スーパー耐久2023 Round.7 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2023 Round.7

2023年11月13日

スーパー耐久第7戦、富士に9クラス59台が集結。DENSO LEXUS RC F GT3が今季2勝目


シリーズチャンピオンは、中升 ROOKIE AMG GT3の手に!
 

11月11、12日、静岡・富士スピードウェイにおいて、ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONEの第7戦、最終戦のレースが開催された。「S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス」には、全9クラス59台が参戦し、シーズン最後の戦いを繰り広げた。4時間のレースでトップチェッカーを受けたのは、予選3番手スタートのNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3がライバルより安定したハイペースでレースを運び、今シーズン2勝目を達成している。
 

第7戦 予選

・予選総合ポールは、中升 ROOKIE AMG GT3
3月に開幕したシリーズ戦は、国内の主要レースとして最後のレースイベントとなる。クラスによっては、前回の第6戦岡山大会でシリーズチャンピオンを手にしているが、このラストレースで王座獲得を目指すクラスも残っている。
 

先週、SUPER GTが栃木・モビリティリゾートもてぎで開催されたときは、陽気に恵まれ季節外れの好天気だったが、予選日を迎えた富士は、気温もぐんと下がり、冬本番の寒さに。また、Aドライバーの予選では、ウエット宣言が出るコンディションとなった。
 

まず、7台が参戦するST-Xクラスは、タイトルに王手をかけたNo.14 中升 ROOKIE AMG GT3がA、B合算タイムでトップに立って、ポールポジションを獲得する。ST-Zクラスには、11台が参戦。すでに前大会で、No.52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4がシリーズチャンピオンを獲得しているが、前回欠場したNo.26 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4が復帰を果たすなど、最終戦での展開が気になるところ。予選では、No.22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CSが雨のなかでの好タイムが味方し、トップタイムをマークした。前回同様に2台参戦のST-TCRクラスでは、No.97 Racer HFDP CIVICが速さを見せて、クラスポールに。そして、今回6台参戦のST-Qクラスでは、合算タイムが僅差となるなか、No.271 CIVIC TYPE R CNF-Rがトップタイムをマークした。
 

ST-1クラスはベテランの谷口信輝と織戸学がコンビを組んでの参戦が話題を呼んでいるが、予選トップタイムをマークしたのは、その谷口と織戸がステアリングを握るNo.47 D’station Vantage GT8R。シーズン初ポールを手にした。ST-2クラスは5台が出場し、そのなかで不安定なコンディションながら、両ドライバーがベストタイムをマークした、No.225 KTMS GR YARISがポールを掴んでいる。また、ST−3クラスは5台によってタイム合戦が繰り広げられ、ウエットコンディションをうまく味方につけたNo.39 エアバスター WINMAX RC350 TWSがトップタイムを叩き出す。そして、ST-4クラスでは8台が参戦したが、No.3 ENDLESS GR86がクラストップに。そして、最多の13台が出走したST-5クラスは、No.72 OHLINS Roadster NATSがA、Bともにトップタイムをマーク。文句なしのクラストップから、決勝スタートを切ることとなった。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.14 中升 ROOKIE AMG GT3 3’36.776
【ST-Z】No.22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS 3’40.265
【ST-TCR】No.97 Racer HFDP CIVIC 3’46.663
【ST-Q】No.271 CIVIC TYPE R CNF-R 3’51.445
【ST-1】No.47 D’station Vantage GT8R 3’44.224
【ST-2】No.225 KTMS GR YARIS 3’49.550
【ST-3】No.39 エアバスター WINMAX RC350 TWS 3’49.961
【ST-4】No.3 ENDLESS GR86 4’00.645
【ST-5】No.72 OHLINS Roadster NATS 4’15.298
 

第7戦 決勝

迎えた決勝日。12時30分に4時間のレースが号砲。最終戦では通常の1.5倍のポイントが与えられるため、各クラスにおけるチャンピオン争いにも影響がありそうだ。なお、すでにタイトルを手にしているクラスはST-Zのみ。また、ST-TCRクラスは今年のシーズン成立条件に満たしておらず、さらにST-Qクラスはもともと選手権タイトル外の立場にある。よって、残る6クラスが王者を巡って最後の戦いを進めることになった。
 

