スーパー耐久2025 Round4 - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 国内イベント・レースレポート
  3. スーパー耐久2025
  4. Round4

スーパー耐久2025 Round4

2025年7月7日

スーパー耐久第4戦SUGO、今年もワンデーレースを2回開催


OHLINS CIVIC NATSとD’station Vantage GT3が各日レースを制する
 

7月5、6日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて、2025年シーズンの「ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE」が開幕した。早くも今シーズン4戦目となるS耐だが、今回は参戦チームが2組に分かれ、5日、6日それぞれに予選と4時間レースのワンデーイベントを開催することとなった。
 

昨年同様、SUGOでは土曜日にグループ2、そして日曜日にはグループ1の予選および決勝を実施。今大会に参加するクラスは、ST-X、ST-Z、ST-Q、ST-TCR、ST-1、ST-2、ST-5F、ST-5Rの8クラスで、ST-3クラス、ST-4クラスが“お休み”となる。まず、初日のグループ2では、ST-2、ST-5F、ST-5Rの3クラス計22台が参加して、そして翌日のグループ1にはST-X、ST-Z、ST-Q、ST-TCR、ST-1の5クラス計21台が出走している。
 

【1日目】初日の戦いは、終盤に逆転劇を披露

午前8時30分からの予選。雨でウェットコンディションのなか、タイムアタックが始まった。なお、今回は2選手の合算タイムで決勝グリッドを競うのではなく、ノックアウト方式。まず全車が15分間のQ1を走行し、各クラス上位4台、合計12台がQ2Aとして出走。このタイムで決勝グリッドを決定した。そのなかでグループ2のトップタイムをマークしたのは、ST−2クラスのNo.6 新菱オートDXL☆ネオグローブEVO X(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄/松沢隆弘)。ST-5FではNo.67 YAMATO FIT(安井亮平/内山慎也/椋本陵)、そしてST-5RはNo.88 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼聖那/吉田綜一郎)が各クラスポールポジションを手にしている。
 

幸いにしてその後天候は回復。正午からのスタート進行を経て、グループ2における4時間の決勝スタートの戦いの火蓋が12時40分、切って降ろされた。6号車は2年ぶりの優勝を目指すが、序盤は予選2番手No.225 KTMS GR YARIS(富下李央菜/鈴木斗輝哉/平良響)とのポジション争いが続く。だが、その2台に割って入ったのが、ST−2クラス予選4位のNo.95 SPOON リジカラ CIVIC(山田英二/小出峻/西村和真)。
 

225号車をまず料理した95号車はその流れで6号車をも逆転。後半に入ってもその勢いは止まらず。このままトップチェッカーを受けるのではないかと思われた。だが、開始から3時間が迫るなか、95号車にマシントラブルが発生。エンジン不調により、このまま戦列を去る結果に終わっている。このアクシデントを受け、代わってトップに立ったのが、225号車。その背後にはNo.72 OHLINS CIVIC NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)が迫る。予選6番手から粘り強く追い上げを見せた72号車は、残り時間1時間を切って、225号車との攻防戦に持ち込むと、一気に勝負に出て逆転に成功。このまま逃げ切り、第3戦富士24時間に続いての勝利を達成している。
 

【グループ2決勝結果】各クラストップ3

・ST-2クラス
1.No.72 OHLINS CIVIC NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)151周 4H00’03.324
2.No.13 ENDLESS GRヤリス(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)151周
3.No.225 KTMS GR YARIS(富下李央菜/鈴木斗輝哉/平良響)151周
 

・ST-5Fクラス
1.No.4 THE BRIDE FIT(太田侑弥/新井薫/瀬戸貴巨/芳賀邦行)140周 4H01’12.528
2.No.67 YAMATO FIT(安井亮平/内山慎也/椋本陵)140周
3.No.17 DXLアラゴスタNOPRO☆DEMIO(加藤芳皓/小西岬/大谷飛雄)138周
 

・ST-5Rクラス
1.No.120 倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(上田純司/久米田昴/吉田恭将/南澤拓実)141周 4H01’20.611
2.No.88 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼聖那/吉田綜一郎)140周
3.No.65 odula TONE 制動屋ROADSTER(外園秋一郎/伊藤裕仁/丹羽英司)140周
 

【2日目】D’station Vantage GT3がポール・トゥ・ウィン達成

前日とは異なり、日曜日は朝から晴れ模様。午前8時15分からノックアウト予選が始まった。Q2に進出できるのは、ST-Xが上位2台、ST-Zは上位5台、ST-TCRでは上位3台、1台参加のST-Qは無条件、そして2台参加のST-1は、1台のみの進出となった。
総合トップタイムを刻んだのは、No.777 D’station Vantage GT3(星野敏/上村優太/藤井誠暢)。Q1では、No.23 TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/奥本隼士/中山友貴)が777号車に対して僅差でトップタイムをマークしたが、777号車はQ2でトップタイムをマークした。また、ST-ZクラスではNo.26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)、ST-TCRではNo.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/ジャック・ヤング/大宮賢人)、ST-QはNo.61 SUBARU HighPerformanceX Future Concept(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史)、そしてST-1はNo.2 シンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)がそれぞれクラスポールを獲得。午後12時40分からの4時間レースをスタートさせた。
総合トップスタートの777号車は快調に飛ばし、逃げのレースを展開。しかし、その一方でスピードで777号車に劣らない23号車も奮闘。2台は異なるピット戦略を採っており、23号車が先行して終盤へと向かう。2台は大終盤になって激しい攻防戦を展開。4時間終了を告げるチェッカーフラッグが近づくなか、777号車が見事な大逆転に成功。劇的な形でトップをもぎ取り、トップチェッカーを受けた。777号車にとっては、今季初の勝利となった。
 

【グループ1決勝結果】各クラストップ3

・ST-Xクラス
1.D’station Vantage GT3(星野敏/上村優太/藤井誠暢)166周 4H01’01.008
2.TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/奥本隼士/中山友貴)+3.494
3.DENSO LEXUS RC F GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/小林利徠斗/嵯峨宏紀)+5.901
 

・ST-Zクラス
1.No.52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2(山﨑学/吉田広樹/服部尚貴/野中誠太) 157周 4H01’18.290
2.No.26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治) 157周
3.No.21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4(山脇大輔/ショーン・ウォーキンショー/アレッサンドロ・ブレッサン)157周
 

・ST-TCRクラス
1.No.98 WAIMARAMA Elantra N TCR(桝本隆介/千代勝正/リ・ジョンウ)153周 4H02’22.235
2.No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/ジャック・ヤング/大宮賢人)152周
3.No.430 エヴァRT初号機 RS3 LMS(西村元希/加賀美綾佑/木村貴洋/霜野誠友)152周
 

・ST-Qクラス
1.No.61 SUBARU HighPerformanceX Future Concept(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史)149周 4H01’57.660
 

・ST-1クラス
1.No.47 D’station Porsche 992(星野辰也/浜健二/田中哲也/樺木大河)159周 4H01’19.661





一定時間でのアクセス回数が多すぎます。しばらくたってから再度アクセスして下さい。