フォーミュラニッポン2012 Round3
フォーミュラ・ニッポン第3戦オートポリスの勝者は、塚越広大!
5月27日、大分・オートポリスで全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝レースが54周にわたって行われ、
ポールポジションからスタートを切った塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が盤石の走りを見せて完勝。待ちわびた自身初優勝を果たすことになった。
2位にはチームメイトの伊沢拓也が続き、3位には選手権復帰組のロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)が今季初表彰台に上がった。
スタート直後の接触などで中団グループに順位変動が見られたものの、上位陣のポジションはほぼ動きは見られず。
ドコモの2台が待望の1-2フィニッシュを果たし、Hondaエンジンの今季初勝利を実現させた。
今回の塚越の勝利によって、チームおよびドライバーズポイントはともにドコモがトップに浮上。ドライバーランキングは塚越、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)、伊沢拓也と続いている。
決勝結果(トップ6)
1.No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)54Laps 1:23’21.266
2.No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+7.518
3.No. 8 ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)+15.304
4.No.20 松田次生(TEAM IMPUL)+20.424
5.No. 2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)+34.987
6.No. 7 大嶋和也(Team LeMans)+44.204
(写真:島村元子/記事:島村元子)

フォーミュラ・ニッポン第3戦オートポリス、ポール獲得は塚越広大
5月26日、大分・オートポリスで開催された全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の予選で、
ホンダエンジンを搭載する塚越広大(No.41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースレコードを更新してポールポジションを獲得。
昨シーズンに続きポールからスタートを切ることになった。
路面が新しく改修され、バンピーさがなくなり、よりスムーズな走行が可能になったことから、
フリー走行の時点で早くもコースレコードを更新するクルマが続出。
ノックアウト方式の予選でも大半が好タイムをマークする結果につながった。
そんな中、タイヤと新しい路面とのセッティングを合わせ込むことに成功した塚越が、2番手にコンマ5秒の差をつけてトップに君臨。
今季初ポールからシーズン初優勝を目差す。このほか、予選では2番手タイムをマークした山本尚貴(No.16 TEAM無限)だったが、予選後の再車検で車両の不備が判明。
かわりに今季復帰を果たしたベテランの松田次生(No.20 TEAM IMPUL)がフロントローを獲得することとなった。
予選結果(TOP6)
1.No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’28.523
2,No.20 松田次生(TEAM IMPUL)1’29.017
3.No. 7 大嶋和也(Team LeMans)1’29.182
4.No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’29.380
5.No. 8 ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)1’29.625
6.No.38 平手晃平(Projectμ/cerumo・INGING)1’29.663
(写真:島村元子/記事:島村元子)

週末のオートポリスで2&4レースを開催
5月2週目に続き、月末にも全日本選手権フォーミュラ・ニッポンが行われる。「スーパー2&4レース2012」と名づけられた今回の戦いの舞台は九州大分・オートポリス。アップダウンの多いテクニカルなコースは攻めがいがあると、ドライバーが好むサーキット。ここで繰り広げられるのは今シーズン3回目の激戦バトルだ。日本国内の最南端にあるサーキットで開催されるフォーミュラ・ニッポン第3戦。かつては山口県にあるサーキットで盛り上がりを見せたが、近年は九州へと熱心なレースファンが足を運ぶ。
開幕からチームとしての連勝を果たしているのが、中嶋一貴とアンドレ・ロッテラーを擁するPETRONAS TEAM TOM’S。元F1ドライバー(中嶋)とディフェンディングチャンピオン
(ロッテラー)という贅沢なドライバー編成となっている。2戦連続で表彰台に上がった中嶋が現在ポイントランキングトップにつけ、ロッテラーが同2位だ。
最強チームに挑むドライバーとして、闘将・星野一義監督率いるTEAM IMPULのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ。そして、復帰組の ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)らに注目が集
まる。本来ならば、ライバル選手として日本人ドライバーの名を連ねたいところではあるが、最速男の異名をとる小暮卓史(NAKAJIMA RACING)に残念ながら勢いがない。前回のもてぎにおいては、
イージーミスでコースアウト、戦わずしてレースを終えている。なにやら噛み合うものが噛み合わない状態が続いており、キレのある本来の走りがいつ覚醒するのか、ファンはやきもきしているところだ。一方で、元気よさをアピールしているのが、DOCOMO
TEAM DANDELION RACINGの2選手、伊沢拓也と塚越広大だろう。ともに予選、決勝で確実にトップ3に名前を刻む奮闘ぶり。ただ、ともに表彰台の真ん中はまだ今季果たせてはいない。が、虎視眈々と勝利を狙っているのは言うまでもない。
なお、今回の予選は、ノックアウト方式を採用。3回にわたる予選で徐々にアタックできる台数を減らしていく勝ち抜き戦だ。タイヤをうまく使い、タイミングよくアタックできるかどうか、チームそしてドライバーの腕にすべてがかかってくる。
レースウィーク中は、フォーミュラ・ニッポンに加え、全日本ロードレース選手権第4戦ST600クラスも併催。新緑増える恵まれた季節に、サーキットでこだまするエキゾーストサウンドを存分に味わってほしい。
主なスケジュール
・5/26(土) 予選
09:30 – 10:30 フリー走行
12:55 – 13:35 ピットウォーク
14:00 – 14:55 予選・ノックアウト方式
16:30 – 17:05 キッズピットウォーク
・5/27(日) 決勝
09:00 – 09:30 フリー走行
09:50 – 10:10 サーキットサファリ
11:20 – 12:05 ピットウォーク
14:30 – 16:00 決勝 54周
(記事:島村元子)