
・8月26日(日)
08:30-09:00 スーパー耐久フリー走行
10:35-    F3第10戦決勝 25L
11:40-12:35 ピットウォーク
13:20-    スーパー耐久決勝 3時間






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