SUPER GT 2020 Round.1 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2020 Round.1

2020年7月22日

初戦の富士でNo.37 KeePer TOM’S GR Supraが完勝!


午前の決勝後、無観客ながら従来どおり決勝を前にしたイベントとしてオールドライバーアピアランスを実施。マスク装着の姿でドライバーがテレビの向こうで戦いを見守るファンに向けて精一杯手を振り健闘を誓っていた。
 

スタートは午後3時。従来よりおよそ1時間ほど遅いスタートになる中、フォーメーションラップを終えた37号車がスタートダッシュを決めてトップをキープ。だが、後方でGT500の2台が接触。激しく破損したパーツがコース上に散らばったため、レースは2周目からセーフティカーが導入された。一方、リスタート後はほぼポジション通りでの周回が続いたが、動きが見られるようになったのはルーティンのドライバー交代が終わったレース折返しから。強い日差しで気温が上昇、タフな戦いが続く中でスピードある走りを見せてきたのがGR Supra勢だった。
 

一方、予選で上位につけていたNSX-GT勢は決勝でのスピードでGR Supraについていくことができず。また終盤にSCが導入されたことで、リスタート後にGR Supra勢がNSX-GT勢を次々逆転。気がつくと上位5番手までを独占するという驚異のパフォーマンスを見せつけた。優勝はポールスタートの37号車。昨シーズンわずか2ポイントでタイトルを逃した悔しさを払拭する勝利だった。2位にはチームメイトのNo.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組)が続いた。
 

なお、GT300もGT500に引けを取らないレースバトルを展開。激しくポジションが入れ替わる戦いの中でタイヤ無交換を敢行し、トップに躍り出たNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)が新コンビでの初優勝を早速手にしている。
 

・第1戦富士 決勝結果 各クラストップ3
GT500
1.No.37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ組)66Laps 1H53’16.252
2.No.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組)+5.117
3.No.14 WAKO’S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井 翔組)+7.345
 

GT300
1.No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)1H53’57.330 62Laps
2.No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)+3.268
3.No. 5 マッハ車検 GTNET MC86マッハ号(坂口夏月/平木湧也組)+4.596
 

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2020年7月22日

SUPER GTついに開幕!


新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期が続いていたSUPER GTの開幕戦がようやく開催。7月19日、静岡・富士スピードウェイでは予選と決勝を1dayで行うスケジュールの下で実施された。雨模様となった前日、午後遅くに行われた公式練習は、雨は止んだものの霧が立ち込めたことでスタートがディレイ。ほとんど日没に近い状態の中で周回を重ねた。
 

幸い、翌日には天候が好転。午前中に行われたノックアウト予選では気温、路面温度も徐々に上昇し、選択したタイヤによってやや明暗が分かれる結果にもなった。そんな中、GT500クラスでトップタイムをマークしたのは、2017年シリーズチャンピオンのNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ組)。コースレコードを更新し、新たに投入されたGR Supraの初勝利を目指し、まずはポールポジションを獲得した。一方、GT300はQ1予選を2クラス分けして実施。こちらは2018年チャンピオンチームであるNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組)がトップタイムを刻んでいる。
 

・第1戦富士 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No.37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ組) 1’26.550
2.No. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組) 1’26.665
3.No.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組) 1’26.794

 
GT300
1.No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組) 1’36.236
2.No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組) 1’36.297
3.No. 2 シンティア・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝組) 1’36.399

 

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2020年7月17日

SUPER GT第1戦富士 プレビュー 待望の開幕戦、富士で開催へ!


4月に岡山国際サーキットでシーズンオープニングを迎える予定だった2020年SUPER GTシリーズ。世界中を震撼させた新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、モータースポーツイベントに限らず多くのものが暫しの間”停止状態”に陥ることになった。7月に入ってもなお日々感染者が出るものの、”新たな日常”を積み重ねる中で、プロスポーツも徐々に活動を再開し始めている。そして、SUPER GTも今週末の静岡・富士スピードウェイの開幕戦をもって今シーズンの幕開けを宣言することになる。待望の一戦は、どんなストーリーが待ち受けるのだろうか。

■CLASS1車両による新たな戦いへ

2020年という区切りの良い年、SUPER GTのGT500クラスでは新車両での戦いが始まる。というのも、長年協議を重ねてきたDTM(ドイツツーリングカー選手権)との共通車両規則である「CLASS1(クラス・ワン)」が導入され、ついにトヨタ日産ホンダの3メーカーがリリースする車両が新しく出揃うからだ。規則に沿った新たな車両が文字通りスタートラインに立って、新しいシーズンで競う様子は、レースファンにとって大きな楽しみになることは間違いないだろう。

