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入庫したスカイラインGT-R Mスペック・ニュルの紹介。

GTNETに、スカイラインGT-Rの最終記念モデルとして限定発売された「Mスペック Nür」が入庫しました。Mスペック Nürは、VスペックII Nürと同時発売された特別限定車で、Mスペック Nürの生産台数はわずか250台程度といわれる希少価値の高い絶版車です。
年式は平成14式で、走行距離3万3700km。ボディカラーはスパークリングシルバーメタリックで修復歴は無く、フル装備、整備記録簿付きのワンオーナー車。車検は無く、点検整備及び車検取得後の納車になります。装備品は、オートエアコン、パワーウインドウ、リアワイパー、キーレス、電動ミラーなど、どれも正常に作動します。また、エラー表示は一切ありません。Mスペック Nürは、オークションに出回る機会が少なく、タマ数が極端に希少な存在。
スカイラインGT-Rのグレードの中でも「VスペックII Nür」と「Mスペック Nür」は、最終記念モデルとして限定発売された希少価値の高い人気車だ。仕様をわかりやすく説明すると、後期型のVスペックII又はMスペックをベースに「Nür」の装備を架装したもの。Nürの称号は、GT-Rが開発テストをおこなわれたドイツ・ニュルブルクリンクサーキットをあらわすもので、標準車とは異なるハイパフォーマンスモデルであることを意味する。Mスペック Nürの車両価格は630万円。BNR34のグレードの中で最も高価なモデルになるが、生産台数が250台程度だったため、予約開始日(2002年2月26日)に即日完売した経緯がある。標準車との違いは、搭載されるパワーユニットだ。Mスペック Nürに搭載されるエンジンは、型式こそRB26DETTだが、ニュルブルクリンク24時間耐久レースやスーパー耐久などを想定したN1仕様が搭載されているのだ。
その内容は、シリンダーブロック、ピストン、コンロッド、ウォーターポンプ、エキゾーストマニホールドが品番の異なるN1専用部品が組み込まれ、タービンもハイブーストを想定したメタル軸受タイプに変更される。レースエンジンの製作手法に沿った重量合わせや組み付け精度を高めることで、中域~高回転域にかけてのスムーズな吹け上がりと優れたレスポンスを発揮する。最高出力に変更はないが600ps対応のポテンシャルを秘めているといわれる。
インテリアで注目すべきは、本革シートの採用だ。ショルダー部分にサポート性を高めるバックスキン生地(エクセーヌ)を配置し、職人による手縫いによって1脚ずつ丁寧に仕立てられた逸品だ。また、運転席及び助手席のバックレストには「GT-R」の刺繍が入り、ヒーターを内蔵。ステアリングも標準車の370mmに比べて若干大きい373mmに大径化されている。メーターパネルは、300km/hフルスケールメーターに変更され、ノーマルとの差別化が図られている。
足廻りは、Mスペック同様に市街地走行時の乗り心地を改善するため、専用に開発されたリップルコントロール・ショックアブソーバーを標準装備。乗り心地に大きな影響を及ぼす微小ストローク域の減衰特性を見直し、路面の細かな凹凸を絶妙に吸収する仕様に変更されている。同時に、スタビライザーも変更。フロントはVスペックIIと同じ太さ(22.2mm)だが、リヤについては23.0mmへ小径化。専用ダンパーとの相乗効果により、スポーティなハンドリングを損なわず「しなやかさ」を演出。その他、走りに関する装備はMスペックに準ずるもので、駆動系はアクティブLSDが付きのATTESA E-TS PROを装備する。
エクステリアは、Mスペックに準ずるボディ下面をディフューザーで覆うアドバンスドエアロシステムを装備。ボンネットは、VスペックII NürがNASAダクト付きカーボンボンネットを装備するが、Mスペック Nürは標準車と同じアルミ製ボンネットになる。その他、ボディカラーに特別仕様色のミレニアムジェイドメタリックを追加。リアバンパーには、専用クローム調仕上げの立体グレードエンブレムを仮装する。
ボンネットを開くと、ゴールドの特別塗装が施されたN1仕様のエンジンが搭載。タービン、エキマニ、触媒、マフラーなどの排気系はすべてノーマルのままで、吸気系は純正エアクリーナーボックスが付いていますが、インタークーラーはHKSの大容量タイプに交換されています。エンジンやミッションからの油漏れはなく、コンディションは良好です。
外装は、ノーマル状態をキープしており、純正アルミホイールには新車装着時のポテンザRE040(8分山)が装着。リアバンパーには、専用クローム調仕上げの立体グレードエンブレムが誇らしげに輝きます。フロア下には、アドバンスドエアロシステムが付き、コンディションも良好です。
足廻りは、純正サスペンションと純正ブレンボキャリパーが付く。キャリパーは、発熱による変色やクリア塗装の剥がれも無く、美しいルックスをキープ。ドライブシャフトやタイロッドエンドのゴム製ブーツの状態も良好で、現状のままで車検をクリアできると思われます。