スーパー耐久2024 Round.6 予選 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2024 Round.6

2024年10月28日

スーパー耐久第6戦岡山、2グループに分けて決勝を実施


10月26、27日、岡山国際サーキットにおいて、ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEの第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催された。27日の決勝は、クラス別に2グループ制のレースとして実施(ST-Qは両グループに区分)され、午前中のグループ2では・・・・・・が、そして午後スタートのグループ1では、・・・・が優勝を遂げている。
 

シーズンも大詰めを迎えている今年のスーパー耐久シリーズ。残すとところ今回の岡山と最終戦の富士のみとなった。全9クラス全59台によるレースを実施するとあり、岡山では決勝レースを2グループに分けて実施、日曜日は午前と午後にそれぞれグループ別の戦いを展開することになっている。
 

予選

土曜日に行なわれた予選は、全クラスごとに実施。秋晴れの天気に恵まれるなか、アタック合戦を繰り広げた。
 

・総合トップタイムは、ST-XクラスのNo.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3
 
土曜日の午前中にはフリー走行を実施。午後の予選で総合タイムをマークしたのは、ST-Xクラスの33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/太田格之進/チェン・ディーン/リアン・ジャトン)だった。Aドライバーとしてまずトップを奪うと、Bドライバー予選でもトップタイムを刻む。33号車は文句なしで総合トップタイムをマークすると、第2戦の富士24時間レース以来となるシーズン2回目のポールポジションを手にしている。また、同クラスとしては、2番手にNo.1 中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥)、3番手にNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/小山美姫/嵯峨宏紀)がつけることになった。
 

グループ1の中で最多車両となるST-Zクラスでは、ランキングトップのNo.52 埼玉 GB GR Supra GT4(山﨑学/吉田広樹/服部尚貴/野中誠太)が絶対的速さをアピールし、クラストップタイムをマークした。ST-TCRクラスにおいては、No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/辻本始温)がトップ通過を果たすと、その”僚友”であるNo.98 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(KIZUNA/リ・ジョンウ/山本聖渚)がこれに続く活躍を見せている。4台がエントリーしたST-Qは決勝では、2台ずつグループ分けされることになるが、グループ1で出走するなかでのトップは、No.271 Honda CIVIC TYPE R CNF-R(大津弘樹/佐藤蓮)が獲得。SUPER GTでもコンビを組むふたりのS耐レースもファンにとっては楽しみな組合せとなった。そしてグループ2でのトップタイムをマークしたのは、No.61 SUBARU HighPerformanceX Future Concept(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史)。総合でも5番手タイムと好位置につけた。なお、ST-1は、これまでどおりNo.2 シンティアム アップル KTM (井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)1台の参戦となるが、速さと安定感を発揮して、ST-Xクラスに続く総合7番手のグリッドを手にしている。ST-2では、予選トップをほぼ”定位置”にしているNo.6 新菱オートDXL夢住まい館EVO10(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄)が獲得した。
 

グループ2でのレースを迎えるクラスでは、ST-3のNo.15 岡部自動車Z34(前島秀司/長島正明/銘苅翼/元嶋成弥)がグループ総合トップタイムをマークすることに成功。ST-4は、No.66 odula TONE MOTUL ROADSTER RF(猪股京介/徳升広平/大野尊久/伊藤裕仁)がトップにつけている。そして、最大数となる14台で競うことになったST-5クラスでは、No.88 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/岡本大地/有岡綾平/吉田綜一郎)がクラスポールを獲得する結果となった。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3 3’00.534
【ST-Z】No.52 埼玉 GB GR Supra GT4 3’12.843
【ST-TCR】No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC 3’12.733
【ST-Q_Gr1】No.271 Honda CIVIC TYPE R CNF-R 3’18.842
【ST-Q_Gr2】No.61 SUBARU HighPerformanceX Future Concept 3’22.839
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 3’09.041
【ST-2】No.6 新菱オートDXL夢住まい館EVO10 3’19.713
【ST-3】No.15 岡部自動車Z34 3’20.490
【ST-4】No.66 odula TONE MOTUL ROADSTER RF 3’26.661
【ST-5】No.88 村上モータースMAZDAロードスター 3’38.520
 

決勝

・グループごと開催の決勝。Gr.1はCraft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3、Gr.2は15号車岡部自動車Z34が制する
 
迎えた翌日の決勝。連日のドライコンディションのなか、まず午前8時30分という”早朝”から、グループ2の3時間レースが行なわれた。ST-3/4/5、ST-Q(12号車と61号車)の全27台が出走した。
 

