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BestTime 1分32秒170 ※ノーマル 1分34秒573
減衰力推奨値:F:8段目/R:8段目
(FR:ADVAN NEOVA 245/40-18)
セントラルサーキットにサイバーエンジニアリング製サスペンションキットを装着したランサーエボリューションX(GSR/5MT車)を持ち込み、サスペンションの評価テストをおこないました。路面が波打つストレート区間の印象は、ノーマルサスペンションで気になった“フワフワとした挙動”は表れず、サスペンション交換後は剛性感のある“ビシッとした走り”を確認できました。1〜2コーナーにかけての挙動も、ノーマルサスペンションの時のような腰砕けを感じさせず、安定感が増した印象です。同様に、フルブレーキング時のノーズダイブも少なくなり、制動距離の短縮などノーマルサスペンションとのポテンシャルの違いを確認できました。
メーカー曰く“ストリート用サスペンションキット”との位置づけですが、サーキット走行にも耐えられるだけのポテンシャルを備えていますね。ノーマルエンジンとハイグリップラジアルタイヤの組み合わせなら、むしろ「このぐらいのバネレート&減衰力の組み合わせの方が適しているのでは?」と思わせる仕上がり具合です。扱いやすく、それでいてスポーティなハンドリングも楽しめる完成度の高い製品といえそうです。
エンジンチューニング(大幅パワーアップ)が施された車両にSタイヤを装着したり、快適装備をすべて取り外して軽量化したタイムアタック仕様であれば、もっとハードスペックのサスペンションが必要になるかも知れません…。しかし、今回用意されたテスト車両(マフラー交換程度)であれば、ベストマッチングといえるでしょう。
減衰力は、前後とも16段調機能を備えています。とりあえず、ワインディングと同じ固さ(前後とも16段調整の8段目)で走行することにしました。当初、減衰力が足りずピットに戻って固くする必要があると思っていましたが、実際に走行してみるとワインディングと同じポジションでベストな走りを体感できました。セントラルサーキットやミニサーキットをハイグリップラジアルタイヤで走行する場合、この減衰力設定をぜひ試してください。富士スピードウェイや鈴鹿サーキットのようなハイスピードコースを走行する場合でも、減衰力を8段分固くできる余裕があるので、十分対応できると思いますし、ハイバネレートへの換装も楽しみのひとつになると思います。
テスト走行中、テールを滑らす走りも試してみましたが、ノーマルサスは外へ外へ逃げて行くのに対し、Cyberの足はある一定のアングルでリヤの流れ出しが止まり、アクセル操作に応じて前へ進んでくれます。また、スライド量が一定なので、ステアリングを慌ただしく操作する必要もありません。コントロール性が極めて高く、スポーティな走りが体感できます。
Cyber Engineeringスポーツサスペンションシステム+ADVAN NEOVA
ノーマルサスペンション+ADVAN NEOVA
テストドライバー:青木孝之選手
テストコース | セントラルサーキット |
路面コンディション | ドライ |
テスト車両 | ランサーエボリューションX GSR/5MT |
Cyberサスペンション + アドバンネオバ |
タイム:1:32.170 |
ノーマルサスペンション + アドバンネオバ |
タイム:1:34,573 |