2013 FUJI SPRINT CUP - イベント・レースレポート

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2013 FUJI SPRINT CUP

2013年12月2日 更新

FUJI SPRINT CUP最終日、大団円にて終了!

11月24日、静岡・富士スピードウェイでJAF Grand Prix SUPER GT & SUPER FORMULA ~FUJI SPRINT CUP 2013~のイベント2日目が行われ、全日本選手権スーパーフォーミュラおよびSUPER GT第2レースをはじめとするイベントが行われた。

 

前日に引き続き、寒さを感じながらも青空が広がった富士スピードウェイは終日レース日和に恵まれた。まずパレードやイベントで出走する全車両がグリッドにつく「オールグリッドウォーク」などのセレモニーが行われ、イベントをより華やかなに演出。そして、お昼前にはスプリントカップ恒例となった「レジェンドカップ」が行われた。このレースは往年の名選手らが“オヤジたちの熱いバトル”を繰り広げるお楽しみの一戦なのだが、あまりのヒートアップぶりに今回はルールを変更。オーナードライバーとコンビを組んでTOYOTA 86もしくはスバルBRZを駆っての戦いとなった。

 

それでもなおアツくなるドライバーたちには、笑いを誘うようなユニークなペナルティが提示されるなど、今回もネタたっぷりのオモシロおかしいレースとなったが、その中で優勝をさらったのは元F1ドライバーの片山右京氏と彼が監督を務めるチームドライバーの谷口信輝のコンビ。ともに“魅せる”パフォーマンスが十八番のドライバーとあって、観客も多いに盛り上がった様子だった。

 

午後一番のレースとなったのは、スーパーフォーミュラ。22周、100kmの戦いはシリーズ最終戦で観ることができなかったチャンピオン争いに絡んだドライバーたちによるシーズン最後の戦いにもなった。最終戦を欠場し、チャンピオンを獲り逃したアンドレ・ロッテラーは予選14位と出遅れた。また、その最終戦で劇的な逆転の末にタイトルを手にした山本尚貴も9番手と決してベストとはいえないポジションからのスタートを強いられた。

 

レースは自身初ポールポジションを手にしていた国本雄資が好スタートを決め、逃げの態勢を敷く。背後からは予選2番手のロイック・デュバルが国本を追い立てるものの、逆転のチャンスはなかなか巡ってこない。そのうちに2台の差がじわりじわりと離れていった。結果,終盤になっても2台の動きには変化はなく、変わりに3位以下のポジション争いに小さな変動があったに留まり、トップの国本、2位のデュバル、3位には予選5番手からスタートした松田次生が続くこととなった。

 

◎SUPER FORMULA決勝結果(トップ6)
1.No. 39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)31’27.103 22L
2.No. 8 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)+1.632
3.No. 20 松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)+2.548
4.No. 1 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)+3.750
5.No. 16 山本尚貴(TEAM 無限)+4.661
6.No. 19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)+5.257

 
午後、2時すぎからはSUPER GTの第2レースが前日同様にGT300、500の順に開催された。前日の第1レースの動向を参考に、今季最後のレースに挑むことになったのだが、各クラスともそれぞれ盛り上がりのある戦いを披露した。

 

まず。GT300ではポールポジションから第1レースに続いての連勝を目指す3号車星野がスタートを決めるべく、相当の意気込みを見せた。だがそれが裏目に出て完全なフライングスタートになり、後にペナルティを科せられることに。代わってトップに立ったのは予選2番手スタートの55号車の高木だったが、後続車両の勢いに飲まれるように次第にポジションを下げてしまう。

 

その一方であっという間にトップの座を奪取したのが、2号車の加藤寛規。マクラーレンMP4-12Cを巧みにドライブするベテランドライバーの極みを存分に披露する。予選3番手の11号車の平中が前方の車両を逆転して2位に浮上、最終盤に加藤へと迫り、激しいテール・トゥ・ノーズへと持ち込んだのだが…。トップを快走していた加藤に対し、平中はすでにバトルを繰り返した後。そのため、タイヤに余力はなく、いっぱいいっぱいの状態。結果、加藤が破顔一笑の勝利を手にすることとなった。

 

