スーパー耐久2023 Round.5 本選 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2023 Round.5

2023年9月4日

スーパー耐久第5戦、DENSO LEXUS RC F GT3がポール・トゥ・ウィン!


9月2、3日、栃木・モビリティリゾードもてぎにおいて、ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONEの第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が開催された。厳しい暑さが残る中、5時間のタフな戦いを制したのはST-XクラスのNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)。総合トップからスタートを切り、5時間の熱戦を走破し、ポール・トゥ・フィニッシュを果たした。また、レクサスRC F GT3による”S耐”初勝利でもあった。
 

およそ1ヶ月強のインターバルを経て迎えた第5戦。レースウィーク中のもてぎは、関東地方に接近していた台風12号が熱帯低気圧に変わった影響もあってか、連日厳しい暑さに見舞われた。今回は、ST-5クラスが台数調整のために”お休み”。これにより、全8クラス、45台が参戦することになる。
 

予選:DENSO LEXUS RC F GT3が今季2度目のPP獲得

蒸し暑さと強い日差しの中で行なわれた予選。総合トップタイムをマークしたのは、ST-XクラスのNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3。今シーズン2度目のポールポジション獲得となった。Aドライバーのタイムアタックも上位3台が僅差のタイム争いを見せていたが、続くBドライバー予選とのタイム合算で”アベレージ”が一番高い31号車トップに立つこととなった。
 

10台によるアタック合戦を展開したのは、ST-Zクラス。No.22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS(北園将太/千代勝正/山野直也)が合算でのトップタイムをマーク。一方、ホンダシビック・タイプR TCRが前大会から参戦しているST-TCRクラスはNo.97 Racer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治/森山冬星)が2大会連続でクラスポールタイムをマーク。新型車両ならではの速さを存分にアピールしている。ST-Qクラスは、シーズン最多となる7台が揃った。その中でトップタイムを刻んだのは、No.230 ニッサンZレーシングコンセプト(平手晃平/佐々木大樹/高星明誠)。A、B両ドライバーがクラストップタイムをマークし、第2戦富士以来の参戦ながら高い戦闘力を見せつけた。前大会は”お休み”だったST-1クラスでは、No.2 シンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)がトップに。そして、ST-2クラスでは、A、B両ドライバーがクラストップタイムを刻むアタックを披露。No.6 新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄)は、今シーズン4度目のクラスポールを奪取した。また、ST-3のクラスポールを手にしたのは、No.25 raffinee 日産メカニックチャレンジ Z(山口智英/松田次生/佐藤公哉/藤原大暉)。僅差のアタック合戦を繰り広げている。そして、ST-4クラスは第3戦以来、2戦ぶりの参戦となる中、No.41 エアバスター WINMAX GR86 EXEDY(水野大/冨林勇佑/石井宏尚)がクラスポールを掴み取る結果となった。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.31 DENSO LEXUS RC F GT3 3’49.124
【ST-Z】No.22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS 4’04.203
【ST-TCR】No.97 Racer HFDP CIVIC 3’49.124
【ST-Q】No.230 ニッサンZレーシングコンセプト 4’04.502
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 3’58.563
【ST-2】No.6 新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10 4’14.838
【ST-3】No.25 raffinee 日産メカニックチャレンジ Z 4’14.519
【ST-4】No.41 エアバスター WINMAX GR86 EXEDY 4’27.301
 

決勝:独走体制での勝利に酔う!

残暑厳しいコンディションの下、決勝レースは午前11時10分にスタート。参戦する8クラス、45台が5時間先のチェッカーを目指してスタートを切った。総合ポールポジションからスタートを切った31号車を先頭に、クリーンな立ち上がりを見せる中、No.23 TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)が猛追を見せ、1時間も経たないうちにトップを奪取。ドライバー交代を経て、折返し時点になってもなおポジションをキープする快走を披露する。だが、このタイミングでドライバー交代後には、31号車が猛追で逆転に成功。長らくライバルに渡っていたトップの座を奪還した。
 

31号車、そして2番手から再度逆転を目論む23号車がともに最後のルーティンピットを終えると、総合優勝争いはほぼこの2台に絞られることに。残り1時間を前に、火災トラブルが発生した車両の影響で、FCY(フルコースイエロー)が導入されたが、セーフティカーまでには至らず。結果、トップをひた走る31号車が2番手の23号車に対して、およそ50秒という大きな差をつけてトップチェッカー。悲願のシーズン初優勝を遂げることとなった。序盤から素晴らしい走りでトップに食らいついた23号車がこれに続き、3位にはNo.81 DAISHIN GT-R GT3(大八木信行/坂口夏月/青木孝行/藤波清斗)が続いた。
 

ST-Zクラスでは、クラスポールのNo.22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CSがトラブルに見舞われ、これに代わってNo.885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎)がトップに立つと、No.52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4(山﨑学/吉田広樹/服部尚貴/川合孝汰)と高バトルを展開。わずか0.7秒差で勝利している。また、2台が参戦したST-TCRは、クラスポールのNo.97 Racer HFDP CIVICが参戦から2戦連続の優勝を果たした。ST-Qクラスでは、クラスポールのNo.230 ニッサンZレーシングコンセプトが途中、車両トラブルに見舞われながらも、アクシデントを乗り越え、クラストップを死守。クラス2位のNo.32 ORC ROOKIE GR Yaris DAT concept(MORIZO/佐々木雅弘/石浦宏明/小倉康宏)に対して、8周の差をつけてフィニッシュした。2台によるガチ勝負となったST-1は、FCY導入直前のピットインを決めて、クラスポールのNo.2 シンティアム アップル KTMが安定の勝利。また、ST-2では、No.6 新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10が車両トラブルで後退。レース終盤にリードを築いたNo.225 KTMS GR YARIS(一條拳吾/荒川麟/奥住慈英/奥本隼士)が独走で優勝を遂げた。そして、ST-3クラスはポールスタートのNo.25 raffinee 日産メカニックチャレンジ Zと、No.15 岡部自動車フェアレディZ34(甲野将哉/長島正明/富田自然/元嶋成弥)が激しい攻防戦を繰り広げる。大終盤に差し掛かる中、ヒートアップした2台は接触。先にコース復帰した15号車がクラストップチェッカーを受けたが、レース後にタイム加算のペナルティを受けたkとから、25号車の手に優勝が渡ることとなった。また、ST-4クラスでは、No.86 TOM’S SPIRIT GR86(矢吹久/松井孝允/河野駿佑/坪井翔)がクラストップを奪取。しかし、レース終盤に悔しいコースアウトを喫することとなり、トップは再びクラスポールのNo.41 エアバスター WINMAX GR86 EXEDYが奪還。このままチェッカーを迎えた。
 

シーズン終盤を迎える今年のスーパー耐久。10月21、22日に第6戦として開催される。岡山国際サーキットが戦いの舞台となり、2組に分けて3時間レースを実施する。
 





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