スーパー耐久2025 Round6 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2025 Round6

2025年10月27日

スーパー耐久 第6戦岡山、今年もグループ分けのレースに


10月25、26日に岡山国際サーキットにおいて、ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が行なわれた。雨絡みの不安定な天候となるなか、26日には午前と午後、クラス別に決勝レースを実施。午前開催のグループ2では新菱オートDXL☆ネオグローブEVO Xが、そして午後開催のグループ1ではseven x seven PORSCHE GT3Rがそれぞれ優勝を果たしている。
 

第5戦オートポリスが7月末開催であったため、およそ3ヶ月という長いインターバルを経てシリーズ戦7戦を迎えることになったスーパー耐久。一方、開催サーキットの岡山には、”おやすみ”の対象クラスとなるST-4以外の9クラス全56台が参戦。一同に会してのレース開催は難しいこともあり、昨年同様決勝レースを2グループに分け、午前にグループ2(31台)、午後にグループ1(25台)の戦いを実施することになった。
 

予選 総合トップタイムを獲ったのは、No.666 seven x seven PORSCHE GT3R

予選日にあたる土曜日は朝から雨模様。フリー走行中に一時雨となったが、午後に入ると予選開始を前に雨が上がる。セッションでの総合トップタイムをマークしたのは、ST-XクラスのNo.666 seven x seven PORSCHE GT3R(BANKCY/渡会太一/藤波清斗)。666号車を走らせるこのチームは、1週間前にオートポリスで実施されたSUPER GT第7戦でもGT300クラス優勝を遂げており、まさに”波に乗っている”状態。Aドライバーのアタックタイムでトップをマークし、Bドライバーのアタックでは4番手となったが、合算タイムでライバルを上回り、ポールポジションを手にすることとなった。なお、2番手につけたNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/蒲生尚弥/小林利徠斗/嵯峨宏紀)とは0.116秒の僅差だった。一方、今大会を前に、ST-XクラスのランキングトップであるNo.23 TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/奥本隼士)は6番手から戦いに挑むことになった。
 

最多エントリー11台での争いとなるST-Z。前回第5戦オートポリスが”おやすみ”であったため、4ヶ月近いインターバルでの開催となる。予選では、No.34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4(藤井優紀/大草りき/安田裕信/加納政樹)がトップタイムをマーク。昨年の岡山戦を勝利しているチームが好発進を切る形になった。一方、ランキングクラストップのNo.52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2(松井宏太/吉田広樹/服部尚貴/野中誠太)は3位からタイトルを意識して追い上げることになった。
 

5台参戦のST-TCRでは、No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/Jack Young)がトップタイムを刻み、3戦連続でクラスポールからスタートを迎える。なお、5台参戦のST-Qは、1台と4台にクラス分けが行なわれ、No.271 CIVIC TYPE R HRC Concept(大津弘樹/野村勇斗/辻本始温)がグループ1の10番手タイムとなるトップを、そしてNo.32 TGRR GR Yaris M concept(MORIZO/佐々木雅弘/石浦宏明/小倉康宏)がデビュー戦ながら、グループ2に参戦するQクラスでのトップタイムを刻む活躍を見せた。
 

2台での一騎打ちとなるST-1では、No.2 シンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)がクラス最速タイムをマーク。そして、8台参戦のST-2では、No.6 新菱オートDXL☆ネオグローブEVO X(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/松沢隆弘)が3戦連続のクラスポールからスタートを決める。また、ST-3ではNo.15 岡部自動車フェアレディZ34(前島秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)が参戦する4台のなかでトップタイムを刻むことに。さらにST-5Fは、No.4 THE BRIDE FIT(瀬戸貴巨/新井薫/太田侑弥)、同5Rでは、No.88 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/ 太田達也/黒沼聖那/吉田綜一郎)がそれぞれクラストップから、シーズン最終戦となる3時間レースに挑むことになった。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.666 seven x seven PORSCHE GT3R 2’59.804
【ST-Z】No.34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4 3’12.190
【ST-TCR】No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC 3’15.784
【ST-Q_Gr1】No.271 CIVIC TYPE R HRC Concept 3’12.251
【ST-Q_Gr2】No.32 TGRR GR Yaris M concept 3’19.397
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 3’07.736
【ST-2】No.6 新菱オートDXL☆ネオグローブEVO X 3’18.052
【ST-3】No.15 岡部自動車フェアレディZ34 3’19.661
【ST-5F】No.4 THE BRIDE FIT 3’39.810
【ST-5R】No.88 村上モータースMAZDAロードスター 3’37.182
 