また、第1、第2レース総合結果により、JAF Grand Prixタイトルを手にしたのはNo.11 GAINER DIXCEL SLSとなった。

 
大会のラストレースとなるGT500がスタートした午後3時35分。ほぼ夕暮れ時が迫る中、各車がスタンディングスタートを経て、1コーナーへと向っていった。トップからスタートを切った6号車の大嶋は、優勝をさらったシリーズ最終戦同様に力強い走りで盤石の態勢。これに続いたのは早々にポジションを一つ上げた36号車の中嶋。そして3番手には、12号車のJP・デ・オリベイラが7番手から大きくポジションアップを果たしていた。

 

実力者によるバトルを期待したいところだったが、中盤以降、2位と3位との差が大きく開き、3番手オリベイラは4位に後退していた38号車の平手から猛追を受け、ポジション死守にすべてを費やすことになってしまった。2番手中嶋は最後の最後までトップ大嶋に要所要所で仕掛けて行くのだが、ついに万策尽きる形でチェッカー。結果、6号車がポール・トゥ・ウィンを達成した。

 

なお、GT500は総合結果で17号車が最高ポイントを獲得、JAF Grand Prixタイトルを手中に収めた。

 
◎SUPER GT決勝結果(各クラストップ3)
・第2レース
GT500
1.No. 6 大嶋和也(ENEOS SUSTINA SC430)34’31.193 22L
2.No. 36 中嶋一貴(PETRONAS TOM’S SC430)+0.229
3.No. 12 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(カルソニックIMPUL GT-R)+11.921

GT300
1.No. 2 加藤寛規(エヴァRT初号機アップルMP4-12C)36’42.791 22L
2.No. 11 平中克幸(GAINER DIXCEL SLS)+0.576
3.No. 4 谷口信輝(GSR 初音ミクBMW)+4.053



2013年11月25日 更新

GTとフォーミュラの祭典、FUJI SPRINT CUP2013が開幕!

11月23日、静岡・富士スピードウェイにおいてJAF Grand Prix SUPER GT & SUPER FORMULA ~FUJI SPRINT CUP 2013~が開幕。初日は、SUPER GTの第1、第2レース予選および第1レース決勝と、SUPER FORMULAの予選が行われた。

 

雪化粧した富士山が後方にそびえ、好天気に恵まれたこの日の富士。まずはSUPER GTの予選がスタートした。GT300、500各クラス別のスプリントレースを実施するにあたり、予選もクラス毎に第1、第2レースに分かれてタイムアタックを繰り広げた。

 

シーズン中、チームやドライバーを悩ませたハンディウェイトもなく、タイヤ選択も自由。個々のドライバーが存分に自分のポテンシャルを発揮できるとあって、早くも予選からヒートアップ! 存分なアタックを披露したようだ。GT300では、ゲーマーからリアルレーサーへの登竜門として知られるニッサンGTアカデミー卒業生が特別枠で富士初見参。No.35 NISMO ATHLETE GT-R GT3をドライブし、アレックス・バンカムは予選3番手、ルーカス・オルドネスが予選5位と健闘する姿が光った。

 

さらにGT500はセッション終盤に目まぐるしく順位を入れ替える、“手に汗握る”タイムアタックが行われ、僅差でのグリッド争いに観客も大いに盛り上がった。

 

◎SUPER GT予選結果(各クラストップ3)
・第1レース
GT500
1.No. 18 山本尚貴(ウイダー モデューロHSV-010)1’30.835
2.No.100 小暮卓史(RAYBRIG HSV-010)1’31.079
3.No. 38 立川祐路(ZENT CERUMOSC430)1’31.252

GT300
1.No. 3 佐々木大樹(S Road NDDP GT-R)1’37.147
2.No. 11 ビヨン・ビルドハイム(GAINER DIXCEL SLS)1’37.497
3.No. 35 アレックス・バンカム(NISMO ATHLETE GT-R GT3)1’37.502

・第2レース
GT500
1.No. 6 大嶋和也(ENEOS SUSTINA SC430)1’30.701
2.No. 38 平手晃平(ZENT CERUMOSC430)1’30.7953
3.No. 36 中嶋一貴(PETRONAS TOM’S SC430)1’30.860

GT300
1.No. 3 星野一樹(S Road NDDP GT-R)1’36.736
2.No. 55 高木真一(ARTA CR-Z GT)1’37.122
3.No. 11 平中克幸(GAINER DIXCEL SLS)1’37.634

 
一方、SUPER FORMULAは午前中にフリー走行を行い、午後から予選を迎えた。いつもであれば、ノックアウト方式のタイムアタックだが、今回は25分のシンプル予選。コースインのタイミングや短期間でのセットアップを慌ただしく、しかしながら予定どおりに消化した。