ST-Xクラスでは、予選3番手のNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3がスタート早々から予選2番手のNo.23 TKRI松永建設AMG GT3、さらにはNo.14 中升 ROOKIE AMG GT3をも逆転し、トップを奪取。レース途中には23号車と何度もトップ争いを繰り広げるなか、終盤に改めてトップに立つと、そのままチェッカー。第5戦もてぎに次いで今シーズン2回目の優勝を飾っている。なお、総合トップタイムからスタートを切った14号車は3位でチェッカー。シリーズチャンピオンを獲得している。ST-Zクラスはクラスポールからスタートを切ったNo.22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CSが理想的なレース運びを続ける。しかし、すでに今シーズンのクラスチャンピオンを決めているNo.52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4らの猛追に遭い、苦戦。結果として52号車が暮らすトップを奪取し、そのままチェッカー。クラスチャンピオンらしいシーズン最後の戦いに幕を下ろした。ST-Qクラスでは、クラストップでスタートを切ったNo.271 CIVIC TYPE R CNF-Rが周回数を伸ばす走りを見せ、クラストップチェカーを受けた。ST-TCRクラスは、クラスポールのNo.97 Racer HFDP CIVICがトラブルに見舞われ、リタイアに。結果、もう一台のNo.5 AI’ CIVICがクラストップという形で周回を重ねたものの、レース終盤にトラブルによってリタイアに。これにより、このクラスはチェッカーを受けた車両がないため、完走車ナシの扱いとなった。
 

ST-1では、常連のNo.2 シンティアム アップル KTMとNo.47 D’station Vantage GT8Rの一騎打ち。47号車はプロドライバー2人の参戦(織戸学/谷口信輝)であったため、そのペナルティとして90秒ストップというハンデを負ったことで、2号車がリードする。このまま2号車の勝利かと思われたが、マシントラブルが発生。47号車の優勝が近づく一方、2号車は完走すればクラスチャンピオンが手に入る。クルマの状況を見極めた上で暫定修復を済ませた2号車はレース終盤にコースインしてチェッカーを受けることに。結果、47号車が優勝を果たし、2位チェッカーの2号車がクラスチャンピオンを獲得した。ST-2クラスでは、ランキングトップのNo.13 ENDLESS GR YARISにトラブルが発生。チャンピオン獲得の可能性があるライバルたちもハプニングに見舞われるなど、最後の最後まで慌ただしい展開へ。最後の最後に笑ったのは、No.743 Honda R&D Challenge FL5。レースでの優勝とクラスチャンピオンの両方を掴んだ。ST-3クラスはクラスポールスタートのNo.39エアバスター WINMAX RC350 TWSが粘りのレース運びで優勝。一方、クラスタイトルは3位でチェッカーを受けたNo.38 ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWSとなっている。クラスポールがレース直前のトラブルでスタートが切れなかったST-4クラス。No.86 TOM’S SPIRIT GR86がプロドライバーのスティントでポジションアップを果たし、トップチェッカー。一方、シリーズチャンピオンは2位でチェッカーを受けたNo.41 エアバスター WINMAX GR86 EXEDYが掴み取っている。そして、ST-5クラスは、クラスポールのNo.72 OHLINS Roadster NATSとNo.17 DIXCELアラゴスタNOPROデミオが激しい攻防戦を披露。72号車がポール・トゥ・ウィンを果たし、同時にクラスタイトルも獲得した。
 

決勝結果・各クラストップ

【ST-X】No.31 DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)134Laps 4H01’22.209
【ST-Z】No.52埼玉トヨペット GB GR Supra GT4(山﨑学/吉田広樹/服部尚貴/川合孝汰)127Laps 4H02’16.891
【ST-TCR】完走車なし
【ST-Q】No.271 CIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹)120Laps 4H1’41.800
【ST-1】No.47 D’station Vantage GT8R(織戸学/谷口信輝)128Laps 4H02’15.884
【ST-2】No.743 Honda R&D Challenge FL5(石垣博基/木立純一/小林天翔)121Laps 4H02’21.244
【ST-3】No.39エアバスター WINMAX RC350 TWS(眞田拓海/伊藤鷹志/藤田真哉)122Laps 4H01’31.810
【ST-4】No.86 TOM’S SPIRIT GR86(矢吹久/松井孝允/河野駿佑/坪井翔)116Laps 4H01’57.888
【ST-5】No.72 OHLINS Roadster NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)109Laps 4H01’30.880
 





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