決勝 2グループ別の決勝。グループ1はseven x sevenが圧勝
グループ2はKTMS GR YARISが逆転優勝を果たす。

予選翌日、26日は午前8時30分からグループ2による3時間レースの幕が上がった。ST-2/3、ST-5F/R、ST-QのNo.12 MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept(川田浩史/堤 優威/関 豊)、No.28 TGRR GR86 Future FR concept (佐々木栄輔/坪井 翔/大嶋和也/豊田大輔)、そしてグループ2でQクラストップタイムをマークした32号車、さらにNo.104 GR Yaris DAT Racing Concept(大政和彦/山下健太/中山雄一/松井孝允)の4台、合計31台で競われた。
 

前日の予選でも一時的に雨が降った岡山だが、決勝日も朝から少雨となり、スタート前の路面は完全ウェットに。セーフティカースタートとなるなか、No.6 新菱オートDXL☆ネオグローブEVO Xを筆頭にレースが進む。また、ST-Qのクラスポールスタートとなる32号車も快走を見せ、序盤からグループ2でのトップに立ってレースを牽引する。一方、2クラス6番手、総合11番手からスタートを切ったNo.225 KTMS GR YARIS(富下李央菜/鈴木斗輝哉/平良響)が躍進。順調にポジションを上げてクラストップを奪取したに留まらず、さらに前を行く32号車にも大接近。大終盤に逆転を果たしてST-2クラス逆転優勝に加え、グループ2での総合優勝を手にした。ST-3では、クラスポールスタートの15号車がトップチェッカー。また、ST-5Fは3台による激しい攻防戦を展開した。クラスポールの4号車に予選クラス2位、3位が絡む展開となり、三つ巴の戦いから頭一つ抜け出したのが4号車。抜きつ抜かれつの戦いの末にポール・トゥ・ウィンを達成した。また、ST-5Rではライバルを寄せ付けない強い戦いを完遂。10秒近く差をつけてクラス優勝を果たすと同時にチャンピオンも手にしている。そして、4台が参戦したST-QクラスではST-2クラスと総合トップ争いを繰り広げた32号車がデビュー戦ながら安定した強さを披露。そのままクラストップでチェッカーを受けて、総合でも3位と活躍した。
 

決勝結果・グループ2

【ST-2】No.225 KTMS GR YARIS 3:00’24.050 95周
【ST-3】No.15 岡部自動車フェアレディZ34 95周
【ST-5F】No.4 THE BRIDE FIT 88周
【ST-5R】No.88 村上モータースMAZDAロードスター 88周
【ST-Q_Gr2】No.32 TGRR GR Yaris M concept 95周
 

午後からは、グループ1の3時間レースがスタート。1時30分からの決戦では、すっかり雨も上がり、気温も上昇。より安定したコンディション下で戦いを繰り広げた。
 

ST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-1、ST-QクラスのNo.271 CIVIC TYPE R HRC Conceptの合計25台が出走。ポールポジションスタートの666号車に代わり、まずは予選2番手の31号車がレースを牽引した。ところが、天候が再び不安定になったレース終盤、666号車が巧みにクルマをコントロールしてトップを奪還。最後は後方車両をきちんと押さえ込んでトップでチェッカーを受ける活躍。盤石の戦いでポール・トゥ・ウィンを果たした。ST-Zクラスではクラスポールからスタートした34号車に代わり、予選クラス2位に甘んじていたNo.26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/篠原拓朗/富田竜一郎)がトップを奪取。あとは逃げ切りの戦いで逆転優勝を果たしている。なお、3位スタートだったNo.52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2は、決勝もクラス3位でフィニッシュ。ライバルとのポイント差で最終戦を待たずしてクラスチャンピオンが確定。3シーズン連続の快挙となった。
 

ST-TCRクラスでは最後の最後まで激しい優勝争いが展開された。クラスポールの97号車に対し、後方から激しく追い立てたNo.98 WAIMARAMA Elantra N TCR(桝本隆介/千代勝正/LEE JUNGWOO)に軍配が上がっている。そして、2台の直接対決となったST-1では、序盤に予選クラス2位のNo.47 D’station Porsche 992(星野辰也/浜 健二/田中哲也/樺木大河)が逆転し、そのまま逃げ切りに成功することになった。
 

決勝結果・グループ1

【ST-X】No.666 seven x seven PORSCHE GT3R 3:00’41.372  113周
【ST-Z】No.26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4  107周
【ST-TCR】No.98 WAIMARAMA Elantra N TCR 104周
【ST-Q_Gr1】No.271 CIVIC TYPE R HRC Concept 104周
【ST-1】No.47 D’station Porsche 992 108周





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