 

その中でベストアタックを見せたのが、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)。自身初となるポールポジションを手にすることに成功した。

 

◎SUPER FORMULA予選結果(トップ6)
1.No. 39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)1’22.718
2.No. 8 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)1’22.810
3.No. 38 平手晃平(P.MU/CERUMO・INGING)1’22.829
4.No. 19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)1’22.870
5.No. 20 松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)1’22.914
6.No. 1 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)1’22.961

 

大会初日の午後からはSUPER GTの第1レース決勝が各クラス別に行われた。まずはGT300が午後2時5分から22周・100kmの戦いに挑んだ。普段は必要としないスタンディングスタートを採用する今回、そのようなスタートを想定していないGTカーでのスタートに手こずるドライバーも少なくなく、初のポールスタートを切った3号車の佐々木もそのひとりだった。代わってトップに躍り出たのは、なんと日本での初レースとなる35号車のバンカム。攻めの走りであっという間に後続を引き離していく。

 

だが、好事魔多し。日本でのGTカーに装着されたタイヤ、コースの縁石などあらゆる要素に初挑戦のバンカムはマネージメントの采配が十分でなく、レース後半にタイヤバーストという痛い代償を支払うハメに。結果、じわりじわりとポジション挽回に勤しんだ3号車がトップへと返り咲き、自身初優勝を手にすることとなった。2位には安定した走りが光った11号車のビルドハイムが続いている。

 

GT500の第1レースは午後3時35分にスタートが切られた。気温13度、路面温度15度ながらすっかり晩秋の天気とあって、それぞれのドライバー、チームが選択したタイヤによって明暗分かれる結果が出ている。ポールポジションの18号車山本はスタートに大きく出遅れ、さらにはタイヤのグリップ不足に終始苦しみ表彰台の一角をも逃すことになった。

 

代わって3番手スタートの38号車立川と予選2位の100号車の小暮が激しいトップ争いを展開していたが、これも終盤になるとペースダウン。タイヤがもたない2台に対し、終盤に秀でた速さを見せたのが17号車の塚越広大だった。予選5番手ながら、タイヤに熱が入るとペースアップし、次々とライバル達を蹴散らして終盤はトップ2台をあっという間に飲み込んでしまう快走ぶりだった。

 
◎SUPER GT決勝結果(各クラストップ3)
・第1レース
GT500
1.No. 17 塚越広大(KEIHIN HSV-010)34’37.791 22L
2.No. 38 立川祐路(ZENT CERUMOSC430)+3.285
3.No.100 小暮卓史(RAYBRIG HSV-010)+4.439

GT300
1.No. 3 佐々木大樹(S Road NDDP GT-R)36’38.256 22L
2.No. 11 ビヨン・ビルドハイム(GAINER DIXCEL SLS)+1.200
3.No. 55 小林崇志(ARTA CR-Z GT)+9.302



2013年11月22日 更新

GT&フォーミュラレースの祭典、「JAF Grand Prix SUPER GT&SUPER FORMULA FUJI SPRINT CUP 2013」が富士で開幕

11月23-24日、静岡・富士スピードウェイにて「JAF Grand Prix SUPER GT&SUPER FORMULA FUJI SPRINT CUP 2013」が開催される。すでに両カテゴリーともシリーズ戦が終了、チャンピオンも決まっている。それだけに、プレッシャーから解放されたドライバーたちが今シーズン最後のホットな戦いを見せる「モータースポーツの祭典」として大いに盛り上がることだろう。

■シリーズ戦とは異なる、ビッグタイトルが懸かった一戦

2010年から富士スピードウェイを舞台として開催されることになったこの一戦。「富士スプリントカップ」と呼ばれる一方で「JAFグランプリ」とも言われている。遡ること1969年に日本自動車連盟(JAF)主催のレース「JAFグランプリ」がスタートし、国内最高峰のレースイベントのひとつとして開催されてきたものだが、現在のJAFグランプリは株式会社GTアソシエイション(GTA)、株式会社日本レースプロモーション(JRP)、富士スピードウェイ株式会社、富士モータースポーツクラブ(FMC)が主催している。

レースそのものはノンチャンピオンシップレースではあるが、JAFグランプリという名称が引き継がれており、JAFがF1の日本グランプリに次ぐ存在として位置づける大会でもある。しかも、富士での決戦は今年がラストイヤー。ということで、いつものシリーズレースとはひと味もふた味も異なるモータースポーツの醍醐味を味わうことができる貴重な一戦になることだろう。

