スーパー耐久2022 Round.1 本選 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2022 Round.1

2022年3月24日

スーパー耐久、DAISHIN GT3 GT−Rが開幕戦を制す!


3月19、20日、三重・鈴鹿サーキットにおいて、日本国内の主要シリーズレースが幕を開けた。
トップバッターともいえるイベントとなったのが”S耐”ことスーパー耐久シリーズ。今シーズンはENEOSが冠スポンサーとなり、その名も「ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook」としてシーズンを戦うことになる。
今や国内の究極の”参加型”レースとして人気を誇るこのシリーズは、カーボンニュートラルを意識して創設されたST-Qクラスが2シーズン目を迎えるなど、さまざまなレーシングカーがバトルを繰り広げる。
 

昨年はもてぎが開幕戦の舞台となったが、今シーズンは鈴鹿へと”お引越し”。ST-Xクラスを筆頭に、全8クラス50台が開幕戦に挑んだ。
 

予選総合ポールポジションはNo.16 ポルシェセンター岡崎 911 GT3Rの手に!

開幕戦前日のサーキットはあいにく終日雨模様となったが、開幕戦予選日となる19日は雨も上がり、ドライコンディションでタイムアタックが始まった。決勝グリッドを決定するのは、これまで同様にA、B両ドライバーの合算タイムとなる。その中でシーズン最初の総合トップタイムを刻んだのがポルシェセンター岡崎 911 GT3R。まずAドライバーの永井宏明が2分02秒639をマーク、Bドライバーの上村優太は3番手タイムに留まったが、2ドライバーの合算タイムで総合ポールポジションを掴み取ることとなった。なお、Team DAISHINとしてST-Xに参戦するGTNET MOTOR SPORTSの81号車は、大八木信行と青木孝行がアタック。5番手からスタートを切ることになった。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.16 ポルシェセンター岡崎 911 GT3R 4’03.490
【ST-Z】No.500 5ZIGEN AMG GT4 4’23.431
【ST-TCR】No.75 Team Noah HONDA CIVIC TCR 4’29.256
【ST-Q】No.3 ENDLESS AMG GT4 4’20.557
【ST-1】No.47 D’station Vantage GT8R 4’22.011
【ST-2】No.6 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10 4’35.395
【ST-3】No.39 エアーバスター WINMAX RC 350 55ガレージ TWS 4’32.051
【ST-5】No.72 OHLINS Roadster NATS 4’58.976
 

5時間のバトル、終盤にまさかの展開

決勝日はレースウィークで一番の好天気に恵まれた。午前11時40分に5時間のレースが切られると、早速激しいバトルがあちこちで展開された。レース序盤から車両接触を受けて、フルコースイエローからセーフティカー導入という荒れ模様に。また好走を見せていたチームも開幕戦だからか車両トラブルに見舞われるなど、落ち着きのない様相となった。
 

しかしながら、これまで長くシリーズ戦で腕を磨いてきた常連チームは手堅く戦いを進めていくこととなり、総合トップ争いではポールポジションスタートの16号車と予選2番手のNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3、そして予選5番手から浮上して善戦する81号車が加わり、レース後半になると16号車と81号車による攻防戦へと移り変わる。
 

迎えたレース終盤、トップを走る16号車にトラブルが発生。ST-5クラス車両との接触が原因で車両のフロント部を破損し、チェッカーを受けずに戦列を離れる結果となってしまった。これにより、トップへと浮上した81号車がそのままチェッカー。131周を走破し、シーズン開幕戦で勝ち名乗りを上げている。
 

今シーズンは全7戦で開催されるスーパー耐久。第2戦は6月3〜5日。富士スピードウェイにおいて、早くも24時間レース『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』が開催される予定だ。
 

決勝結果・各クラストップ

【ST-X】No.81 DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/青木孝行/藤波清斗/坂口夏月)132周
 

【ST-Z】No.885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎)124周
予選クラス3番手のNo.310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4がトップを奪うも、その後はクラスポールの500号車と予選クラス2番手の885号車による戦いとなり、最後は44秒弱という大差をつけて優勝を果たした。
 

【ST-TCR】No.75 Team Noah HONDA CIVIC TCR(塚田利郎/蘇武喜和/霜野誠友/和田慎吾)121周
トラブルフリーで安定した走りを披露、TCRクラスのポール・トゥ・ウィンを達成した。
 

【ST-Q】No.3 ENDLESS AMG GT4(小河諒/菅波冬悟/川端伸太朗)125周
同クラスのライバルを大きく引き離す安定感あるレース運びを見せた3号車。予選から総合7番手の好位置につけ、決勝では125周を走破して総合5位でチェッカーを受けている。
 

【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM(IDA TAIYO/高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)125周
予選クラスポールの47号車に代わって、2号車がレース中盤からクラストップに浮上。その後もトップをキープし、クラストップチェッカーを受けている。接触等のトラブルで後退した47号車はクラス3位に終わった。
 

【ST-2】No.225 KTMS GR YARIS(平良響/荒川麟/奥住慈英)118周
予選クラストップの6号車がレース開始1時間を過ぎた頃にマシントラブルとなり、リタイヤ。これに代わりクラス2番手スタートのNo.13 ENDLESS GRヤリスと同3番手の225号車がクラストップ争いを繰り広げた。しかし、13号車が痛恨の接触で後退。225号車が開幕戦のクラスウィナーをもぎ取っている。
 

【ST-3】No.52 埼玉トヨペット GB クラウン RS(服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰)120周
クラスポールの39号車は安定したレース運びを披露。だが、着々とクラストップに迫ったのが52号車。予選クラス3位から着実に差を詰めて逆転を果たし、初戦を制することに成功している。
 

【ST-5】No.72 OHLINS Roadster NATS(山野哲也/金井亮忠/野島俊哉)111周
予選クラスポールの72号車に対して、同2番手スタートの66号車がトップを奪還し、終始レースを引っ張った。しかし、クラストップ争いが最後の最後までもつれ、72号車が残り7分という時点で逆転を果たし、最後は2秒8という僅差でクラストップ奪還、激闘の末に勝利を掴んでいる。
 





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