トヨタはTOYOTA GAZOO Racing(TGR)の名称で体制を展開。GR Supraをベース車とするGR Supra GT500をリリースし、6チームで参戦する。LEXUS LC500で昨シーズンのシリーズチャンピオンを獲得したが、GR Supra GT500はその正統進化型と言われており、車両としての信頼性やスピードの高さはお墨付き。レースファンにとっては懐かしさを感じる”スープラ”の登場が、戦いに花を添えそうだ。

GT-Rで挑む日産勢。こちらも正統進化モデルで対抗する。富士スピードウェイを得意とするGT-Rだけに、待ちわびた開幕戦の舞台がここになるのは朗報ともいえる。このサーキットが”お膝元”であるTOYOTA GAZOO Racing勢に一泡吹かせることができるか、注目したい。

一方のホンダはNSX-GTで参戦。名称こそ昨シーズンと同じだが、中身は刷新されている。というのも、駆動レイアウトが変更されたからだ。昨シーズンまではMR、つまりエンジンを車体中央、後輪駆動という組み合わせだったが、前述のようにDTMとの共通車両規則に合わせてFRへと変化を遂げている。エンジンの搭載箇所が変更されたことにより、クルマの特性そのものも変化。公式テストではトライ&エラーを繰り返すことで速さに磨きをかけていると聞く。また、昨シーズンはMRだったために課されていた29kgのウェイトハンディが消滅。タイヤやサスペンションへの負荷が軽減されたことで、クルマのセッティングにもいい影響を与えるのではないだろうか。

一方のGT300クラスは、近年FIA-GT3車両によるエントリーが増えている。だが、これを”黒船襲来”に例え、加熱する争いもまた、GT300クラスの魅力になっていると言えるだろう。今季のシリーズエントリーに顔を揃える車両は14車種30台になるとしており、今シーズンもまた”百花繚乱”の楽しみが味わえそうだ。もちろん、FIA-GT3車両を迎え撃つJAF GT勢そしてマザーシャシーの活躍も忘れてはならない。

■開幕戦は新たなスタイルで実施

”新たな日常”の下で繰り広げられる開幕戦だが、他のスポーツイベント同様、SUPER GTでも様々な見直しを行い、スケジュールを進めていくことになりそうだ。

これまでのSUPER GTでは、土曜日の午前に公式練習を実施。午後にノックアウト方式による予選がGT300、GT500のクラス別で行われていた。そして日曜日は、午前中にトークショーやピットウォーク、さらに決勝直前のドライバーアピアランスなど、見どころあるイベントも数多く用意されていたのだが、今大会のスケジュールでは、土曜日の走行は公式練習に留まり、しかも開始時刻が午後4時からとなっている。

一方、日曜日は午前9時30分から予選がスタート。クラスごとにノックアウト予選を実施する。なお、今回GT300クラスではQ1を2組に分けて行うとしている。予選が終わると、スタッフは近づく決勝に向けて最終調整やメンテナンス等の作業に追われることになるだろうが、ドライバーはトークショーやドライバーアピアランスに”参戦”。これは、今大会が無観客開催になったものの、J SPORTSによる生放送、LIVE配信で応援するファンにむけてのサービスの一環だと考えていいだろう。

スタートも通常より1時間遅く午後3時となっており、66周におよぶ初戦はどのようなバトルが繰り広げられるのだろうか。これまでレースがしたくても出来なかったドライバーたちの熱い思いがぎっしりと詰まった戦いだけに、より一層白熱の走りを目にすることができそうだ。
 

■主なタイムスケジュール

7月18日(土)
16:00 – 17:30 公式練習
17:30 – 17:40 : GT300
17:40 – 17:50 : GT500
 

7月19日(日)
09:30 – 10:13 ノックアウト予選(Q1)
09:30 – 09:40 : GT300 A組
09:48 – 09:58 : GT300 B組
10:03 – 10:13 : GT500
10:23 – 10:51 ノックアウト予選(Q2)
10:23 – 10:33 : GT300
10:41 – 10:51 : GT500
12:30 – 12:50 ドライバーアピアランス
13:00 – 13:20 SGTドライバートークショー
13:40 – 14:00 ウォームアップ走行
14:00 – 15:00 スタート進行
15:00 – 決勝レース(66Laps)





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