各車、各クラスとも極めてクリーンな展開が続き、そのなかでGr.2のポールポジションであり、かつST-3クラストップからのスタートを切った15号車が先頭で快調にレースを牽引する。同クラス同士の戦いもつねにリードし、安定感ある走りでこのままトップを譲ることなくチェッカー。ポール・トゥ・ウィンを達成した。ST-4ではクラスポールの66号車と予選クラス2位のNo.3 ENDLESS GR86(坂裕之/菅波冬悟/小河諒)の攻防戦となる。早々に3号車がリードを奪うも、66号車はその後逆転を果たし、再びクラストップで周回を重ねることに成功。この流れを変えることなくクラスとしてのトップチェッカーを受けると同時に、待望のシーズン初優勝を遂げている。
 

ST−5クラスはスタート直後から激しい鍔迫り合いを展開。クラスポールの88号車に後続車の2台が迫り、抜きつ抜かれつの首位争いを繰り広げた。ピット作業でも差はなく、それぞれが力を引き出してのポジション争いとなったが、終盤に本領発揮となったのが88号車。最後の最後に”定位置”を奪い取り、5クラスのポール・トゥ・ウィンを達成している。2台でのクラス争いとなったST-Qクラスは、No.12 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept(川田浩史/堤優威/阪口良平)が、クラスポールスタートの61号車に対し、4周の差をつけて勝利した。
 

決勝結果・グループ2

【ST-3】No.15 岡部自動車Z34 3:01’19.524 102周
【ST-4】No.66 odula TONE MOTUL ROADSTER RF 99周
【ST-5】No.88 村上モータースMAZDAロードスター 95周
【ST-Q_Gr2】No.12 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept 85周
 

午後を迎える頃には天気が下り坂となった岡山。13時30分に号砲となったST-X/Z/TCR/1/2、ST-Q(32号車と271号車)によるグループ1の決勝はドライコンディションでの幕開けだったが、スタートから1時間が過ぎるころにはぽつりぽつりと雨が落ち始めた。
 

ちょうど、ルーティンのピット作業と重なるタイミングでもあったが、総合ポールスタートの33号車はスタート直後にトップ奪取を許したNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/小山美姫/嵯峨宏紀)からポジション奪還に成功。終盤になると、強敵のNo.14 中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥)がひたひたと迫ったが、ペースの良い33号車は築き上げたマージンを活かし、14号車に11秒近い差をつけて今季2度目のトップチェッカーを受けた。
 

序盤、激しいトップ争いを見せたST-Z。しかし、クラス2番手から勢いを見せたNo.34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4(加納政樹/平安山良馬/安田裕信/大草りき)がクラスポールの52号車を退ける。結果、34号車がそのまま力走を見せて今シーズン初優勝を達成。一方の52号車は厳しいレース展開を強いられながらも3位でチェッカーとなったが、レース後に2位チェッカーを受けた車両に対し、技術規則違反が課せられたことを受けて繰り上げ2位に。これによって、最終戦を待たずしてクラスチャンピオンを手にすることとなった。
 

ホンダ・シビック・タイプR TCR同士によるバトルとなったTCRクラス。しかも同じチーム”僚友”同士の攻防戦となるなか、コツコツとライバルに対して差を広げることに成功した97号車がポール・トゥ・ウィンを果たしている。さらに、1台参戦のST-1クラスでは、2号車が安定感ある走りを披露してフィニッシュを達成。ST-2もクラスポールスタートを切った6号車がライバルからの猛追に対し、タフな防戦を強いられるシーンもあったが、粘りある走りが結実。大終盤に再びクラストップを奪還し、ついにシーズン初優勝を果たすことになった。グループ1のST-Qクラストップでスタートを切った271号車。SUPER GTでもコンビを組む大津弘樹、佐藤蓮選手による好走に期待がかかったが、レース中はガレージ内での作業が続く苦戦。結果、100周を走破したNo.32 ORC ROOKIE GR Yaris DAT concept(MORIZO/豊田大輔/佐々木雅弘/小倉康宏)の勝利となった。
 

決勝結果・グループ1

【ST-X】No.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3 3:01’00.900 111周
【ST-Z】No.34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4 105周
【ST-TCR】No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC 104周
【ST-Q_Gr1】No.32 ORC ROOKIE GR Yaris DAT concept 100周
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 104周
【ST-2】No.6 新菱オートDXL夢住まい館EVO10 101周





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