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入庫したスカイラインGT-R VスペックIIニュルの紹介。
GTNETに、スカイラインGT-Rの最終記念モデルとして限定発売された「VスペックII Nür」が入庫しました。生産台数は正式には公開されていませんが、750台程度と言われています。最終モデルのVスペックII Nürは、世界中のスカイラインGT-Rファン憧れのグレードであり、上質なタマは海外流出している状況です。上質なタマが国内オークションに出品される機会は年間に数台程度と極端に少なく、今後はさらに減少することが予想されます。GTNETでも「この先、これほど程度の良いVスペックII Nürは出てこないかも・・・」と自負する1台です。
GTNETが在庫するVスペックII Nürの年式は平成14年5月、走行距離3万4300km。ボディカラーのミレニアムジェイドメタリックは、コレクターに最も人気が高いカラーで、生産台数はわずか200台程度といわれています。修復歴は無く、フル装備、整備記録簿付きの禁煙車。車検は無く、点検整備及び車検取得後の納車になります。車両評価は年式を考慮して4.5点。年式を除外すると5点評価できる逸品です。VスペックII Nürは、オークションに出回る機会が少なく、タマ数が極端に少ない希少車です。
スカイラインGT-Rの最終記念モデル「VスペックII Nür」の仕様をわかりやすく説明すると、VスペックIIをベースにN1用エンジンを搭載した車両が「VスペックII Nür」になる。車両価格は609.8万円。ベース車両のVスペックIIより35万円高くなるが、販売数が1000台限定とあって予約開始日の2002年2月26日に即日完売した超プレミアムモデルだ。
VスペックIIにN1仕様のエンジンを搭載したモデルにVスペックII N1(N1耐久レース参戦用のベースモデル)があるが、軽量化としてエアコン、オーディオ、リアワイパー、リモコンミラーレスの他、装備が簡素化されている。VスペックII Nürは、ベース車両がVスペックIIになり、快適装備を標準装備。車体重量は、VスペックII N1の1550kgに対してVスペックII Nürは1560kgで10kg増加する。仕様的にはBNR34GT-R最強スペックといえる内容だ。
パワーユニットは、専用のピストン、コンロッド、ブロックなどをレースエンジンの製作手法に沿った重量合わせをおこない、組み付け精度を極限まで高めたN1仕様を搭載。ウォーターポンプやエキゾーストマニホールドもN1用部品を組み込み、タービンについてもハイブースト対応のメタル軸受に変更されている。最高出力に変更はないが、中域~高回転域にかけてのスムーズな吹け上がりと優れたレスポンスが発揮され、N1用シリンダーブロックを用いることで600psに対応するといわれる。ヘッドカバーのカラーにはゴールド塗装が施され、明確な差別化が図られている。
パワートレイン系や足廻りの仕様は、VスペックIIに準じる。駆動系は、独自の4WDシステムにアクティブLSDを統合したアテーサE-TS PROを標準装備する。インテリアは、専用の300km/hフルスケールメーターを標準装備。シートについては、Mスペック Nürは本革シートを装備するが、VスペックII Nürは、VスペックIIと同じファブリックを使用する。マルチファンクションメーターには、VスペックやVスペックII同様に、吸気温度と排気温度の表示が可能になる。
エクステリアは、エンジンやデフ周りを専用ディフューザーで覆い、フロア下側を流れる走行風を整流するアドバンスドエアロシステムを搭載。また、VスペックII同様、ボンネットの材質がアルミ製からカーボンファイバー製に変更され、約4kgの軽量化を実現。ボンネットにはNASAダクトが設けられ、走行風をタービン周辺に効率よく送り込むことでエンジンルーム内の温度を低減。リヤバンパーにクローム調仕上げの「VスペックII Nür専用立体グレードエンブレム」が付く。ボディカラーは、特別塗装色のミレニアムジェイドメタリックが用意される。
ボンネットを開くと、ゴールドの特別塗装が施されたN1仕様のエンジンが搭載。触媒やマフラーはNISMOヴェルディナNE-1に交換されており、マフラーの外観及びサウンドも良好です。特筆すべくは、NISMOスポーツリセッティングが施されており、エンジンルーム内のバルクヘッドにエンブレムが装着されています。油漏れなどはなく、コンディションは良好です。
外装は、基本的にノーマルですが、サイドステップ、リアアンダー、リアウイングのフラップがNISMO製エアロパーツに換装。ボンネットは、VスペックIIの証である「NASAダクト付きカーボンボンネット」を標準装備。アルミホイールは、BBS LMの18インチに交換されており、タイヤはポテンザRE11の265/35R18(5分山)を装着。リム部クリア塗装のコンディションも良く、ホイールナットもBBS純正品が装着します。リアバンパーには、専用クローム調仕上げの立体グレードエンブレムが誇らしげに輝いています。ヘッドライトに曇りや黄ばみは無く、フロント廻りに目立った飛び石によるキズは見当たりません。フロア下には、アドバンスドエアロシステムを装備。とくに下廻りには、錆や腐食がほとんど見当たらず、極上のコンディションといえるでしょう。
足廻りは、純正サスペンションにダウンスプリング、純正ブレンボが装着。ブレンボキャリパーは、発熱による変色やクリア塗装の剥がれも無く、美しい状態を保っています。ドライブシャフトやタイロッドエンドのゴム製ブーツの状態も良好で、現状のままで車検をクリアできると思われます。