スーパー耐久2022 Round.2 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2022 Round.2

2022年6月6日

S耐富士24時間、HELM MOTORSPORTS GTR GT3が勝利


6月4、5日に静岡・富士スピードウェイにて開催されたスーパー耐久シリーズ第2戦「富士SUPER TEC24時間レース」。スタート直前に天候が崩れ、天候が心配されたが、5日午後3時にチェッカーが振られ、ST-XクラスのNo.62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が優勝を果たした。
 

全56台が参戦、過去最多の9クラスによる決戦

まだシーズン2戦目のスーパー耐久だが、梅雨入りを前に富士ではシーズンで最も多い車両が一番長い時間でレースを行う。総合優勝はもちろんだが、各クラス同士の熾烈な戦いにも注目が集まることだろう。
 

【ST-X】
総合優勝がかかるST-Xでは5台がエントリー。開幕戦で優勝を果たしたGTNET MOTOR SPORTSのNo.81 DAISHIN GT3 GT-Rは予選5番手からスタート。一方、総合ポールポジションはNo.888 Grid Motorsport AMG GT3が獲得した。
 

戦略でライバルとは異なるアプローチをしていたDAISHIN GT3 GT-Rは、5番手から3番手まで上昇。その後も安定したペースで周回を重ねた。トップ争いは888号車とNo.62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3、これに81号車が続く形で進んでいたが、一旦トップに立った62号車は、途中、ペナルティストップが課せられるハプニングに見舞われる。これは、ドライバーの連続運転時間で時間オーバーがあったためと思われる。結果、180秒_3分ものペナルティを消化することとなり、ポジションを落とした。が、長丁場のレースでは、FCYの導入により展開が変化。FCYを味方にした81号車が888号車を捉えてトップ奪取に成功し、周回を続けた。しかし、終盤には62号車が再びトップをだっかん。最終的に888号車に対して2周の差をつけて総合優勝を果たした。
 

【ST-Z】
新型ポルシェ・ケイマンの登場が話題を呼んだST-Zクラス。GT4規格車両が参加するこのクラスには、7台がエントリーした。その中で開幕戦でもクラスポールを手にしていたNo.500 5ZIGEN AMG GT4が第2戦でも快調にアタックし、クラストップタイムをマークした。
 

序盤にクラストップを奪取したのは、No.22 PORSCHE 718 Cayman GT4 RS CS。安定した速さでレース3分の1を経過してもクラストップを快走し、これにポールスタートの500号車が続いていた。その流れはレース折り返しを過ぎた16時間でも変わらず。3番手にはNo.885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4がつけていた。いよいよ終盤に入ると、再び500号車がトップを奪還。最後は885号車に2周の差をつけてクラストップチェッカーを受け、開幕2連勝を達成した。
 

【ST-TCR】
ホンダシビック・タイプR同士の戦いになるTCRでは、No.75 Team Noah HONDA CIVIC TCRがクラスポールをゲット。8時間経過後もトップを守り、No.97 Racer HFDP CIVICに対して、この時点で4周の差をつけていた。その後も97号車がリペアエリアでの作業を強いられることとなり、依然として75号車の先行が続いた。その後は97号車のトラブルが響き、75号車の独走でクラス優勝となった。
 

【ST-Q】
次世代の自動車、開発車両が走るこのクラスには7台がエントリー。今年も参加車両に話題が集まった。日産系チームが日本未発売の新型ニッサンZを投入。「Nissan Z Racing Concept」の2台のうち1台は、230号車がドイツのP1パフォーマンスフューエル製のCNF(カーボンニュートラル燃料)を使用し、244号車はガソリン燃料で参加。データ収集を行うことで、将来的なCNFの可能性を探る戦いにも挑戦している。予選でクラストップタイムをマークしたのは、No.3 ENDLESS AMG GT4。一方で230号車がクラス2位のタイムをマークし、上々のレースデビューとなった。
 