■全レース、スプリント形式で開催

フォーミュラレースと異なり、GTレースは通常2選手で1台のクルマをドライブする形が採用されている。しかし、今大会では、「スプリントレース」という名前のとおり、すべてが「スプリント形式」で実施される。SUPER FORMULAとSUPER GT揃って決勝距離は100km。フォーミュラレースは給油、タイヤ交換の義務がなく、文字通りのスプリント戦に。先の鈴鹿でもスプリントに近いレースではあったが、2レース目にはタイヤ交換の義務付けがあった。それを考えると、今回こそが「ノンストップのガチバトル」の集大成となるだろう。

しかも、最終戦鈴鹿を欠場したアンドレ・ロッテラー選手も富士には参戦。新たなチャンピオンとなったばかりの山本尚貴選手との直接対決も大いに気になるところ。なお、予選は通常のノックアウト方式ではなく、25分間の走行を経て順位を決定する。チーム戦略も見どころとなる予選から目が離せない。

一方、SUPER GTは、100kmを1選手が走破するスタイルとなり、いつものドライバー交代は行わない。しかも、GT500とGT300がそれぞれクラス別でスプリントレースを繰り広げるのだ。自分だけのドライブで戦う形式は、スプリントカップならではのお楽しみ。クラス混戦の渋滞もなく、つねにハードなバトルが勃発してもおかしくないという、いつものGTレースでは見られない意外な展開も起こり得る。ただ、順位については、2レース合算でのカウントとなるため、ここだけはいつものGT色が存在するため、GTならではの総力戦の一面も楽しむことができる。

 

■フォーミュラ、GTともに現行マシンのラストレース

SUPER FORMULAにおいて今シーズンをもって使用終了となったSF13。スイフト社&トヨタまたはホンダV型8気筒3400cc自然吸気エンジンというパッケージの車両は今大会が見納めにとなる。さらに、SUPER GTでもGT500の車両がこの戦いがラストレースに。こちらも来シーズンから車両規定が大幅に変更され、現行車両でのレース参加が不可能となるため、総決算となる戦いをしかと見届けて欲しい。

■この他、恒例のレジェントカップなど見どころ満載!

富士スプリントカップの見どころといえば、現役ドライバー以上に盛り上がる「レジェンドカップ」も見逃せない。恒例のこの一戦、往年のトップドライバーたちが縦横無尽にサーキットを好走。ときには度が過ぎた!? アツすぎるバトルに会場は騒然、抱腹絶倒という「楽し過ぎる」レース展開にもなってしまうが、それを期待するファンも今や多いと思われる。

今大会は“GOOD SMILE LEGEND CUP”として開催されるこの一戦には、高橋国光氏、星野一義氏、中嶋悟氏、長谷見昌弘氏、黒澤元治氏、関谷正徳氏、鈴木亜久里氏、土屋圭市氏、片山右京氏、近藤真彦氏ら日本のモータースポーツ界にはなくてはならないビッグネームが一同に出走する。これだけでも、「贅沢」なレースであることがわかるだろう。

戦闘車輌はトヨタ86とスバルBRZを使用。さらに、今シーズンは、ペアを組むレースになったため、当日はどのようなコンビネーションでの一戦になるのか。こちらも楽しみだ。

 

■主なタイムスケジュール

 

11月23日(土)
◎SUPER FORMULA
09:45 – 10:15:フリー走行
11:55 – 12:20:予選

◎SUPER GT
予選
・第1レース
08:05 – 08:25 : GT300
08:25 – 08:45 : GT500
・第2レース
08:50 – 09:10 : GT300
09:10 – 09:30 : GT500

決勝
・第1レース
14:05 – GT300(22Laps)
15:35 – GT500(22Laps)

◎ピットウォーク
10:25 – 11:00
11月24日(日)
◎LEGEND CUP
07:45 – 08:25:予選
11:25 – :決勝(10Laps)

◎SUPER FORMULA
12:45 – :決勝(22Laps)

◎SUPER GT
・第2レース
14:05 – GT300(22Laps)
15:35 – GT500(22Laps)

◎その他
08:35 – 08:50 パレード
08:50 – 09:15 オールグリッドウォーク
09:30 – 09:40 パレード
16:35 -  グランドフィナーレ・表彰式

 








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