レースになると、キャリアを重ねている3号車が強みを発揮。だが、230号車は夜間走行になってエンジン周りのトラブルが発生。リペアエリアでの修復を強いられた。折り返しを過ぎても3号車の快走は変わらず。これに続いたのが、ガソリンを搭載する244号車のZ。これに水素エンジンを搭載するNo.32 ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptも30分ごとの水素補給を行いながら安定した走りを続けた。終盤に入っても3号車の独走は変わらず。最後は244号車に対して14周もの大差をつけ、開幕2連勝を達成した。3位には、No.61 Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptが続いている。
 

【ST-1】
開幕戦から1台が増えて4台が参加するST-1。No.2 シンティアム アップル KTMがトップタイムで予選を通過。レース巧者の強みを活かし、序盤から安定した走りでトップをキープ。途中、ピット作業違反でペナルティを課せられることもあったが、夜間走行の時点で2位に1周の差をつけて万全の状態。この流れで終盤も問題なく走り切り、クラストップでチェッカーを受けた。
 

【ST-2】
No.6 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10がクラストップでスタートを切るも、クラス2番手でスタートしたNo.13 ENDLESS GRヤリスが早速勝負に出て逆転。序盤の時点で2番手に3周差をつけトップを走る。中盤以降もこの勢いは変わらず。ところが、終盤に入るとNo.225 KTMS GR YARISが逆転。このままクラストップで戦いを終えている。
 

【ST-3】
開幕戦ウィナーのNo.52 埼玉トヨペット GB クラウン RSがクラストップからスタート、常にNo.39 エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWSとのポジション争いを展開する。折り返しを迎えても、52号車のトップは不動。39号車も最後まで喰らいつく走りを続けたが、最終的に2台の間には3周の差がつき、52号車が開幕戦からの2連勝を達成した。
 

【ST-4】
今大会が実質的な開幕戦となるST-4には4台がエントリー。No.86 TOM’S SPIRIT GR86がデビューレースでポールポジションを掴み取った。レースでもまったく不安を感じさせない走りを披露。夜間走行に入ってもその勢いは変わらず。なんと2位に45周という大差をつけてデビューウィンを手にしている。
 

【ST-5】
全クラス中最多となる14台が参戦する中でクラスポールにつけたのは、No.50 LOVEDRIVEロードスター。だが、序盤にトップを奪ったのがNo.17 DXLアラゴスタNOPROデミオだった。この流れは夜になっても変わらず。このまま17号車が安定した走りを見せて、折り返しを過ぎた。結果、このまま24時間を走破し、優勝を遂げた。一方、予選5位から粘り強くポジションを上げてきたのがNo.104 HM‐R ヒロマツデミオ2。クラストップ17号車とは1周差になったものの、2位を獲得する結果となった。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.888 Grid Motorsport AMG GT3 3’22.216
【ST-Z】No.500 5ZIGEN AMG GT4 3’37.908
【ST-TCR】No.75 Team Noah HONDA CIVIC TCR 3’41.128
【ST-Q】No.3 ENDLESS AMG GT4 3’35.572
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 3’32.879
【ST-2】No.6 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10 3’46.122
【ST-3】No.52 埼玉トヨペット GB クラウン RS 3’43.262
【ST-4】No.86 TOM’S SPIRIT GR86 3’52.434
【ST-5】No.50 LOVEDRIVE ロードスター 4’09.288
 

決勝結果・各クラストップ

【ST-X】No.62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3 760Lpas
【ST-Z】No.500 5ZIGEN AMG GT4 721Laps
【ST-TCR】No.75 Team Noah HONDA CIVIC TCR 643Laps
【ST-Q】No.3 ENDLESS AMG GT4 721Laps
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 733Laps
【ST-2】No.255 KTMS GR YARIS 679Laps
【ST-3】No.52 埼玉トヨペット GB クラウン RS 695Laps
【ST-4】No.86 TOM’S SPIRIT GR86 652Laps
【ST-5】No.17 DXLアラゴスタNOPROデミオ 627Laps





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